へんないきものチャンネルの中の人が本を書く理由
はじめましての方ははじめまして「へんないきものチャンネル」というチャンネル名でYoutubeで生き物にまつわるゆっくり解説動画をアップしている ろう と申します。
この度、2020年5月に生き物の本『キモイけど実はイイヤツなんです』という本を出版させて頂くことになり、それについての裏話というか、どうして生き物の本を執筆しようと思ったのか、本を手掛ける中で自分の中で色んなことの整理ができたので、その気持をまとめておきたいと思います。
私と生き物の出会い
私が生き物に興味を持ち始めたのは物心がついた頃からでしたが、ハッキリと記憶しているのは親に動物や昆虫の図鑑をねだるようになった幼稚園ぐらいの頃からです。
「人間と違う生き物がいる!」的な感じで、カラフルだったり、色んな見た目をしている生き物たちに惹かれていたのだと思います。
基本的におとなしい性格でしたが、動物園や水族館に連れて行ってもらった時は興奮してなかなか帰ろうとしなかったのを覚えてますw
ただ、私の場合少し変わり者で、生き物のことは好きで関心は強く持っていましたが「直接生き物と触れ合いたい!」という気持ちは薄く、観察は好きだけど、触らせようとすると泣くという妙な子供でした。
(多分幼少期に大型犬に顔をベロベロなめられたのがトラウマに…w)
生き物が好きな人=ムツゴロウさんのような人というイメージが強かったため、ハムスターしか飼ったことがない程度の自分の生き物への関心はそこまででもない…という自己評価でした。
大きくなってからは色んな文化に触れ合う機会があり、生き物以外にも興味を示しはじめ、生物系の学問の道に進むということはなく、パソコンの虫として情報系の道に進むことになりました。
それがきっかけでニコニコ動画を知り、「ゆっくり」という文化に触れ合い
「こんな好きなものの表現方法があるのか!」とすごく関心した記憶があります。
しかし、情報系の道に進んだあとも生き物への関心が薄まったわけではなく、色んなニュースやネットの記事で生き物系の雑学や、面白そうなニュースが流れてくると目で追っている自分がいました。
新種の生き物が発見されたら「どんな生き物なんだろう?」と覗いたり
へんな見た目の生き物の写真があったら何時間も使って生き物を夢中で調べたり…
生き物からヒントを得て生まれた新発明があると知るとワクワクしたり…
そこでふと「あっ、自分って生き物好きなんだな」と改めて再認識しました。
それからこの「へんないきものチャンネル」をはじめ、生物の専門知識がないながらも本を読みながら知識を取り込んだり、専門家の方にアドバイスをしてもらいながら、ここまで大きくなることが出来ました。
なぜ本を書こうと思ったのか
Youtubeは「好きなことで生きてく」場所というイメージが強い場所でもあり、私も生き物が好きで動画投稿を続けていましたが、勉強すればするほど自分よりも生き物の知識があってすごい人はごまんといるということを改めて気付かされました。
そこで、ふと「なんで自分は生き物のことを発信しているんだろろう?」とも思うようになりました。
それまでは毎日好きな生き物のことを調べて、新しい発見にワクワクし、それをまとめて動画にする…というルーチンで
ありがたいことに、楽しんでコメントをしてくれる人もたくさんいました。
「楽しんでくれる人がいるんだからそれでいいじゃん!」と思う人もいるかも知れませんが、やっぱり目的があるか無いかではやる気もかなり変わってきます。
それに、知識だけじゃなくて、情熱が人一倍ある人がたくさんいる世の中で、自分が動画を皆さんに届ける理由が必要でした。
そんなマイペースに動画投稿を続けていく中で、こんなコメントもいただくようになりました。
・動画を見て、久しぶりに水族館・動物園に行ってきました
・色んな生き物がでてくるので、親子で一緒に動画を楽しんでいます
・今まで生き物が苦手でしたが、今では図鑑を買うぐらい好きになりました
「自分の動画が人の人生を変える」という影響があることに気付かされました。
自分の人生を振り返ってみると、小さい頃に生き物の図鑑を欲しがったのも、テレビでやっている動物番組でいろんな生き物が動いている姿を見て関心を持ったからです。
関心があれば、動物園や水族館に足を運んだり、友達に動物の雑学を話したり、生き物に関わる従業員、専門家や研究者、自分のように生き物の動画を作る人が生まれてくるかもしれません。
昨今では生き物を取り巻く問題や、環境の変化、都市開発などの影響で生き物の生息地が追いやられてしまったり、個体数が激減している生き物が増えてきています。
しかし、その問題に気づいたのも私が生き物に「関心」を持ったから気づけたことです。
生き物に限らず、どんな物事にも好き嫌いの感情がでてしまうのが人間というものです。
でも、好きか嫌いかの感情が出てくる前に、その問題そのものを知らなければその判断すらしてもらえないのです。
生き物は反論の声をあげることが出来ません。
関心を持っている誰かが声を上げなければ、無関心の人たちにないがしろにされてしまう可能性もあります。
何が言いたいかというと、私を通じて生き物への関心・興味がある人を一人でも多く増やしたいのです。
それが私が今でも、これからも生き物の動画を投稿し続ける理由であり、今回本を書こうと思った大きな理由になります。
私も小さい頃に、生き物の本は穴が空くほど何時間も読んでいました。
今度は自分が発信する側として、子供から大人まで、生き物への関心を持つ人を増やしたいという目的でYoutube以外の場所にも顔を出していきます。
これからも相変わらず動画投稿は続けていきますが、ぜひ
「もっと変わった色んな生き物を見てみたい」
という方は本の方も手にとってもらえると嬉しいです。
そして、うちのチャンネルをみて、家族や友達に生き物の雑学を話して、同じような「生き物に関心がある人」を少しでも増やしてもらえると、もっと嬉しいです。
最後に、「どうぶつ奇想天外」にご出演され、生き物の情報を多くの人に伝えていた、爬虫類学者の故 千石正一先生の動画で締めさせていただきます。
ろう@へんないきものチャンネル🦊🦝
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