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幸せを願うことと生きる選択肢が増えることと、他人様の人生には1ミリも関係ないこと

先日、アジア最大の台北プライドに参加してきました。アジアで初めて同性婚ができるようになってから初めてのプライドパレードということもあり、意義の大きな会でした。

そこで驚いたのは、日本台湾のカップルは、結婚できないんですって。
だって日本では同性婚ができないから。
台湾アメリカのカップルとかはできるそう。

アメリカに行けば、日本アメリカカップルもアメリカの法のもと婚姻できますが (私の友達で実際にアメリカで結婚したカップルがいます❣️)、とても近いところにいるのに台湾に行っても日本台湾カップルは結婚できないなんて衝撃でした。

私が心から応援している日本の同性婚訴訟に関する動きは、先日このような形で話題になりました。
「結婚は子を作って育てるため」。国の主張に同性婚訴訟の原告が反発「こういう時代を終わらせたい」

はー悔しい。なんなの。
杉田さんの「LGBTは生産性がない」発言から進歩してないじゃん。

そんな今しゃべりたい。
幸せを願うことと、生きる選択肢が増えることと、他人様の選択が私と反対する人の人生に影響を与えることはそんなない、ということ。


婚姻によって法律上認められたカップルになることで、法律によって守られ、得られる権利や優遇措置があります。
男女カップルも同性カップルも同じ人間同士なのになぜ、なぜ、男女はできて同性はできないのでしょうか。

子どもを作れないから?

いや、子どもを産まなきゃ結婚しても意味ないのですか?
子どもが居ないと家族って成り立たないのですか?

「結婚」という選択を、セクシュアリティに関わらず選べることはカップルが生きる選択肢が増えることであって、他の誰かの邪魔をするわけではない。
し、憲法ができたときは同性カップルがいるという想定がなかったって、1000歩譲ってそうかもしれないけど、それって70年も前の話じゃん。

同性同士のカップルが増えたとしても、幸せな人たちが増えるだけで別に反対している人の日々には1ミリも影響はない。
隣に同性カップルが住んでいたってあんたの部屋が壊れるわけじゃない。
同性婚が実現したって、反対しているあんたの生活や人生には死ぬほど関係ない。

今回の同性婚に関するムーブメントには、私が尊敬する活動家たちがたくさん関わっています。あまり表に出てきにくかった人もいるなか、本当にこのまま結婚が認められないのかと意を決してコミュニティを代表して前に立ってくれた方々です。長い道のりになることを承知の上で、です。

一番最初の裁判のとき、「Marriage for All」と書かれたプラカードを手に裁判所へ入っていく原告と弁護団をテレビ越しにみて涙がこぼれました。
意志の固さと、未来への希望と、憲法に立ち向かう覚悟。
それを「結婚は子供を作るためにある」なんて言葉で跳ね返されるのは非常に解せないし、心底悲しい。
せめてもう少し対話してほしい。


そして

生きる選択の1つに関連して、最近友達に会うとほぼ毎回話題にあがるほどホットな選択性夫婦別姓。

珍しい名字や伝統ある名字の子は「無くしたくない」と言うし、
ひとりっ子の子は「私が結婚して名字が変わると家が途絶えちゃう」と言うし、
家族を愛する子は「両親兄弟姉妹と同じお墓に入りたい」と言うし、
一見大人しそうに見えても考えが強く頭のいい幼なじみは「変えたくないのは認めるけど、まず、『そっち(女)が変えてね』スタンスで来られたらムカつく。「結婚にあたって名字について議論しましょう』スタンスで来たら、喜んでディベートする。まあ議論はするけどやっぱり私は変えたくないから駄々こねる準備してる。」と言います。私、駄々こねるの上手だから応戦しようと思ってます🙋🏻‍♀️
最近婚約した男友達ですら「彼女も1人っ子だから彼女の名字が無くなっちゃった。選択性夫婦別姓ほしい」って言ってました。

思えば、私の母も自分の旧姓が気に入っていると言って、今でも旧姓でネットショッピングをするし、「新しい名字で呼ばれるのに慣れるまで時間かかったなー」と振り返ります。
聞けば、私の祖母も自分の旧姓がかっこいいがゆえに大切にしていて、今でもあだ名は旧姓の響きに絡んだものです。

そもそも結婚したらどっちかが名字変えなきゃいけないの、変じゃない?
むしろ、変更手続きなんかない方が楽じゃない?
実際にこんな体験談も見つけました。

「妻の姓に変えたらクソゲーな手続きが待っていた」 わずか4%、結婚で改姓した男性たちの本音

日本において結婚したときに名字を変える人の9割以上は女性で、もはや慣習レベルです。
この記事のように男性が変える場合ももちろんありますが、まだ少ないのです。

「姓が違うと家族の一体感がない」とか色々聞きますが、一つ言いたいのは「選択性」って一緒にしてもしなくてもいいんだよ、選べるんだよってことです。気づいて、反対してる人たち。


生きている間に、私の大切なLGBTカップルの友達たちの結婚を一緒に泣いて一緒に笑ってお祝いしたいし、
友達たちと名字が変わるなんて、、、って話はもう終わりにしたい。
なんならここで付け加えると、生きている間に、知性溢れる美しい女性天皇の誕生を見たい。

同性婚・選択性夫婦別姓・女性天皇誕生が実現したからといって、私の人生や反対している人たちの日常が狂うわけではありません。
日本で生きる上での選択が増えるだけです。

私たちを守る人権を明記してくれた先人の活動家に敬意を払うためにも、ちゃんと向き合うべきだと思います。

もう一度だけ言いたいのは、私は生きている間に大切な友達のLGBTカップルの結婚をお祝いしたいし、友達たちからの「結婚したら名前変わるのかな私」っていう話は悲しい。
自分のことはさておきがちな性格なので、自分の幸せももちろん願いたいところです。


#同性婚 #選択性夫婦別姓 #政治

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