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やっかいな外来植物

この10年で爆発的に増えていると感じる外来植物(雑草)に「メリケンカルカヤ」があります。

アメリカから来たカルカヤという意味らしいのですが、これがあっという間に広がって、かなり厄介な雑草なのです。

初めはチョロチョロと生えていてさほど気にならないのですが綿毛の種子が飛んで広がり、そこら中の植物を駆逐し、メリケンカルカヤだけの畑のような状態になっていきます。

都心にある学校の屋上緑化帯に生え始めると、除草など手が入りにくい場所であることが相まって、一気に広がり、それを刈り取るつもりで刈払機で根本を残して刈り取ると根から株分かれしてまた増え、数年繰り返すと、もうなす術はないほどになってしまうのです。

一面に覆い尽くされたメリケンカルカヤ


とある学校の屋上緑化

もはや、最初に何が植えてあったかさえ判らない状態になります。

ここまでくると、綿毛の種子が舞う季節は、粉雪が降っているようにそこら中にフワフワと種子が舞います。
教室も窓を開けてはいられません。息をするのも憚られます。
それほどひどいのです。

そして現在の私の勤務先にもその芽吹きが及んできました。

下の写真の、お弁当に入っているバランのような植物がメリケンカルカヤの最初の芽吹きです。


真ん中のバランような植物

これを見つけたら根ごと抜き取って処分してます。
もちろん大きな株も見つけたら根っこごと抜き取ります。

大きくなる前に、ご家庭でも抜き取ることをお勧めします。

あと10年もすると、現在の雑草の代表格であるブタクサやセイタカアワダチソウですら駆逐し、全てメリケンカルカヤになってしまうかもしれないと、私は危惧しています。

(※他の植物を駆逐する成分アレロパシーについてはまた別の機会に書こうと思います。)

最近気になる、厄介な外来植物の話でした。

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