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メラミンスポンジの功罪

メラミンスポンジというものが出てきてから、何年くらい経ったでしょう……。
この商品か出てから、多くの人がこれを使って掃除をするようになりました。
いろいろなところを……。
便利といえば目茶苦茶便利なのですが……。
実際、使える場所が限られている商品と知っている人はどのくらいいるのでしょう。
説明書きにも書いてあるのですが、基本的に陶器類しか使えません。

陶器の洗面台や陶器の便器など、表面がガラス質の釉薬で覆われているものに限定されています。

もちろんプラスティックやお風呂の素材などのFRP(繊維強化プラスチック)などには使えません。細かい傷がついてしまうからです。

試しにCDケースの様な透明のプラスティックをメラミンスポンジで擦ってみてください。
透明だったものが曇ガラスの様になります。

その細かい傷に汚れが入り込むと、簡単には落とせません。

学校では最近FRPの廊下流し台が増えているのですが、一度メラミンスポンジを使って掃除をしてしまうと、お習字の墨など流されると、もうちょっとやそっとじゃ落ちません。
傷の中に入り込んでしまうからです。
絵の具も然り。

仕方がないので、またメラミンスポンジで擦り、表面を削って傷を増やしながら汚れを取っていくことになります。

簡単に使えるし、ぱっと見きれいになるのですが、結構厄介です。

先生たちにもその事を説明し、少なくとも教室では使わせない、子どもたちの掃除に使わないなどのルール作りが必要と考えます。

傷がつくことを承知したうえで、場所を選んで使っていくのが賢いメラミンスポンジの使い方だと思っています。




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