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親からもらった最高の贈り物!「旅」に学ぶ人生の楽しみ方

可愛い子には旅をさせろというふ昔風な父の思ひつきから十六の年の春休みに私は持つて生まれた憂鬱症をなほすために京阪地方へ旅行をさせられた。

中勘助「銀の匙」より一部引用

ぼくが旅好きの原点はどこにあるんだろう?

そう考えた時、3歳まで記憶をさかのぼり、
頭に浮かんだのがこの言葉でした。

「可愛い子には旅させよ」

まさしくぼくは、
この言葉の通りに育てられました。

ありがたいことに小さな頃から、
親や家と離れて旅をするという経験を
たくさんさせてもらいました。

①3歳でじーちゃん・ばーちゃんとスキー旅

ぼくは幼稚園の頃から、
親と離れてじーちゃん・ばーちゃんの家に
一人でお泊まりを楽しみ、冬休みには3人で
スキー旅行にも行っていました。

(いま思えば、3歳にしては親と離れてお泊まりするのが早かった気が)

寂しいとか、無理に行かされるのではなく、
「ワクワク」しながら楽しんでいたそうです。


②毎年家族で夏キャンプ&・家族旅行

ぼくの親は毎年、
家族旅行へ連れて行ってくれました。

夏や秋にはキャンプへ行き、
冬には親戚とスキー旅行が定番でした。
関東近隣から、遠くは北海道まで。

おかげさまで、ぜいたくなことに、
県外へ行くことがとても身近な生活でした。

初めての地方へ行き、見たことのない景色を見て、
その土地でしか食べられないごちそうをいただく。

幼稚園の頃から、
なんてステキな旅の経験をさせてもらっていたんだろう
と改めて感じました。


③兄弟だけで飛行機に乗って横浜から福岡へ

父方のじーちゃんとばーちゃんは福岡に住んでいました。
横浜に住んでいるぼくにとって、
普段は手紙や電話でのやりとりを少し遠い存在。

そんな中で、夏休みには弟と一緒に、「ジュニアパイロット」を利用して福岡へ飛んでいました。

【ジュニアパイロット】
ANAジュニアパイロット(お子様一人でご利用のお客様)では、お子様だけのご旅行の際、出発空港から到着空港までお手伝いいたします。

ANAホームページより

子どもだけで飛行機へ乗ることに怖さはなく、
むしろ心からワクワクしていたのを今でも覚えています。

この経験があったおかげで、
飛行機に乗るのが好きになりました。

また、到着した先でじーちゃんとばーちゃんが待ってくれていて…

すっごくうれしかった感覚も鮮明に残っています。

誰かに会いに行く旅って、なぜあんなにもワクワクするんでしょうね?


親に旅をさせてもらった子の気持ち

幼い頃から親元を離れて、
新しい土地へ足を運び、
家族以外の人と時間を共にする。

今思えば、本当に贅沢な経験をさせてもらい、
感謝しかありません。

毎年のように新たな旅をしていたことで、「次はあそこに行きたい」と興味がわいたり、小さな自信が少しずつ積み重なったと思います。

大人になった今だから、再度訪れてみたい場所もたくさんあります。

ホテルより旅館
レストランより市場
テーマパークやショッピングモールより自然遊び、ローカルスポット

「ローカルを知り、楽しむ」「旅先に落ちるお金を使う」
それが我が家の旅のスタイルで、
ぼくの旅は大きくその影響を受けていると思います。

ちなみに、可愛い子には旅させよの真意は、
「厳しい経験を積むほど成長する」
「可愛い子ほど、あえて辛い思いをさせよ」
という意味だったそうです。

ぼくが経験してきたのは辛い旅ではないけれど、
当時のぼくにとっては何らかの試練だったのかもしれません。

家族以外の人と話をし、新たな土地で発見や感動の連続を体験する。
そんな経験を子供の頃にできて、確実に今の自分の土台になっていると思います。

旅の機会をくれた両親に、
あらためてありがとう。

親から子へ伝えたい、旅と生きるすばらしさ

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