変革の兆し

雨雲が迫って来ていて
僕は判断を迫られていた

20分早く家を出るか
いつも通りの時間で雨合羽を着るか

以前の僕なら間違いなく
いつも通りの時間

なのに僕の中で
何が起きているのか
早く出てしまった

街の様子に変わりはない
僕の中の何かだけが
変わりつつある

寝る間際になって
宿題を忘れていたと言う君に

宿題より睡眠の方が大事だから
寝るように諭した

大事な部分はブレてないからと
20分早く着いた景色を
のんびりと眺めた