学ぶ楽しみを知る

先日、卒業した社会人の大学院の設立20周年記念の講演会があり、オンラインですが久しぶりに参加しました。

研究科設立から20周年ということで、今年の卒業生は20期。
私は1桁前半卒なので、もう10年以上前のこと。あっという間です。

講演会では、これまで深くは聞いていなかった、研究科設立に向けた当時の想いや苦労をお話ししてくださり、胸がジンとなりました。

2年間、私たちが学んだ場所は、こんな熱い想いで作られていたのだと。
20年経ってもブレないコンセプト。
さらに色褪せてもいない。
時代の変化に対応しながら、学びの場を社会人に提供し続けています。

教授からのコメントで印象的だったのは、研究科の紹介資料についての話でした。
修士課程の厳しさを出すため、他の大学院は厳格な雰囲気が多いそうです。
そんななか、「学ぶ楽しみを知って欲しいから、教授の紹介ページは穏やかにしよう、厳しいのはうちらしくない」との判断をしたとのことでした。

その言葉どおり、大学院での2年間は、同級生との議論でも、課題発表でも、論文執筆でも、苦しいけど楽しい。そんな時間でした。
先生方の狙い通りの学生生活だった訳です。

当時は同級生たちとその雰囲気を作っていると思っていたのですが、実は先生方の想いの上に成り立っていたのです。
もう、感謝しかありません。

私は遅れて学ぶ楽しさを知りました。
いつから勉強が辛いものになったのかよく覚えていません。
できれば息子には同じ思いをして欲しくないです。
楽しむことを忘れないよう、学ぶ機会や場を届けてあげたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?