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人間ドックの乳がん検診で引っかかった(まとめ)

サマリー:人間ドックの乳がん検診で引っかかって、精密検査→手術と進んだけど、最終的に葉状腫瘍(良性)という診断がついて、結果大丈夫だったよ、と言うお話です。どなたかのお役に立てれば。

心境の変化 -「心配」とのつきあい方-

結局、人間ドックを受けてから白黒はっきりするまでに、半年以上かかっている。その半年の間に、私は3社目の会社に入社し、新しい仕事を始めた。ポーランドでの国際カンファレンスに中学生の息子とともに出席すると言う初めての経験もした。

「もしかしたら病気かもしれないから」という背景で遠慮したことはなく、むしろ様々なチャンスが巡ってくる時期で健診結果に煩わされている暇がなかったのかもしれない。

それでも、先に少し書いたように、ネットで情報検索をすると、最初の検査結果を受け取ってから決着がつくまで、心配で日常生活に支障を来していたと言うブログ記事ばかりが目についた。不思議なもので、そういう記事を読んでいると「もっと心配した方がいいのかな」という気持ちになったこともあった。

当時ふとそんな気持ちになって考えた結論と、今決着がついて振り返って思うことは同じだ。

「心配しかできないなら心配しても何のプラスもない。自覚症状もない、何らかの対策もないなら忘れてるくらいの方がちょうどいい」

人によってはそんなコトしたくてもできない、と言うかもしれない。私自身どうやってそんなに図太くいられたのか、よくわからない。でもこういうお気楽体験談もあって欲しかった。だから、書いてみた。

家族の反応は?

今回のこと、夫には最初の健康診断の結果を受け取った時から話をしていたが、私と同じく過剰に心配することもなく、それでもきちんと受けるべき検査や手術を受けることを(私がサボらないように)応援してくれた。
子ども達には「検査のために手術する」ことだけ伝えていた。

近所に住む両親や妹には、手術が決まったとき、さすがにちょっとは耳に入れておくか、と思って話をした。「なんともないといいけど、そんなこともあるのねー」くらいの反応で、ことさら心配をかけた感じもなかった。

「みんなに深刻に受け取られなくてよかったー。心配性の家族じゃなくてよかった」と気軽に考えていたが、診断がついた2/5には、「どうだった?」というLINEを母から受け取った。母と夫に「良性でした」という報告をすると、ものすごく喜んでくれた。夫は、「今日の夕飯は僕が作るよ」とシャンパンまで用意してくれていた。実家に顔を出すと、真っ先に父に「よかったねー」と言われた。

結構みんな心配していたのね。私があまりに気にしてないから刺激しないように気をつけてくれていたのでしょう。ありがたやありがたや。

今後のこと

我が家はがん家系。いずれはまた似たような騒動になるのだろうと思っている。むしろ大きな事故に合うことなく、がんが見つかって治療しながら生きていくことは「順調」のたぐいかもしれないとも思う。

次回、健診結果の段階から「黒に近いグレー」でも、今回のように決着がつくまでお気楽でいられるのか、それが自分じゃなくて家族だったら今回家族が私に対してしてくれたような態度でいられるのかは正直わからない。できればそうありたい。

そんなときに、この記録は役に立つかもしれないなんてことを考えて、このエッセイを書いた。未来の自分宛でもあるけど、それが誰かの役に立つことがあるかしら、と公開してみた。

読んでくださり、ありがとうございました。(完)

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