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【清掃前・後】(3)男子小便器

学校が汚くなる原因は、清掃する人がその部分が汚れていることに気づかずそのまま放置し続けることにあります。

このシリーズはそのポイントを清掃前と後の写真で紹介することで、用務員初心者の方に「あーそこも掃除しないとそんな風に汚れてしまうのね」と気づいていただくためのものです。

(一部汚い不快な写真もあります。その点ご承知おきください)


小便器上の部分はホコリが溜まりやすい上、目につきやすい

どうしても小便器内部の清掃にばかり気が取られ、人が用を足すときに必ず目が行く小便器上の部分の清掃がおろそかになる、そんなことがあります。
小便器後ろの壁も拭く必要がありますが、その意識もないと上の写真のようになります。

清掃ポイントを意識することでトイレは見違えるほど綺麗になります。


普段トラップの目皿が置かれていて、パッと見、汚く見えないので
清掃の手抜きがおこっています。積もり積もって尿石が固着してしまっています。

酸性の洗剤(サンポールなどの塩酸系)で時間をかけて溶かすか、強酸性のテイクワンLなどの尿石除去剤を使って尿石を一旦落とします。

その後は数日に一回ブラシを入れるだけで再び尿石がつくことはありません。


これも、見えないからイイと清掃をさぼった結果、トラップの中に尿石が固着しています。

見えなくても、尿石が溜まると臭気が上がってきます。
これも尿石除去剤を投入することで除去できます。

尿石除去剤を投入した後は、化学反応ですごい臭気が発生するので、作業は児童生徒がいない時間帯に行う必要があります。

手元にあった同じ学校の別のトイレの清掃後の写真です。
元のトイレも綺麗になっていました。

何より普段から尿石が溜まらない清掃を心がけること。
週に一回トラップを持ち上げて、擦っておけばほとんど尿石などつきません。

小便器固定ネジ部分の汚れ

ここも便器の中ばかり気にしていると、忘れられがちです。

部分的にではなく、全体を見て清掃を行う意識が重要です。

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