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値上げと時短②

昨日の続き。

少しおさらいをすると、
僕の知り合いの鍼灸師の先生。
ご自身で治療院をやりながら介護施設や自宅への訪問診療もされている。
自費サービスもしているが、あんま指圧マッサージ師の資格はないためそもそもの単価が安い。
かつ、価格設定をご自身でも比較的安価に設定している。
「値上げ」をするか診療時間を減らす「時短」をするか目下検討中。
こんなところだろうか。


僕はいわゆるコンサルタントでもないし、そんなスキルがあるわけでもないので「いち顧客」として答えてみることにした。
「僕は時短はやめた方がいい気がします。確かに単価が取れない以上、より件数を稼ぐことに集中しようと思うと時短も一つの手法だとは思います。ですが先生のお客様はこれまで《【先生に】それだけの【時間】体を触ってもらい、体に変化が出る》ことに価値を感じてサービスの利用をしてくださっているはずです。その肝心の時間が減ってしまうことで目に見えて満足度が下がるような気がするんじゃないでしょうか。であればサービスはそのまま、価格を上げることの方がよっぽど期待を裏切らない結果になるのではと。」

こんな若造の話を真剣に聞いて頷いてくれる先生はやっぱり素敵な人です。

あくまで捉え方の問題だとは思いますが、
「時短」→価値を下げるもの
「値上げ」→価値を上げるもの
今回のケース、僕自身はそういう風に考えました。

同じ時間、同じサービス。
しかしそれを誰がやるかだけで価格は上下します。
それはそのサービスに、人に、価値を感じるから高くても利用をする。

単純に価格を上げればいいと言っているわけではありませんが、今のお客様に引き続きより満足な施術を受けてもらいたいと考えるのであれば取るべき選択は時短ではないと、そう考えた結果です。



何度も言いますが、コンサルでもなんでもない僕の話に耳を傾け、真摯に受け止めてくださる先生はとても素敵な方です。
僕はそのお人柄にも「価値」を感じています。

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