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ワタシのアオハル。 【vol.2】

中学生の私は、それなりに頑張り屋だった。

1年生の頃は特に、恋愛にうつつを抜かすことなく

勉強も部活も頑張っていた。

特に勉強は、絶対に行きたくないヤンキー高校が地元にあり、小さい頃からこんな思いがあった。

あそこに行ったら親が悲しむ。

道端にゴミをポイ捨てするような高校生だ。


その他にもタバコetcなど、見るからに悪いと言うのを教えてくれていたので、ある意味わたしの反面教師として良い効果になってくれていたのかもしれない。

先に進路の結果を言うと、地元のヤンキー高校への進学は無事に避けられた。

ただ、中3の大事なテスト時期に、親が携帯を与えると言う痛恨のミスを犯し、またそれをコントロールすることが出来ずに目新しいものにハマってしまった我が身の愚かさも祟り、結果は志望校より一つランクを下げた高校への進学になった。

結果的には、楽しい高校生活を送れたので良かったと思う。


さて、話は中学時代へ戻り、中2の宿泊研修での出来事。

男女分かれた各班ごとに、コテージで炊事して一泊する研修だった。

そこで突然ワタシのアオハルがやってくる。

〇〇がお前のこと呼んでたからちょっと来て

と、ある男子に呼び出される。

私もなんとなく察しがついたし、同じ班の友達もザワザワしていた。


仕方ないので、呼ばれた男子のところへ行く。

すると、コテージの2階に彼がいて、確かそこから告白された。

正直、この宿泊研修前から私に気があるのがバレバレだった。

なので、そう言う経緯もあり、これから好きになれるかもと思ってOKした。 #付き合うって何だろう


その後の学校生活でも特にイチャイチャすることなく普通のクラスメイトとして過ごしていたが、

ある日から周りの後押しもあり、一緒に帰ることになった。

何か気まずい。恥ずかしい。…会話も弾んだ記憶は無い。

それもそのはず。

今までずっと一番仲良しの友達と2人で帰っていたのにそれが、ワタシの突然のアオハルにより、彼女は急に一人で帰ることになってしまった。

だが、帰り道は同じ方向。

私たちが2人でよそよそしく帰っている後ろを、

仲良しの友達が気を遣いながらやや距離を取って歩いている。

.....もうこれは3人で帰った方が楽しいんじゃないのか!


1週間くらい、そんなのが続いた。


だがやはり、私にはもう耐えられなかった。

友達と帰りたい。

その日の帰り道、決意を固めた。


そして彼にお別れを告げた。


スッキリした。

ただ一緒に帰るだけのピュアなお付き合いだった。


でも次の日、何となく学校へ行くのが気まずかった。


そして行ってみると、告白される時に呼びに来た男子にあるセリフを言われた。


お前、昨日〇〇のことゴミ捨て場の前で振ったんだろー!!


え…。

あ……。

あぁぁー、、、そうだった。


あの角を曲がったらちょうどバイバイするポイントだから、あそこの角で言おうと決めたその場所。

それは町内会のゴミ捨て場だった。


あんなにも、幼い頃ゴミをポイ捨てするヤンキー高校生に嫌悪感を抱いていた自分自身が、

まさかの恋人をゴミ捨て場で、捨ててしまったのだ。



その後この話は一定期間、みんなにイジられた。

フラれた本人すらも、俺ゴミ捨て場で振られたーと自虐していた。


ちなみにその後の進路だが、そのゴミ捨て場の彼も同じ高校へ進学することになった。

そして、高2、高3ではまた同じクラスに。

だが、その後はもう仲の良い男友達の一人として

卒業後も何回か集まったりする関係になった。


最後に会ったのはもう5年以上前だが、元気にしているのかな。

変わってなければ東京に居るはずだけれど。


今後、別れ話をする際は場所を確認してから言わないと、二重で相手を気をつけることを学んだ。














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