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夜ふかしの果て

午前一時四分
もう寝なくてはと寝室へ

その時ふと
星を見たくなって
外に出れば冬の大三角

三角だけど大三角じゃないよなと
いつも思う

そして首が痛くなるほど
見上げれば昴

だけど街灯が明るすぎるからか
滲んだようにしか見えない

もう寝なくてはだけど
双眼鏡を取りに戻る

再び首が痛くなると
はっきり見えた

昴は星の散らばり具合いが
双眼鏡には丁度いい

だけどいつものように
ずっと星を眺めていると

寂しく
人恋しくなる

神様はそんな風に
夜を作ったのだろう

時計を見れば
午前一時十分

たった六分で
こんな気持ちになるんだ

人恋しさが
せつなさに変わる前に
寝床についた

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