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黄昏れて

二十歳の頃の音楽を聴いて
泣きそうになりながら
それを冷静に俯瞰している

懐かしさに浸りたい自分と
あの頃と同じ気持ちには
ならないと思う自分

世の中のあれやこれを分ったつもりで
まだ全然分かってなかった自分が
聴いていたのはどんな音色だったか

今はあの頃のように
のめり込めないのは
多くを知りすぎたからか

あの頃が100のうちの1で
今でさえまだ2で
話にならないくらいに未熟なままで
ただ黄昏れているだけなのか

明日にはけろっと忘れていそうだし


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