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窓の多い部屋

灯りをつけなくても
日中のその部屋は明るく

暮れていく時間には
夕陽の赤や
稀に見られる枯草色の瞬間も
感じることができた

そんな時はいつも
何をするでもなく過した
休日と決まっている

時間に追い越されて
生きていた頃には

暑いとか寒いとか
多すぎる窓に
文句をぶつけていたのに

じんわりと
のんびりした楽しさに浸れば
時間はいつも立ち止まって
手招きしてくれる


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