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【留学】欧さんのブログ日本留学シリーズ「日本留学いろいろ〜日本語学校編〜」

こんにちは!来日6年目の留学生の欧梓涛です!日本語学校と大学を経て、現在は大学院の修士課程で勉強、研究しています。 

「日本語学校というものは聞いたことがあるけど、詳しくはわからない…」 「日本の専門学校または大学に進学したいけど、なにが必要なのかわからない」 と悩んでいる方はいませんか? 

そんな方に向けて、皆さんの悩みを解消しながら、日本留学の魅力を発信してきたいということでブログ「日本留学シリーズ」をスタートします! 

このシリーズの初回として日本語学校編を紹介していきたいと思います。 

留学といえば、まずは現地の言語を学ぶことですね。日本留学も日本の文化や生活をより楽しく体験するために、ある程度の日本語力が不可欠でしょう。その日本語力を身につける場所として、日本語学校があります。筆者と同じく留学生の知人の大半は留学生活のファーストステップが日本語学校という方もいます。 

入学までの流れ 

では、日本語学校に入学するにあたって、どのような手続きが必要だろう。具体的な流れは以下の図のようになります。

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出典:筆者作成 

まずは、入学の申請ですね。海外の方は本国の留学エージェントを通じて、日本本土にある日本語学校を申請するのが一般的です。日本語学校の募集要項に従い、必要な書類を用意して、日本語学校に提出します。
その後、日本語学校が申請者の書類を受け取り、入国管理局に提出して入国管理局による審査が通った通知を受けたら、入学許可書と在留資格認定証明書(COE)を学生宛に郵送してくれます。
学生が在留資格認定証明書(COE)を本国の日本大使館に提出し、書類の不備がなければ、一定期間でビザが下ります。その後、日本に入国します。

節約して日本語学校の入学を申請する方法

筆者は友達からよく仲介手数料が高いと耳にします。実は日本語学校に安く行ける方法がたくさんあり、ここでは比較的に実行しやすい方法を2つ紹介します。 
日本語学校の海外法人あるいは、海外姉妹校のプロジェクト経由で日本現地の日本語学校を申請するというのが一つ目の手段です。実は近年、日本語学校が積極的に中国や東南アジアに進出しており、海外の日本語学校と連携したり、現地法人を立ち上げたりすることが増えてきています。
これらのプロジェクトを利用すれば、仲介手数料を節約し、日本語学校に行けます。筆者自身も日本語学校の中国法人のプロジェクトを利用して、本来の学費の5分の4くらいの額で日本語学校に行きました。 
2つ目の方法は自ら直接日本本土にある日本語学校とコンタクトし、申請することです。グーグルやヤフーでいきたい日本語学校の名前を検索したら、ホームページが出てきます。そこに載っているメールに入学したいとの旨を伝えれば、日本語学校の事務の方が返信してくれます。
ただし、この方法はある程度の日本語コミュニケーションができる方におすすめです。まれに事務の方が英語対応可能な日本語学校もあります。

学校選びのポイント

また、学校選びにおいて、注意しなければならないポイントが1つあり、それが法務省により認定される適正校であるかどうかです。 
適正校とは、在籍学生に占める不法残留者数の割合が低いなど在籍管理に特段の問題がないものとして、適正校である旨の通知を入国管理局から受けた日本語学校のことです。法務省は通常、非適正校の入学者には、6ヶ月という短い在留期間しか認めない運用をしています。また、在留資格認定証明書の申請に際して、入学する日本語学校が「非適正校」の場合や、不法残留者を多数発生させている国、地域から入学しようとする場合は、より慎重な審査を行うとされており、より多くの必要書類が求められることなど異なった扱いとなっています。したがって、しっかり志望校は適正校であるかどうかを確認した上で、申請するのが良いでしょう。 

ここまでの内容を踏まえ、皆さんの学校選びに役に立てそうな日本語学校検索サイトを掲載します。 
日本全国日本語学校データベース:
◉日本全国の日本語学校の規模、学生数、学費などの情報が検索・閲覧できるサイト(https://www.aikgroup-siki.com/j-school/japanese/index.htm) 
◉日本語教育振興協会:
教育の特色、在籍学生のEJU、JLPT試験受験状況、進学先が検索・閲覧できるサイト(https://www.nisshinkyo.org/search/area.php

日本語学校の生活

日本語学校の授業は基本的に午前クラスまたは午後クラスのみの半日制であり、学生はどちらかの課程に所属して、受講する形になります。授業時間外の時間は、基本的に自由時間であり、どのように学校生活を過ごすのかは人それぞれです。ちなみに、筆者の場合は午前が日本語の授業、午後がアルバイト、夜が受験勉強のような日々を送っていました。
また、日本語学校によるのですが、授業時間外の時間にも、進学希望の学生に対して、担任教師や進学指導員が個別面談や模擬面接を行い、就職希望の学生対して、専任スタッフが学生との個別面談を通じて就職活動の進め方・履歴書の書き方・面接などに関するアドバイスを助言するようなサーポト体制が整っている学校もあります。具体的なカリキュラムについては、各日本語学校のホームページやパンフレットなどで確認しましょう。 
日本語学校は「学校」と言いますが、実は勉強する場だけではなく、日本文化を体験できる場所でもあります。ほとんどの日本語学校には学校恒例行事や学校主催の課外活動があります。筆者が参加した学校恒例行事や課外活動を例にすれば、夏の海辺バーベキュー大会、茶道体験教室、学園祭、日本人小学生との交流会といった活動があります。 

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(バーベキュー大会の様子)

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(学園祭の時、筆者のチームが開催したお化け屋敷の様子)

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(小学生との折り紙ワークショップの様子) 

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(和菓子 手作り体験会の様子) 

今振り返ると、筆者はメチャクチャ参加していましたね(笑)。楽しかったです。

日本語学校卒業後

日本語学校を卒業後の進路は多種多様です。実用的な技術やビジネス知識を身につけたく専門学校に進学する方もいれば、理論的かつ総合的な学習をしたく大学に進学する方もいます。もちろん、学生生活を終え、そのまま会社に就職する方と学問を究めるために大学院に進学する方もいます。 

今後もこの「日本留学シリーズ」を通じて、専門学校、大学、大学院に関する情報を掲載していく予定なので、楽しみにしていてください。 

補足

福岡市や北九州市は国家戦略特区を利用してこのような動きがあります。
母国の大学を卒業して、日本語学校で日本語を学び、就職を目指す方にとっては嬉しいニュースになると思います。https://www.nishinippon.co.jp/item/n/751301/

※英訳版は検討中です


筆者:
欧 梓涛(OU SHITOU)
九州大学大学院地球社会統合科学府1年
Kyushu University Graduate School ofIntegrated Science for Global Society
インターン生(日本)

日本で暮らしていると、言語にとどまらず、社会文化、就労、教育、日本人とのコミュニケーションなどに対して、不安や戸惑いを感じるのはすごく自然なことです。自分が外国人留学生として日本で生活、就学、就活してきた経験、または外国人からみた独特な視点を活かすことで、日本在住外国人が抱える問題の真の解決に少しでも力になれたらと思います。とにかくYOU MAKE  ITでみなさんとチーム一丸になり、ともに成長していきたいです!

I came to Japan alone to pursue study five years ago. I experienced much when I just got here for a short time, facing a lot of troubles on my study and accumulating plenty of experience of job hunting when I was in the university. Therefore I hope I could share my personal experiences with you and help others to solve the problems you might have in daily life or job hunting.I would appreciate it if I can help you and grow together with you.


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