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屋上で空を#54

目を閉じて
厚い雲の向こうの西日を感じると
瞼の裏に映るのは


オレンジ
黄色
ピンク

それらが色んな模様を
作っては変化して
ずっと見ていられる

屋上の隅に
何かの小さな骨が落ちていた
最近は木の実もよく落ちている

鳥たちからの贈り物だろう
お返しは何がいいか
全く思いつかない

飛んでる姿を見ることが
お返しになってたらいいけど

それには目を開けて
瞼の裏とサヨナラしなくちゃならない

両方の世界は確かに存在していて
だけど同時には見えない

呼吸みたいに
繰り返すのがいいかな

吸ってるときも生きてるし
吐いてるときも生きている

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