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人間ドックの乳がん検診で引っかかった(後半)

サマリー:人間ドックの乳がん検診で引っかかって、精密検査→手術と進んだけど、最終的に葉状腫瘍(良性)という診断がついて、結果大丈夫だったよ、と言うお話です。どなたかのお役に立てれば。

2018/11/16 MRI検査

MRIは強い磁石の力を使って人体を輪切りで観察できる検査(合ってる?)。造影剤というものを使って、対象を見やすくしてから実施した。

「金属のもの、つけてませんか?お化粧もしてませんか?」「狭いところ大丈夫ですか?30分くらい動かずに入られますか?」「結構音がしますがとにかく動かないでください」事前にいろんな注意を受けたり確認をされたりしたが、やったことないものは大丈夫かどうかなんてわからない。「まあ、今の所説明を受けても怖い気持ちはないので多分大丈夫だと思います。やってみます」みたいな答えをした。

実際確かに狭かったしガーンガーンとうるさかったが特に困難は感じずに検査を終えることができた。

2018/11/27 MRI結果、手術予約

MRIの結果は良好。他のしこりも見つからなかったし、手術に特段の懸念なし。12月の手術予約可能日は私の都合がつかず、年明け1月に予約を入れた。

2019/1/11 手術当日

最終的な時刻が1週間前に他の科も含めた手術スケジュールを組むまで決まらないとのことで、丸一日スケジュールを空けておいたが、当初の予定通り13時からとなった。家族も休みを取ってくれて病院まで送ってくれた。私がさっさとロータリーにナビして、「じゃ、行ってきます」と車を降りてしまったのだけど、後から聞けば家族は付き添ってくれるつもりだったみたいだし、その日何度か病院スタッフと「付き添いの方は?」「いません」という会話をしたとこを見ると付き添ってもらうのが一般的だったのか。

到着すると診察室で軽く健康観察みたいな問診をして、手術箇所の確認をして、手術室へ。手術着に着替え、手術ゾーンに入ってから4,5部屋の手術室に分かれている。うわー、ドラマで見たことがある手術室っぽい照明だーとか、ちょっとワクワクしながら手術台に上がった。

スタッフは全員女性、手際よく計器、点滴等を体につけてくれる。そのたびに「○○さん、左足に△△をつけますね。少し冷たいです」「少しチクッとしますよ」「袖の位置を少しずらします」と丁寧に予告してくれる。全身麻酔などで意識のない状態の患者だったらこういう気遣いは半分くらいで済むのだろうけど、とても安心感があった。これまでずっと診てくれていた主治医(女性)とこの手術スポットできてくれたらしい医師(男性)が入ってきて、手術が準備が加速する。

主治医:少し眠くなるお薬、使いましょうか?
私:初めてなもので判断できないのでお任せします。
主治医:話している声や器具の音などをいやがる患者さんは少なくないんですよ。
私:じゃあ、お願いします。興味はあるのですがどこまで好奇心で乗り切れるかわからないので。
主治医:はい。(苦笑い)

結局術中に目が覚めて、ぼんやりしつつも上の明かりにぼんやり写ってる先生の手元を興味深く眺めてた。面白いもので、見えていると痛みを感じる。ちょっとチクッとするから局所麻酔を足してくださいとかしゃべりながら過ごした。

手術が済んで、着替えて診察室に戻り、今後の経過と日常生活についての説明を聞いた。4センチほどの傷があるが、乳輪の際に沿って切ったから最終的にはあまり目立つ跡は残らないだろうとのこと。ありがたい。適宜痛み止めと、3日間きっちり抗生剤服用のこと。傷口は、いずれ人体に溶ける糸で縫ってあり、ごく薄い透明のシートが貼ってある。1日間経過が問題なければシート貼ったままシャワーOK、翌々日には入浴OK。飲酒と激しい運動は翌日までは避けて。

麻酔の効果なのか、手術が終わった安心感なのか、先生の話にあまり集中できず、「ああ、家族についてきてもらうというのはそういう意味もあるのか」と思った。

その日は家族が夕食を作ってくれて、いつも通りの時間にみんなで夜ご飯。子供達から見たら、母が今日は風呂に入れないこと、飛びついたりはしばらく避けてっていう注意を伝えて初めて「そういえば手術するって聞いてたけど今日だったんだね」と気づくくらい。日常生活の延長で、「手術」というイベントが乗り切れたのは嬉しかった。

術後の生活

主治医の言いつけは守って、服薬、激しい運動と飲酒を避けた。痛み止めも躊躇せずに飲んでいたこともあり、痛みもなく、快適。手術日が金曜日だったので翌日から3連休で仕事は休みだったが、親戚の新年集合イベントがあり、土日は伊豆に行った。移動も助手席に座ってるだけだし大丈夫でしょと思って、確かに大丈夫ではあったけど、気力体力的には少し疲れたかな。手術の翌々日に温泉に入れたのはきっと湯治の効果があったと信じたい。
ともあれ、大きく体調を崩すこともなく、翌週から予定通り仕事に出られた。

透明の薄いシートは素晴らしく、その後何度お風呂に入っても汗をかいても剥がれ落ちることはなく、傷口が汚れることもなく、快適に過ごした。

2019/2/5 顕微鏡検査結果、決着

手術で切除したものを詳細に検査した結果、しこりは葉状腫瘍(良性)という診断がついた。そしてその組織が体内に残ることなく完全に切除できたという確認ができた。人間ドックから半年かかってやっと決着。

このまた半年後に再発や新出の腫瘍がないことを確認したら通常の人間ドックの定期的な検査に任せてOKとのこと。半年後の検査の予約だけとって、めでたく乳がん検診ジャーニーが終了した。


長くなったのでまとめに続きます。

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