姉妹と話し言葉の文章

○私……よう子。姉妹の姉のほう。社会人6年目に突入した福祉系女子。文系校出身。

○妹……姉妹の妹のほう。社会人。


私たち姉妹は地元を離れ、それぞれ自分の部屋で一人暮らしをしていますが、私の住むアパートと妹の住まいがめちゃくちゃ近いこともあり、妹は毎日のようにやって来ては夕飯を一緒に食べるという生活をしています。

この生活のせいか、実家で暮らしていたとき以上にいろんなことを話すようになりました。

今では友達に近い姉妹といったところでしょうか。

先日、というか昨日なのですが、いつものように一緒にご飯を食べていると、『話し言葉で長文を書かれるとなんか腹立つ』という話題になりました。

きっかけは妹に送られてきたLINEでした。

見てよこれ、と差し出された妹のLINEの画面には話し言葉で書かれた長文のメッセージ。語尾には必ずと言っていいほど「だよぉ」と絵文字が多用されていました。

送り主は妹の勤め先の同僚の方で、直接お会いしたことはありませんが、聞く話によると私たち姉妹の母より少し上の世代の方だとか。

読みにくい上に無駄にきゃぴきゃぴしてる。というのが正直な感想でした。

いえ、きゃぴきゃぴはいいのです。文章に個性がでるのは当然のことです。個性とは味なのです。

私が気になったのは『話し言葉の長文』というあたりです。

人は文章を読む際、知っている単語や文章の形から無意識に先読みをしたり、不足を補いながら読むそうです。だから脱字があっても文章を読むことができるし、逆に馴染みのない言葉をべつの言葉に置きかえて読んでしまうこともあります。

『話し言葉』に多様される『ぁぃぅぇぉ』や『ー』は口頭や短い文章ならばそれほど気にはなりませんが、長文になればなるほど文章の形を崩し、先読みの邪魔をしてしまいます。これが読みにくさの原因ではないでしょうか。

LINE上のものとはいえ、文章のやりとりは会話です。会話するからには、やはり相手に伝わりやすいよう工夫することが必要でしょう。

これを読んでくださった皆さんはいかがでしょうか。心あたりのある方、共感してくださる方、そんなこと気にしたこともないという方、様々でしょう。

いろいろと理屈をこねてみましたが、結局は私や妹の感性で語尾の「だよぉ」は、ないなという話でした。

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