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梅雨の沖縄は○○の産卵シーズン!意外と知らない美ら海の神秘。

はいさい、しおんちゅです。

沖縄はGWが終わり、これから梅雨シーズンに入ります。
夏までの間、観光のピークはひと段落です。

ですが、これから迎える梅雨〜夏のシーズンは、沖縄の海にとってとても大切な時期であることを知っていますか?

じつは、こんな神秘的な季節なんです!
・サンゴの産卵シーズン
・ウミガメの産卵シーズン

サンゴの産卵


「え、サンゴって産卵するの?」と思う方も少なくないですよね。
そうなんです。
サンゴはプランクトンを食べる肉食動物で、ちゃんと卵も産むんです。

大体、大潮の夜に産卵すると言われていますが、まだまだ研究で明らかになっていないことが多いミステリアスな生き物です。

提供:@seapepopletraveller

産卵を見るためには


産卵は夜中遅くになることが多く、フラっと訪れた人がビーチからシュノーケルなどで見に行くことは容易ではありません。
夜の海は暗く、危険生物も活発になる時間です。
ダイビングショップが開催するツアーへ参加することをオススメします。

しかし、いつ産卵するかはサンゴのみぞ知る。
ツアーへ参加した日に、必ず産卵するかはわかりません。
ぼくも参加しましたが、残念ながら産卵に立ち会うことはできませんでした。

そんな運試し気分も楽しみながら、神秘的なナイトダイビングへ参加されてみてはいかがでしょうか?

ウミガメの産卵


サンゴ以上に産卵予測がむずかしいと言われますが、一般的なシーズンは5月初中旬〜8月下旬とされています。

ウミガメがどのように卵を産むのか
お母さんカメが海から砂浜に上陸し、一生懸命に浜辺を移動しながら卵を産み落とす穴を掘ります。
こちらの資料がわかりやすいので、ご参照ください。

http://www.pref.kagoshima.jp/ad04/kurashi-kankyo/kankyo/yasei/umigame/documents/umigamepanhuh22.pdf


産卵場所はどこ?


推測することは非常にむずかしいのですが、特徴はあるようです。
・暗く、静かな浜(人がいない)
・浜の奥行きがある
・砂浜に適度な深さ、柔らかさがある

これがどんな場所かというと、多くはいわゆる自然海岸です。
多くは人の手が加えられていない、ホテルやキャンプ場がないビーチです。
しかし、沖縄本島では西海岸を中心に南部〜北部で毎年産卵が確認されています。

自然海岸という環境の特性上、やはり沖縄本島よりも離島で多くの産卵が確認されています。
また、日本で一番産卵上陸回数が多いのは鹿児島県なんです。

沖縄では美ら海水族館やNPOウミガメレンジャーCHURAMURA、琉球大学ウミガメ研究サークルちゅらがーみーなどの団体が調査パトロールを行なっています。
また、昔から地元の浜辺に産卵する海亀を見守っているボランティアの方も多くいらっしゃるようです。


どこで産卵が見れるの?


ウミガメの産卵に関しては、とてもデリケートなカメの特性があります。
そのため、ツアーで産卵を観察するツアーは一般的になっていないのが現状です。

美ら海水族館では、施設内の浜で産卵・孵化することがあるので、タイミングが良ければ飼育員さんからお話を聞けることがあるかもしれません。

また、生まれたての子ガメ専用プールがあり、かわいらしい姿を間近で見ることができます。

離島でウミガメに会える場所


また、久米島にあるウミガメ館や、黒島にある黒島研究所でも実際にウミガメの調査をされているスタッフさんからお話を聞きながら、カメの姿を見ることができます。


沖縄に行けばウミガメに会える?


沖縄でダイビングやシュノーケルのツアーを予約したり、SNSで写真を見ていると海が目と泳いでいる写真をよく見かけると思います。
しかし、当たり前にウミガメと出会えるわけではありません。
彼らは世界的に絶滅危惧種に指定された、とても希少な生き物です。

そのウミガメが、たまたま生息地として沖縄諸島近海を選んでいる。
そのおかげで、ダイビングやシュノーケルをしているときに、出会える確率が高いということです。つまり、とてもとてもレアな出会いなんですね。
(住み着いている子もいるので、ポイントによってはよく見かけますが)

そして、黒島研究所HPのトップ画像になっているアカウミガメ
この子にとって沖縄は、北太平洋で唯一の産卵地と言われています。

卵を産むカメや、生まれたばかりの子ガメが浜辺を歩くという行為は、並大抵のことではありません。人間のほふく前進と同じくらい、大変なことです。

行く手を阻むゴミが多ければ、産卵を諦めてしまうこともあります。
落ちているゴミが体に引っ掛かれば、海に帰れず命を落としてしまうかもしれません。

そんな悲しい出来事が少しでも起きないように、
いつまでもカメたちが安心して産卵・繁殖できるように
キレイな海をみんなで大切にしていきたいものですね。

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