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姉妹とホラー

私たち姉妹はホラー耐性が異なります。

妹は怖いもの見たさや好奇心でホラーゲームをしますが、ホラー系の映画などは好みません。そのくせ騒ぐわりに平気な顔をしています。

私はそもそもホラーが苦手ですが、ホラーによくある流血や怪我などいわゆる“見てるこっちが痛い”シーンのほうが苦手です。

私はお仕事の都合上、軽微な傷を目にすることも少なくありませんが正直それも苦手です。(福祉系の現場では、お薬や加齢の関係でちょっとの傷でもなかなか出血が止まらない方が一定数いらっしゃいます。加えて、人によっては出血と痛みを結びつけれずに処置した箇所を触ってしまい出血をくり返すこともあります)

さて、前ぶりが長くなりましたが本題はここからです。

先日、妹と夕食を終え、ふたりそれぞれ好き勝手に寛いでいたときなのですが、妹が使っているスマホに夏の定番ホラー番組のおすすめ動画が表示されました。

普段見ていないジャンルなのに気が付いたら流れてくるあれです。

私と妹は流れてきた動画はそっちのけで、小さい頃に見た印象的な恐怖体験ストーリーを話し合いました。

その時、に話題に上がったのが『入院中の男性患者が無人の車いすを押す看護師に追い回される』話です。

もしかしたら心当たりがある読者の方もいらっしゃるかもしれませんね。

見たのはもうずいぶん前で詳細はすっかり忘れてしまったのですが、車いすが移動するたびに聞こえるキィキィという音と看護師のかっぴらいた(大きく見開いた)目が印象的で私たちの記憶に残っていました。

小さい頃に見聞きした怖い話というのは詳細は忘れてしまっても、怖かったことはきちんと覚えているし、大人になってからもちょっとしたきっかけで思い出すものですね。

やはり恐怖心というものは本能や野生から程遠い生活を送る人間にも強く根付いた危機回避能力なのだなとしみじみとしております。

おかげ様で和製ホラーの忍び寄る不安感や、暗がりでの一人行動も苦手だということを思い出しました。

いわゆる自分の想像力に殺されるタイプのバカです。

長くなりましたが結論を言いますと、各フロア夜勤者1人体制の夜勤前日にホラーの話題を振ってきた妹は許さないぞという話でした。

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