浮きマナとインスタントから見るイコリアドラフト:もう1パック貰うための嗅覚TIPS
イコリア:巨獣の棲処発売 & 8人ドラフト実装から1か月経ちましたが、いろんなデッキが組めて、とにかく本当に面白い!
テーブルトップの大会がなくなり、週末はずっとドラフト三昧です。
今月5月はアリーナを始めて以来、初めてミシックに到達できました。
せっかくなので、これまで溜め込んだ気づき・学びをまとめておくことにしました。
なおこの記事では、
ピック論やデッキ構築論には細かく触れていません。
ドラフト初めての方向けでもありません。
・どしゃくりされたコンバットのアレやコレや
・2ターン目アタックしたことからミスっていたなという気づき
などの数々の失敗から得た学びを、各マナ域のインスタント・瞬速カードごとに簡単にまとめています。
BO1でしかやっていないので、偏りも存分にあると思います。
一度は参加してみたかったミシック予選
放置してみているけれど、果たして生き残れるのか
■とはいえイコリアドラフトってどんな感じ?
環境の大局観は有名プロの記事などを読みましょう。(買いました)
本当にざっくり、こんな認識です。
・サイクリング
とにかく早い、数々のサイクリングギミックと、ライフ10点以下は射程圏内という強さで大人気
・緑ベースの変容
イコリアの看板キーワード能力「変容」でじっくり盤面を作りながら、大きいクリーチャーで勝つ、神話レアが最もなじむ、巨獣の棲み処ゴジラ部門
・その他(白黒人間、青赤スペル、赤黒威迫、赤緑恐竜、緑白警戒…etc)
特にマルチカラーに、参入のカギとなるレア、アンコモンが入っている
中でもアンコモンでデッキが引き締まる白黒人間が比較的多い
■ピックで心がけていること
・除去、除去、除去、とフィニッシャー
・サイクリングに負けないよう、軽い生物・除去またはライフゲイン
・他のアーキタイプと取り合いになるカードは早めに取る
(例:サイクリングも人間も使う《揃った突撃》)
・迷ったら アンコモン > コモン
■浮きマナ別インスタントへの嗅覚TIPS
他のDTCGなどと比べると、相手のターンでもカードが使えるのは
MTGの醍醐味の一つです。
ここでは主に自分のターン中での視点において、相手がアンタップ状態で残した土地から、相手の手札を想像します。
重要な攻め手を失わないように、攻撃に行くべきかどうか、
どのクリーチャーからプレイするべきか。
そのまま、相手のターンではこちらがどう見えているか、となります。
ゲーム後半に何もせず土地をフルアンタップでターンを返されると、
一体何をする気なんだと恐怖ですよね。
※記載内容※
・カードの掲載順はざっくりとよく見る印象的順に、載せています。
・コンバット中心の視点でなので、打消呪文は最後の方に置いています。
・また、あまり見ないけど…という印象のものは画像を小さくしています。
(追記:PCでしか小さく見えないようです)
・飛行などの能力付与カウンターがあるので、従来の打ち消し呪文はカウンターではなく打ち消しと表記しています。
1マナ
サイクリングのみと言っても過言ではないと思っていますが、
逆に相手の裏をかきやすいところでもあります。
うまく2体につけられるととんでもないことになる、さすがアンコモンですが、その他に分類したデッキで使われていて、全体的にはそれほど見かけない印象です。
瞬速クリーチャーがいる時限定。ただただ完全除去強いです。
返しの相手の攻撃で負けないように、ブロッカーを多めに残すなどのケアをします。
警戒クリーチャーがいる時限定です。カード種類の少ないシナジーなので、緑白以外ほぼ見かけません。
ドラフト中は最後の方まで流れてくる見慣れたやつですが、アンタップして到達までつくので、奇襲性は抜群です。
マンモスやゴジラが突然起き上がるとびっくりします。
意外と使い勝手がよく、飛行を止めたり、火力からクリーチャーを守ったり、BO1では器用な1枚です。(使いたい気持ち)
《平和な心》と《捕獲球》はもちろん、サイクリングの《爬虫類の反射》、たまに《怪物の兵器化》など、BO1ではなかなか触りづらいエンチャントがあるので、入り得るカードです。
赤のスペルは2マナが強いので、これが入っている相手は全体的にカードが足りていなさそうなデッキという印象です。
赤の4/2恐竜くんがいる場合などは、足りないカードで何とかしようという意思を感じてケアしています。
2マナ
刺さるインスタントと言えば2マナ。
ここの読みがマジックの面白さの一つですよね。
完全にケアできるので、常に打たれた場合を考えて攻撃・ブロックします。
これに《ドラニスの刺突者》や《繁栄の狐》、変容の種の《万能のブラッシュワグ》等の大事なクリーチャーを除去されないように要注意です。
本当に要注意。(この失敗が本当に数知れず…)
イコリア環境最高の1枚の一つです。
《強行突破》を使うときに気を付けるくらいしかできることはなく、相手のデッキの強い部分なのでおとなしく1:1交換されます。
緑が2マナ立っていれば絶対これを持ってるよなと思うカードです。
相手のこれに合わせて除去ができれば、一気に形勢が傾くことが多いです。
自分も除去を構えながら、相手にはこれを使ってもらえるように動けるのが理想です。(理想なため)
最強クラス除去です。
基本的に2マナで何でも倒せたり、意外と倒せなかったりします。
トランプル、接死など何らかのカウンターを載せて避けることができるので、ゴジラのサイクリングを待ってみたりします。
本当に何でも倒せる、白黒人間御用達の最強の追放除去です。
人間がいなければライフ損失があるので、稀に相手の人間を除去することで一気にライフを詰められます。
盤面をよく見て、除去を合わせてライフルーズさせられるか確認します。
主にサイクリングから、平気で6点くらい入れてくる強い火力です。
何気に追放するので、ブロッカーとしてあてにしていた《頑丈なダンゴムシ》が消滅したりします。
相手の墓地をよく見て、何点分になっているか把握することが大事です。
さらに何気にプレインズウォーカーにもあてられるので、最強の《怪物の代言者、ビビアン》まで対処することができ、サイクリングの王者感を後押ししています。
《神聖なる矢》と思ったらこいつのときがあります。
《神聖なる矢》をケアして動くと、これにハマることも少ないです。
たまにしか見かけないです①。
《神聖なる矢》と同じ雰囲気のカードです。
除去として使われてつらい、除去除けに使われてもつらい。
たまにしか見かけないです②。
貴重なライフゲイン要素になる1枚です。
+1/+1の分で一方的に打ち取られると、ダメージレースが一気に覆る恐れがあります。
こちらの攻撃を強気のスルーされることが多い時などには、これを持っていそうな気配を感じます。
対サイクリング用除去という印象です。
サイクリングの序盤にうまく使えてダメージを阻害できる・されるとなかなかにゲームに影響します。
それ以外では2マナ以下なのでそんなに気になりません。
接死2/1くんかタッパーをどけるくらいです。
ほとんどフィニッシュ用カード、稀に先制攻撃分で除去として使われます。
拮抗しているときはワンチャンフィニッシュ用に取っておくので、
こちらが優勢の場で、攻められなくなった相手が使ってくる印象です。
相手が攻撃時に使ってくるときはほぼ負けています。(最後に使うため)
ほぼサイクリング相手の場合だけ、《夢尾の鷺》《翼膜の虎》が撃ち落されていきます。
飛行で安全に攻められると思ったら、いきなり地上に引きずり降ろされてブロックされて打ち取られます。
無力化効果はかなり強いものの、アンコモンであることに輪をかけてあまり見かけません。何故なのか。
青黒・ジェスカイのコントロール寄りのデッキで多い印象です。
白黒人間か、青黒から飛び出てきて《万能のブラッシュワグ》や
《彼方見》を打ち取っていきます。
滅多に見ないのでびっくりします。
1点のために突っ込まない方がいいなと心に刻みました。
平和な心で止めているクリーチャーがいるときは要注意です。
白1マナの《希望の光》で書いた通り、イコリアには破壊したいエンチャントはそれなりにあるので、今では普通に緑のデッキに入っています。
除去用の打ち消しになんとドロー付きです。
大事なクリーチャーを守る、相手の貴重な除去をはじく、カードアドバンテージとよさそうなことだらけに見えますが、滅多に見かけません。
今まで使われたことも数回程度です。
青緑変容が最もデッキに合いそうですが、自分ではほとんどやれた試しがなく、使ってみたい1枚です。
見たまま基本は2マナ1ドローですが、全体のパワーを2下げる効果は思いのほか大きいです。
タッチ青サイクリングなどが、相打ち上等で少し強引な攻撃をしてきたときに打たれる印象です。
ほぼ青赤サイクリング限定品です。
1マナサイクリングというところが最も評価されるカードの1つです。
サイクリング以外で大抵は攻撃時に巨大化感覚で使いますが、ドラペットが+4/+4して打ち取りにきたりします。
ド定番の緑の飛行除去です。
飛行相手の確定除去で強いですが、サイクリング相手にほとんど仕事をしないこともあってか、イコリアでは滅多に見かけません。
打たれたら仕方ないです。
青含みの2マナが浮いてたら、真っ先にこの打ち消しを構えている可能性を感じます。
テンポのためにそこそこなクリーチャーなら大抵使ってくれるので、打ち消されてもいいクリーチャーから展開して様子見したいところです。
3マナ
3マナ構えるのはちょっと大変です。
4点貫通火力、返しの相手の攻撃で負けないか、ライフを確認します。
-1/-1と侮るなかれ、どしゃくりの一枚です。
撃たれた場合どうなるかを考えて攻撃、ブロックしないと大変なことになります。
飛行でとりあえず攻撃かな、というところに突然飛び上がって打ち取られます。
飛行カウンターでその後そのクリーチャーは飛んだままなので、最悪それに殴り負けしないようにしたいところです。
そもそもあまりデッキに入っておらず、緑系では大きいクリーチャーを展開するので3マナ残す余裕がないのでほとんど見かけません。どちらかと言えば攻めるときのカードです。相手が赤緑の場合に気を付けます。
相手だけのフォグで、はまるとどしゃくり具合がすごいですが、
攻めに使いづらいため、滅多に見かけません。
相手の裏はかけるのと、変容ミラーでは強そうですが、除去が取れなかったときに仕方なく入っているようなカードという印象です。
リアニ代表ゴジラです。
サイクリングしたいタイミングと、3マナ残るタイミングがあまりかみ合わないためか、リアニできなければフィニッシャーとして通常プレイしたいカードになるためか、戦闘中にサイクリングされることは少ない印象です。
適当なターンに、なんとなく《万能のブラッシュワグ》が接死になっていたりします。
割合でいえば戦闘中サイクリングの印象が薄いものの、カード自体は頻繁に見るので、3マナ浮いていれば存在は意識しておきます。
ゴジラに続き、これもフィニッシャーとしてプレイしたい寄りのカードという印象です。
手札に《無情な行動》がある場合の他、既に相手の場に大きめのクリーチャーが2体以上いる場合などの盤面によって意識しています。
どちらかといえば飛行変容を作るための種として場に出すか、最後のライフを詰めるために攻撃用につかうカードという印象です。
レアなので強いのは致し方なしです。
さらに稀にエンチャント破壊です。
1度しか使われたことがないですが、《爬虫類の反射》《平和な心》をまとめて破壊されたので強烈な印象の1枚です。
メカゴジラや各色水晶も破壊できる《萎れ》の方が有用性が高いので、《萎れ》を意識するだけでよいと思います。
確定打ち消しですがそう打たれるものではなく、2マナ1ドローです。
このほか4マナ要求打ち消しの《巻き込み》がありますが、こちらも滅多に見かけません。カードが足りない時に入っている印象です。
青黒、ジェスカイだけは気にします。
4マナ
当たり前ですが、明確に除去しますという空気が出ています。
最強除去、威迫付くのがまた強いです。
《予期せぬ助力》で守れたときは最高に気持ちいいのですが、
これも相手の強い部分なので、おとなしく1:1交換となります。
追放が地味につよい、変容にはよく効くもののサイクリングには持て余すカードです。最近以前より見ない気がするのはそのせいでしょうか。
変容を重ねるときに、これをケアしてパワー4以上に上げない選択肢もときどきあります。主に飛行で3点ずつ刻んでいきたいときです。
青の平和な心です。おとなしく捕獲されます。
これと先の《血液凝固》が4マナ確定除去の代表格です。
平和な心と合わせ、エンチャント破壊をデッキにいれたい理由の一つです。
特に白黒人間の場合は《血液凝固》と合わせて4マナの定番除去です。
第二第三の矢が飛んでくることもよくあります。
これ自身はタフネス2なので、ブロックされても基本は相打ちとなります。
自分の場に飛行がいる場合は、無理せず飛行だけ攻撃するのが吉です。
黒絡みの変容等の場合は、特にいかにもブロックしてほしそうな攻撃をしてきたときに飛び出してきます。
1点2点くらいならスルーした方がよい場合も多いです。
稀に先制攻撃や、《ヤマオウム》のダメージを当ててから使われることも。
イコリアの《厚かましい借り手》のサメくんには、ケアできることが少ないですが、自分が《強行突破》を持っている場合は使い時に十分注意します。
サイクリングのマナフラ解消除去、3点くらいまでです。
これの除去自体が相手にとっていい交換にはなりにくいので、おとなしく打ち取られる展開が多い印象です。
イコリア環境最強カード、ほぼ本体専用火力です。
どうしても除去しないといけないとき以外、あまり微妙なタイミングでクリーチャーには撃たれないものの、ライフゲインでダメージレースを覆えされます。
本当にこれだけはどうしようもないですが、一応撃たれた時のことを想像だけします。
ケアと言えば、サイクリングミラーで、相手からの本体《天頂の閃光》に合わせて自分が打ちかえすケースが最も多いかもしれません。
5マナ
明らかに不審なマナの余り方です。
大体刺さるときに使われて生存バイアス(?)の強い1枚です。
5マナってなんかあったっけ?と思って打たれて思い出します。
自分で使うと5マナの割に合わず、手札で死に続けたので、
もう使ってません。
ほぼ自分がブロック側の時限定、白黒人間が全員攻撃してきたときは、
常にこれの存在を念頭にブロックします。
基本的に1マナ1ドローの一つです。
青赤サイクリングでは稀にこれに足止めされて8/8クラーケンに殴り殺されますが、サイクリング以外でこのカードが入っていると、カードが足りていない印象になります。
青なのに5マナで血の匂いがします。
青青を要求するような青が濃いデッキをやる理由となる1枚だからだと思いますが、こいつの”来てる”匂いは本当にすごいです。
こちらの主力を打ち消されると、5/4のサイズをどうにもできずに負けることもしばしば。
消されてもいいクリーチャーから唱えるか、何も唱えないのも手です。
5/4で打ち取られる攻撃をしても、相手も打ち消したい欲が出ていて、ただの瞬速5/4で飛び出してくることは少ないです。
※2020/06/09
鮫が出ました
https://www.twitch.tv/videos/644910263
6マナ以上
黒絡みしかないです。
6マナと言えばこれです。
急襲という名前と裏腹に、さすがにみんな気づいています。
カウンターを取り除かれることを忘れて、飛行・威迫等がなくなったクリーチャーでうっかり攻撃しないように、注意します。
一旦落ち着こう。
緑黒といえばこれです。
序盤にサイクリングしたゴジラやサンドワームがインスタントタイミングで出てきます。
そもそも緑黒は生物が大きいので、すでに除去を使った後に文字通り《再来》となるケースが多いですが、なるべくこちらも除去を構えていたいです。(希望)
大抵は6マナ変容の確定除去枠なのでここで登場のバトラです。
レアというだけでもなくて、そういえば居たなと思うくらい、全然見かけません。サメはあんなにいるのに。
ただひたすらに、めちゃくちゃ強いです。
相手のターンでさらに変容上乗せされてGGとなります。
その他
誰でも青タッチしたくなるシャークネードです。
サイクリングでは突然出てきた後に二段攻撃されて負けたりするので、
次のターンに勝てるよう自分のクリーチャーを展開するよりも、除去を構えていた方が安全なこともままあります。
■おわりに
最後までお読みいただいた方、ありがとうございます。
最初は一部だけにするつもりだったのですが、
書き始めたらあれもこれもとなってきたので、全部書いてしまいました。
また総じてサイクリングの存在を念頭に置いているなと改めて思いました。
どれだけボコボコに負けたんだ、という気持ちです。
次、または続きの更新でデッキタイプごとのイメージをまとめたいと思っていますが、今回はここまでです。
おかしなところは存分に指摘していただけたら嬉しいです。
それでは引き続きイコリアドラフトを存分に楽しみましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?