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手の中にあって見えないもの

思い出すのは
小高い山の頂上の展望台

ぐるりと全方位
見下ろせる場所は滅多にない

そこにひとり
右回りだったか
何度も回転して

何を感じたろうかは
思い出せない

だけど今
行ったことを思い出したのは
確かに意味があって

そうだ
あの頃探していたものが
そこからは見つけられなかった
見えていたのにね

そして今
それは手の中にあって
見えない


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