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イニストラード : 真夜中の狩りのBO3ドラフト攻略~勝率93%?!~


9/24:画像のレイアウトをより見やすく変更。

9/26:1、3.1、7、8に若干の追記

9/27:無料部分を3.2途中から、3.3途中まで拡張

10/1:3.4の冒頭部分を更新、5.の1マナ域生物の説明を追記、8.緑をやらないという選択の項目を作成


皆さん、こんにちは。

本記事では、「 イニストラード : 真夜中の狩りのBO3ドラフト 」、特に緑を主軸とした戦略について書いていきます。

カードの採用基準、ピック優先度等はBO1ドラフトやシールドでも目安になると思います。


記事を書くきっかけは、MtgArenaのBO3ドラフトで、緑を主軸としたドラフト戦略で25-2(勝率93%)の好成績を出せたことです。

試行回数が少ないのは否めませんが、BO1のシールド、ドラフトに関する知見はTwitter等でそこそこ見かけるものの、BO3はランクが絡まないため、構築でランク上げするプレイヤーがカードを集めるためにプレイする程度です。

しかし、シールドとはいえBO3のリミテッドMCQWを控えているため、BO3のリミテッド環境における知見の有用性があるのでは?と思い、記事を書いています。

しがないプレイヤーが書いた記事ですが、以下のドラフトを題材に扱った記事、元有料記事等を参考に判断して頂ければ幸いです。




1.環境定義


まず、本記事で話を進めていく前提としてこの環境におけプレイアブルな生物の基本的なスペックは

2マナ:2/2+‪α‬

3マナ:2/3or 3/2or 2/2飛行 +‪α‬

4マナ:3/4or4/3 +‪α‬

5マナ:5/5or3/4飛行 +‪α‬

となってきます。

2~3マナ、4マナ、5マナで明確に生物のサイズが上がり、基本的には上のマナ域には一方的に討ち取られてしまいます。


また、タフ3はゾンビトークンを受け止めれる、アグロ以外のデッキではかなり重要な意味を持つことになります。

狼男については、一部の例外を除けば基本的には裏面は1マナ上のサイズ相当になります。

フラッシュバック、降霊(特に飛行持ち)によってリソースが枯渇しづらく、除去の1:1交換だけで捌ききるのは難しい環境です。そのため、ブロッカーの役割りを担える生物が重要になります。そのため飛行はもちろん、到達も普段のリミテよりも価値が高くなります。

また、降霊、フラッシュバックの対策として墓地対策も普段より優先度が上がります。赤以外にはプレイアブルな降霊、フラッシュバックが存在し、赤にも墓地からインスタント・ソーサリーを回収するカードやマルチのフラッシュバックが存在するため、常にサイドには墓地対策を入れておきたいです。

白の2マナコモン、緑の2マナアンコに解呪を内蔵した生物、白の3マナアンコに任意のセルフバウンス内蔵生物、青の2マナコモンにキャントリ付きセルフバウンス、黒は各種生贄シナジーが存在しており、白や青のエンチャントによる疑似除去の信頼性は既存のリミテッドと比べるとかなり低めになっています。

コンバットトリックは、全体的にあまり強くなく、バウンスや除去による、インスタントタイミングでの干渉が強めなため、基本的には採用したくありません。人間が多めのデッキのほとばしる信仰、狼や狼男が多めのデッキの狩り遠吠えは強めで、1枚程度なら採用も悪くありません。基本的には、枠が埋められない時に入る認識です。


全体としては、スクリューはもちろんのこと、降霊やフラッシュバックの存在からフラッドも許容されづらく、相手によっては飛行や墓地対策、夜明けやサイズの大きい生物対策も迫られるため、サイドも含めたデッキに求められる完成度は高めです。




2.どうして緑をプレイするのか?


個人的な色の強弱としては、

緑≧黒>>青≧白>>赤

と考えています。

緑が1番強い色の理由として、この環境では緑が1番コモンの生物の質に優れているからです。


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3マナ域には有用な能力を持ったタフ3以上の生物が2種存在します。

風変わりな農夫は変則的な土地の回収を行え、サイズが大きく変わる4、5マナのスムーズなプレイの手助けだけでなく、降霊やフラッシュバックとのシナジー、3色目以降を使用する際の補助となります。

鳥の賞賛者は、変身前でもコモンの5マナ飛行までを受け止めることが出来ます。


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影野獣の目撃は、出てくるトークン自体は4/4/4バニラであるものの、フラッシュバックを有しています。


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不屈の運び屋は変身前でも4マナでは止まらない警戒アタッカーであり、変身後は同マナ域でも条件を満たしたり、追加コストを支払うことで止められるコモン生物が2種存在するのみです。


リミテッドは生物が中心にゲームが進みます。(フラッシュバックや降霊によりイニストラードではこの傾向がより強いです)

アンコモンと違い、再現性が高いコモンの生物が優秀であることは、安定したデッキパワーの担保、同じ卓で選ぶ人数の許容しやすさに繋がります。

緑が強いということは、まだあまり知られておらず、比較的不人気のため、上記の有用なコモンはドンドン流れてきます。


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もちろん、アンコモン以上にもしっかりと強い生物が揃っています。



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また、緑の特徴である多色化をサポートするカードも風変わりな農夫を含めればコモンに3種存在し、無色のカード、未開地と合わせて2色t1色や3色構成を最も安定してプレイ出来る色です。

実際、緑Xにタッチ1色の形をとることが殆どです。

もちろんこれらはマナ加速等も兼ねており、3→4→5と明確にカードパワーが強くなるため、スムーズなプレイ、使えるマナのジャンプも積極的に肯定されます。


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BO1では殆ど見向きもされず、ドラフト中にいくらでも流れてくるこれらのカードも、BO3のサイド後では明確に役割を持った、十分にプレイアブルなカードとして運用することが出来ます。




3.オススメの色の組み合わせ


1.で紹介したように、生物の質が優れた緑ですが、その相方の色の優先度としては

黒>白>>赤>>青

の順となります。

そのため、基本的には黒緑を目指し、黒が余程流れこないor白や赤で強いカードが3手目以降で流れてくるようならシフトします。理由は後述しますが、青は青緑で余程レア、アンコだらけでない限り、3色目としてタッチ、もしくは3色デッキにする際にのみ使用します。



3.1 黒緑


除去、生物の質の両面から最も強い形です。逆に黒緑以外だと除去、墓地対策が劣り、どうしてもモッサリしてしまいがちです。


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優秀な黒のコモン除去と緑の質の高い生物を組み合わせて戦います。


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戦墓の大群はコモンながら、優秀な打点と墓地対策能力を兼ね備えており、有用アンコ~レアクラスの強さです。

このカードのおかげで、黒緑はメインから無理なく墓地対策を積むことが出来ます。


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腐敗した再会も数段劣るものの無いよりはマシであり、サイド後の墓地対策としては1枚までなら十分にプレイアブルです。


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新米密教信者は、2マナで1ドローがついており、なんとなく仕事をしているように見えますが、相手の3/1と相打ち出来なければ、2マナでキャントリ付きの生贄、チャンプブロック要因であり、アドバンテージを稼げるのではなく、アドバンテージを失わないに過ぎません。生贄の種としては、ゾンビトークンで十分なことが多いため、基本的に採用したくありません。


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アンコモンでは除去はもちろんですが、これらの生物もかなり優れており、腐乱や生贄を多用するデッキにとっては、立っているだけで致命的です。

特に、病的な日和見主義者はアンコモンの中でも明らかに抜けており、強めのレア相当です。


3-0サンプルリスト

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微妙にカード足りなくてt白になりましたが、もう1枚適当なカードがあれば、銀弾と一緒に入れて白抜いた方が強いです。

レアがあるものの、除去、肉、墓地対策がしっかりあるのでレア無しでも十分強いです。




3.2 白緑


黒緑の時点で優秀な組み合わせで、白緑まではそこそこ好意的にプレイします。

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黒には劣るものの、魂標グリフは墓地対策の中では無理なくメインから積むことが出来、比較的強めの部類です。


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小回りが利かないものの、コモンにも2種の除去が存在します。

蝋燭罠は対処法が多かったり、システムが止まらないため、しっかりと集会できる構成にし、5~6t目には起動効果で追放出来るようにしたいです。


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クラリオン吹きの聖戦士はコモンながら有用なカードで、除去や横展開に弱い緑生物の弱点を補ってくれます。


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決闘策の教練者はアンコモンの中でも抜けて強いカードで、一般的なレアクラスです。単体で十分なスペックがありますが、集会を満たせれば一気にフィニッシャー製造機となります。

1~2パック目の3手目以降で決闘策の教練者がピック出来た場合、白が空いてるサインとなるため緑白に舵を切ることが多いです。


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また白の特徴として、天使等のレアはもちろんのこと、アンコモンのマルチも優秀で、これらのマルチ(特に聖なる火)が複数あれば緑白をやる理由になります。

とはいえ、緑白マルチなら緑黒t白で良いため、レア天使や聖なる火のような赤白マルチがあることが殆どです。


3-0サンプルリスト

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t黒ですが、黒マナが後半にしか要求されないため、マナベースは緑白です。もう少しマナベース補強して、踊り食いを入れた方が良かったです。

2パック目の決闘策の教練者から白に入りました。



3.3 赤緑


赤緑は緑白から一気に強さが落ちます。基本的には、ボムレアや1、2パック目で3手目以降の牙刃の盗賊が来た時にしかやりません。赤緑としてデッキにまとまりを持たせる訳ではなく、赤のボム、除去に緑の生物を足したグッドスタッフの形で、デッキでは無くカードが強いから、総合的には強いという形になります。

赤緑のテーマとして狼男がありますが、無理して寄せるほど強く、再現性がある訳ではありません。

墓地対策がかなり難しいので、緑の1マナアンコの掘り返しや無色のカードに頼るor白や黒の5マナコモン生物をタッチする形になります。


以下から有料部分となっています。解説の続き、多色化する際の注意点、低マナ域の生物に求められる役割、緑を中心としたドラフトにおける各マナ域、レアリティのピック優先順位度等が書いてあります。

250円とmtgの1パックより安い値段で、アリーナでタダでドラフトが遊べるので実質無料になっています。

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