屋上で空を#41
「星の王子さま」を読んだ
寝そべって読んでほしくないと
書かれていたけど
太陽という星の明かりで読んだから
許してくれると思う
読み終えてウォーキングに出ると
幼い子が腕をまっすぐ伸ばし
人差し指をまっすぐ伸ばし
何処かの家の玄関に咲く
白と紫のビオラに
僕には意味の分からない言葉を
投げかけていた
ビオラはなんて答えたのだろう
星の王子さまの後だから
余計に気になるけど
あの子にはちゃんと届いていた筈だ
誰かにとっての普通が
誰かにとっては特別になる瞬間だった
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