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昼下りの訪問者

北側の窓を開けると
乾いた空気が
踊りながらやってきて

観葉植物の葉に
経験したことのないような
動きをさせる

南の窓のカーテンは
ゆっくり騒いで
歓迎している

僕はといえば
飲み干したかどうか
記憶のないコーヒーカップを
覗き込んで

いつもの事なら
やっぱり残ってないなと
物足りなさを感じてしまうけど

すっかり騒がした
北の風の余韻が
お代わりを注いでくれて

これ以上
何もいらない

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