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学園最強!?サム先生のサムドラフト!【初学者厳禁】

ストリクスヘイヴンが始まって早いもので残り1か月。
学園生活もあと少しという雰囲気が出てきましたね。
今更ですが、私は公式の診断ではウィザーブルームでした。
今回は全体的に結構調子よく、5月は中旬前にはミシックに到達するなど、なんとなく相性の良さみたいなものを感じているのでした。

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過去一早い到達

さて、今回も得たものを残すためにドラフト記事を書こうと思ってはいたものの、4月中はあまりドラフトできておらず、完全に出遅れていました。
そして今さら各大学の総評をまとめても、プロの意見をまとめて大事なねじを数本抜いたものにしかならないな、というところで、最近ドはまりしているドラフト方法の紹介記事にすることにしました。

これがめちゃくちゃ楽しいんですよ!!!

何かといえば、知る人ぞ知る、
海外有名プロ、サム・ブラック先生のサムドラフト(勝手に命名)です。
最近ではモダホラ2のウルザの物語についての言及ツイートで話題になっていましたね、先生。

この記事の内容としては、ざっくり以下の通りです。
・多色でカードアドバンテージ気持ちいい!
・各大学ごとの総評やカード評価はありません。
 (だいたい強いカードは知っている前提)
・初心者向けではありません。


■きっかけ

私もプレイ配信していますが、配信中のコメントで教えてもらいました。
そしてサムブラックさんの配信を実際に見て衝撃を受けました。
何せいつも自分がドラフトしている時には、シル大だ、クア大だ、どこが空いているか、と言っている中で、全く違うピックするんですもの。
目の前に映っている得体のしれない5色デッキ。5色とかマジか、勝ち筋見えないけどどうやって勝つんだ?と思っていたら、これが勝つ。
こりゃすげーな!と思って、早速自分でも見よう見まねで早速挑戦したものの、それはそれは失敗の山を築くばかりなのでした…。
うーん、うまく出来るようになるまでやりたい!

以下、そんな失敗を繰り返していく中で得た知見を共有したい一心で書いています。


■それで結局何するの?

骨格としてはこんなイメージです。
・大量の履修&講義を使う
・多色、5色になること恐れず強い除去を入れる
・むしろ5色になりたい(たのしいため)


レアの話をしていくときりがないので概ねコモンベースでの話ですが、大量の履修&講義が目指すゴールは、めちゃくちゃ大きいフラクタルを作ることです。

キーはタイトル画像にも入れた《うねる曲線》

つまりはデッキの構造が極端にスペル寄せしたかたちとなります。
というのも、当たり前ですが、履修・講義はメインデッキ内1枚でも結果的に2枚のスペルカウントとなるので《うねる曲線》のサイズを簡単に押し上げてくれます。
例えば従来のデッキでは4枚のスペルを使って4/4だったものが、今回は8/8になれそうです。デカいですね!
スペルでゲームを長引かせてクソでかフラクタル降臨。これです。
クリーチャーは大体4体程度。0体という成功例も。

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平気で4マナ10/10以上


さあ、というわけで履修・講義もたくさん取らなければいけない雰囲気が出てきましたね。初手《環境科学》、超安定です。
ピックの仕方もまずは優秀な講義、それからそれを持ってくるために履修登録は忘れずに。
無色で一般教養の講義は全学生の興味の的なので、早めに取りに行く格好です。

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《拡張解剖学》の履修登録は任意です…


さらにご存じの通り、色付き講義はどれも優秀で、サイズがあるものは相手のクリーチャーと相打ち要員、邪魔者トークンの時間稼ぎもばっちり。
もう少し後から取ろうと思って流してしまうと、本当に取れなくなってしまうので、優秀なスペルとの天秤となるケースが多く、誘惑との戦いです。
多色化するのも、これら講義をすべて使い切るためと言っても過言ではないかもしれません。

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こんなんなんぼあってもええですからね


次に履修です。
履修は2マナのものが多いとやはり安定します。
能動的に動ける《詰め込み期間》などはこのデッキに最適な1枚。
《環境科学》につながれば合計6点のライフゲインと序盤をぐっと楽にしてくれます。
《授業初日》も無くはないですが、ちょっとデッキの方向性とは合っていません。

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2マナから動きたい


このデッキを進めるにあたって非常に評価の上がるカードがあります。

その一つ目が《合格通知》です。
《環境科学》や《アーチ道の公共地》もそうなのですが、5色好きな色を生み出せるので、これを引けるとぐっと安定する一枚。
通常5~7手目くらいか、3パック目あたりで色マナに不安が残っていると、初手付近でも欲しいくらいです。
そして生贄に捧げてカードを引ける能力、これがまたこの後に挙げるカードにつながる、渋いアドバンテージを生み出していきます。

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破るなよ!?絶対破るなよ!?


二つ目は《歯車の文書管理人》です。
到達がついているので苦手な飛行を止めてくれることはもちろん、ロングゲームでライブラリアウトしてしまうことも"稀によく"起きてしまうので、ライブラリ修復能力も光ってくる感動の一枚です。
極端に評価が上がるというよりは、アンプレ寄りからプレイアブルに上がる程度の印象ですが、能力のハマり具合に感動しました。

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まさか有効な能力だったなんて


三つ目は《除名》《学舎防衛》の白除去2種です。
この環境の白はアグロ傾向なので、どちらも除去としては相棒カラーの赤や黒に向かいがち。
何せ《除名》は追放除去と効果は強いですが、タップ状態のクリーチャーにしか使えないので、能動的に使用できない受けデッキ仕様なため効果のわりに安め。
《学舎防衛》はモード選択できるものの、もう一方の全体修整効果も控えめなことでちょっと重く感じるため、他の優秀な除去やクリーチャーに席を奪われています。
しかしこのデッキにおいては白一マナで使えることがとにかくありがたい。
《除名》は本当に最高!
白が薄くても、きちんと環境科学があればより有効に使えることでしょう。

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インスタントってのもいい、なぜなら…(以下へ続く)


そして最後、やっとこのカードの話まで来ました。
フラクタルが勝つためのゴールというのは変わらないですが、
これこそサムデッキの神髄、魂です。
今まで見向きもしなかったこのカードを有効に使っていて最高にかっこよかったところからこのデッキにほれ込みました。

《歴史の再構築》です。

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これを使ってこそサム!!!

みなさんも何度となく華麗にスルーを決めてきたであろうこのカード。
墓地からクリーチャー以外の各1種類ずつ回収できるカード、書いてあることがハマれば強いのはわかるけど、一体どうやって使うんだと。

いやそれが滅茶苦茶使えます、カードアドバンテージ最高にきもちいい!!
今ではもう使われた経験がある方も多いことでしょう。
(未だにドラフトを続けてるドラフト大好きなあなたならなおさらね!)
3枚以上回収された日には相手は絶望ですね。
インスタント・ソーサリーはスペル軸というデッキ構造なので困りませんが、アーティファクト回収を有効に使えるかどうかというのもこのデッキの強み(楽しみ)を向上するうえで大事なポイントです。どこの大学のものかはわかりませんが、《合格通知》を忘れずに。まあ破りますのでね。
《除名》と《エクスタスの隆盛》も一緒に回収出来たら相手の場にクリーチャーは残らず。
《うねる曲線》を回収してクソでかフラクタルを追加してもいいし、状況に合わせて気持ちよくなってしまいます。
今では一周することが少なくなってきているこのカード。
見かけたらとりあえずピックしちゃいましょう!

その他にもスペル回収方法はいくつかありますが、どれも有効ですので、これに限らず1~2欲しいところです。

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我らスペル回収3人衆

※追記
《歴史の再構築》はしっかりスペルに寄っていれば、デッキに2枚入れても大丈夫でした。


■ピックについ

・まずは優秀な講義or履修を取りましょう(主観)
・色の合う合わないはさておいて、除去を取りましょう
・主となる二色は意識しておきましょう
・カードは使えてナンボ、2色or多色土地や《合格通知》も忘れずに
・そうしていると学長たちもすんなり受け入れらる体制が整います
・3パック目で色が合わずに流れてくるレアもありがたく頂戴します


序盤がきついので、《悪意の打ちつけ》や《ショック》といった軽量除去、またはライフゲインカードを拾えるとかなり嬉しいです。


■デッキ構築

いろんなカードが取れて、ピック後はバランスがよくわからなくなっていることもしばしば、というか私は毎回そうなっています。

・まずは特殊土地以外のカードをすべて抜いて、必須と思うものから順に足しましょう。
最終的に残ったカードの中で入れたいものがあれば、バランスを整えましょう。意外と必要と思っていたものが入れずに残っていたりして、新たな気づきがあって面白いです。
・2~3マナ域はメインとなる2色でまとめましょう。
ピック段階からの話でもありますが、土地配分を決めるにあたってここがキーポイント。
・3色目以降はマナ総量より1つ2つ後ろのマナカーブに置いておきましょう。
綺麗に必要な色が出たらラッキーですが、タップインの学舎や《環境科学》《合格通知》を経由したりと、カード自体のマナ域ではなかなか唱えられません。《歴史の再構築》といった終盤に使うカードも後ろへ。
自分が欲しい色の順番が見えてくるので、バランスを整えやすくなります。


続いて土地配分。
ここもまたこのデッキの醍醐味の一つです。マナベースを考えている時がまた楽しい!!
ここは上の通りに並べた後に、基本地形は3~5種類から、取れた学舎と、入っているカードの色数・マナカーブと睨めっこ。
・学舎と基本地形で、序盤に必要な二色の色カウントがそれぞれ6前後になるくらいが目安という感覚です。
《アーチ道の公共地》を入れて7~8くらいになったら大分安定します。
3色目以降は(当たり前ですが)引きたいターンが早いものを多めにします。
タッチ《本のワーム》など、遅くてよいものは1~2でもいいのでそこは本当にデッキ内容次第。

そうして練り上げた僕のさいきょうの土地配分が、ばっちり想定通りの色の揃い方をしたときには、勝った負けたにかかわらず、悦に浸れてしまいます。
そして最初は0-3確定かと思ったデッキが意外と7勝してしまったりするので、そうなったらもう虜になるしかないでしょう?


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5色出る!最強!《神託者の広間》よりほしいかも!?

■プレイについて

かなりのロングゲームを見据えていています。
繊細というか、選択肢が多くて最初は何をしたらいいのかよくわからず。
各大学のゲーム感とはまたまったく違うものになります。

・初手の土地の色がよくなければとりあえずマリガンします
マリガンしてでも《環境科学》につながるとぐっと楽に。
アドバンテージは後からしっかり取り返せるデッキになっているはず。
・各種講義から生まれるトークンは相手のクリーチャーと相打ちさせるようにします
もしくは相手の除去を引き出させていきたいです。
・除去はそれでしか対処できないものに当てるように心がけます。
3/3くらいの地上クリーチャーに除去を当ててしまって、その後出てきた飛行に殴り切られてしまうこともしばしば。
・土地を置く順番、マナの払い方には注意します。
特にオートタップ任せだと履修⇒講義の流れで適切なマナが残らないことがよくあります。
学舎からマナを出すときは占術してしまわないように気を付けて!
・《うねる曲線》《力戦の発動》は早く出しすぎない。
書いてある通りですが、スペルを使えば使うほど、土地を置けば置くほど大きくなるので、それぞれ4/4/4以下・6/6/6相当で出すときはブロッカーにしなければいけない時くらいです。講義のトークンあたりに除去を打たせた後に着地させて、相手の心を折っていきましょう!

早い飛行デッキ、つまりはシルバークイルがとにかく苦手です。
序盤を生き延びることができれば最後は圧倒的なリソースで捲っていけるでしょう。
ゆっくりなデッキならどっしり構えて学舎で占術しておきましょう。
とにかく生きて、生き延びて…!


■サンプルデッキ

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環境科学はないものの、除去がしっかり、青黒ベース+赤+緑

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除去打ち放題、ジェスカイ+黒

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環境科学無いものの3色、ジェスカイ


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コーディのみ!マッチドラフト3-0 ※6/24追加


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欲張り緑タッチ(ダブシン)、6月のミシック到達デッキ


環境科学全然取れてないやん!?
1枚も回ってこないこともよくあるものの、やっぱり後回しにしてしまって後悔し続けてきました。見たら取るぞ…!


■サンプルピックとゲーム

サンプルデッキの一番最後のやつです。楽しい!
https://www.twitch.tv/videos/1058868928
※ピック+最初の1ゲーム+《貪る触手》投入後の1ゲームまで


■おわりに

最後までお読みいただいた方、ありがとうございます。
全然わからなかった?!正解!!
負けて覚えた経験が溜まってはいますが、どの順番でどう伝えるのがいいか、理解がどこまであっているのか、私もまだまだこのドラフトを模索中です。
そうこうしているうちに学園生活が終わってしまいそうで、一方でまだこれを知らない人がいるのもわかったので、ひとまず雰囲気だけでも伝えることができたらいいなと、今日までの経験で急いで書きました。
残り時間は少ないですが、今後も随時内容を修正、追加できればと思っています。

ここのところはずっとサムドラフトに挑む配信をしていますので、良ければ遊びに来てください^^
https://www.twitch.tv/youknow0309


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6月はサンプルの最後のデッキでミシック到達!


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