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1960~1990年代の「サブカルチャー」について。

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1960~1980年代の「サブカルチャー」についてご紹介いたします。音楽なら、テクノポップから筒美京平、大滝詠一など。シティポップからGS、アイドル歌謡曲まで。アート、文学。ゲー…
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2022年5月の記事一覧

内田樹著作総索引の試み

はじめに  本稿は、「内田樹の著作を読むときのための総索引」として編集されています。したがって、当然ながら内田樹(あるいは内田樹に近接する人々)に偏重した内容になることが想定される。そして索引の特性上、私見が入り込む余地はほとんどなく、キーワードの取捨選択が筆者の仕事になります。  また、内田樹の著作に精通した方からすれば、「説明が不十分である」や「内容に偏りがある」といったご指摘が予想されます。その点に関しては、記事公開後にも、本文に随時加筆修正を加えてゆくので、どうか

漂流教室 No.21「ウルトラマンは構造主義がお好き」

時間だけはたっぷりあるので映画を見てきました。 私は¥1000で映画鑑賞できます。 いえいえ、年齢がいったからではありません。 とある会社の株主だからです。(最小単位の100株だけね) 映画鑑賞ができるだけではなく、Sサイズのドリンクまで付いてきます。 ビバ、イオ○!   ということで、「シン・ウルトラマン」を鑑賞。 うん、おもしろかった。 少々ストーリーが走りすぎるキライはあるものの楽しい時間を過ごせました。 内容に関するお話はしませんが、 「おお!」 と思ったことが二つ。

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【えっ、大滝詠一が西城秀樹に?!】西城秀樹「スポーツ・ガール」

いやぁ。今日初めて知りましたよ。大滝詠一が西城秀樹に曲提供していたとは。 ・・・ 「スポーツ・ガール」 歌:西城秀樹 作詞:松本隆 作曲:大滝詠一 編曲:鈴木茂 ・・・ 分かる人にはわかる思うのですが、「ダンス天国」(ウォーカー・ブラザーズなど)のニュアンスを感じます。 ♬オー、ホーミタイ、ホーミタイ♬ の部分が ♬ラー ララララ〜♬ に聴こえてきます。 ・・・ 同じアルバムに収録されている 「ロンサム・シティー」も同じ三人でつくられた曲。 メローなバラード。間奏のギター(鈴木茂?)がいい雰囲気を出している。 ・・・ LP「ポップンガール・ヒデキ」(1981年)に収録。

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「Ringo, I Love You (YEAH! YEAH! YEAH!)」フィル・スペクターがビートルズ人気にあやかろうと創った珍曲。

歌手:シェール 作詞作曲:アンダース&ポンシア&ポール・ケイス 制作:フィル・スペクター ・・・ ビートルズの快進撃を受けて、フィル・スペクターが1964年3月に放ったマニアックな怪作が、ボニー・ジョー・メイソン名義の「アイ・ラブ・ユー・リンゴ」でした。 実際に歌ったのは、後にソニー&シェールとして大活躍することになるアカデミー女優のシェールです。 ソニー&シェールの相方は、スペクター配下のソニー・ボノですね。

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清水宏監督「有りがたうさん」主演;上原謙 原作:川端康成

現代語にすると「ありがとうさん」。英語にすると「ミスター・サンキュー」 上原謙がバスの運転手で、行き交うみんなに「ありがとう!ありがとう!」というので「ありがとうさん」というニックネームがついた・・・。 ・・・ 原作:川端康成 脚本:清水宏 監督:清水宏 撮影:青木勇  出演:上原謙/桑野通子/築地まゆみ/和田登志子/雲井ツル子

【名曲紹介】ふたつの「イカルスの星」。『越路吹雪ver』とグループサウンズ『ザ・ラヴver』。

いやぁ、1969年に発表された「イカルスの星」。名曲なんすよ。越路吹雪が宝塚風に歌うバージョンと、グループサウンズブーム末期の「ザ・ラヴ」がロックっぽく歌うバージョン。 フルオーケストラがいいか、ニューロック(死語!)がいいか。あなたの耳で確かめて下さい。 作詞:岩谷時子 作曲:内藤法美 ◆◇◆ ■「越路吹雪」バージョン(編曲:内藤法美)フルオーケストラの絢爛豪華な編曲がたまりませんなぁ。ゴージャスのひとこと。 こちらも越路吹雪バージョンですが、イントロの前とエンデ

田中絹代の第一回監督作品「恋文」。松竹の名監督たちが団結して応援した力作である。

田中絹代の第一回監督作品「恋文」は絹代を愛する映画人たちが 総力を結集した作品である。 シナリオは木下恵介が二回書き直し、 それに成瀬巳喜男が手を入れ、 最後に小津安二郎が厳しくチェックした。 4人の助監督からキャメラ、照明のスタッフも 木下と成瀬が厳選し、最強のスタッフを集めた。 ただひとり溝口健二だけが「田中絹代の頭では監督はムリだ」と 冷ややかだった。 撮影現場では絹代は「映画監督」を演じた。 モデルは皮肉にも「溝口健二」だった。 粘りに粘った。 主演の森雅之が

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山本嘉次郎監督「エノケンのちゃっきり金太」

1937年 東宝映画 監督:山本嘉次郎監督 製作主任 - 谷口千吉 助監督 - 本多猪四郎、黒澤明 ・・・ エノケンの「体技」。飛び上がって逃げるバネの素晴らしさ、所作は日本人離れしており、チャップリンやキートン直系のもの。フィルムの散佚が惜しい。『日本の喜劇人』で映画の存在を知ったけど、黒澤明が助監督とは知らなかった。テンポや集団の撮り方、捌き方が見事。

『探偵ナイトスクープ!』の制作者・松本修の「全国マン・チン分布考」を読了す。(2022年6月8日修正済)

この本は、「全国アホ・バカ分布考」に次ぐ、松本修さんの「日本の俗語」に対する研究本です。 扱っているのは、「女性器」「男性器」をあたわす「俗語」についての研究本です。いわゆる「オ◎コ」「マ◎コ」「チ◎コ」を、日本の各地方では、どのように表現しているかを追った、文化人類学的なエンターテイメント本なのです。 ◆◇◆ この本の中で、松本修さんは、中学生のときの思い出を書かれています。 「セックス」に興味津々な中学生であった松本さんの友人が、「保健」の時間に、クソ真面目で実直

今日「ウルトラマンクロニクルD」で俊英・川崎郷太監督「うたかたの空夢」が使用された。ウルトラマンダイナのNO1傑作エピソード。当時「ティガで名作を撮った川崎監督が帰ってくるの!」と勇んで予告編を見たら、すごくシリアスな雰囲気の予告編。おぉ本格SFか!…ところがドタバタ喜劇で大笑い

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うわぁ!東宝の公式チャンネルで「シン・ウルトラマン」のネタばれを!!

《大ヒット御礼!》冒頭映像の一部を48時間限定公開! 公開:5月27日(金)20:00~プレミア公開 終了:5月29日(日)19:59まで。 ・・・・・ う〜む。そうか。「ウルトラQ」から始まるのであるな。 「ラルゲユウス」(「鳥を見た」の怪獣)を出してくるあたりが、庵野秀明の 特撮オタクぶりがうかがえる。 ラルゲユウスの登場する「鳥を見た」は、中川晴之助監督作品。 中川晴之助はTBSの俊英演出家であった。 「カネゴンの繭」の監督でもある。 もし、「ウルトラマン」にも参加していたら、実相寺昭雄がふたり存在することになるので、円谷一は呼ばなかったのかしらん? ラルゲユウスだけ、人間に倒されずに逃げている行方不明なのが笑えるなあ。 中川晴之助の父は洋画家の中川一政。 娘は女優の中川杏奈。 叔父は演出家の千田是也である。 まあ、芸術家一族でありますなあ。

庵野秀明の「シン・〜」シリーズ。「シン・仮面ライダー」の次は?

って言うか、サトエリが演じたハニーは、「シン・キューティーハニー」と呼んであげてほしいのですが。 ◆◇◆ 「シン・セーラームーン」とか 「シン・マグマ大使」はいらないなぁ。 やっぱり「シン・大魔神」か、 「シン・レインボーマン」かな。 「シン・大魔神」は庵野秀明の時代劇を観たいというのがある。 ・・・「シン・レインボーマン」は、ぜひ、『M作戦編』をできる限りリアルに描いてほしい。監修に経済学者を付けて。 御多福会が信者に「100万円ずつ」配るバラマキで、 市中が「ハ

「サラリーマン川柳」から「サラリーマン」が消える!2022年9月下旬から募集開始予定のコンクールから、『サラっと一句!わたしの川柳コンクール』との名称になる。サラリーマンが男性を意味する言葉であることも名称変更の理由だ。https://news.yahoo.co.jp/articles/9e0024b22332ac214437cbd0ca2392f0721ed4b5

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【元小学校教諭の小津らしく子供がイイ!】 監督:小津安二郎「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」

監督:小津安二郎「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」 カラー版です。1932年・サイレント映画。 のちに、「おはよう」としてリメイクされます。