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夜のお留守番

家には僕しか居なかった
誰がいつ帰って来てくるのかは
分からない

散らかったリビングは
ついさっきまで
人が居たような佇まいで

寂しさが掛け算なのだと
教えてくれてる

きっと思いもしないタイミングで
ガチャリとドアが鳴って
日常がやって来る

それまでの非日常を
ひとり噛み締める

さっき食べたチョコクッキーが
なぜか今も苦い

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