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DyDoのとある缶コーヒーを探し続ける男の話

『缶コーヒーの概念が変わる』

何気ない友達の一言から始まる、
これは果てしなく長い旅路の物語……


登場人物…A夫(主人公)
     B太(主人公の旅の相棒)
     N氏(主人公の幼馴染み)


まず漫画のような話の入りになってしまった事を許して下さい

ただ、
これから書く話は僕からすると漫画の如き物語なんです

ONE PIECEと言いたいくらいのテンションがあります

さぁ高まるテンションはさておき、この話が始まるきっかけとなったのはN氏と電話していたある時のことです

N氏「最近めちゃくちゃ美味しい缶コー     ヒー見つけてん!マジ飲んだ方が
いい!」

A夫「どんなやつよ?」

N氏「DyDoの自販機で売ってるやつなんやけど、アメリカンっていうやつ!ホンマ缶コーヒーの概念変わるから飲み!」

A夫「そこまで言うならそりゃあ飲むけど(笑)」

そう言って電話を切った次の日、暇なのもあってDyDoの自販機を手当たり次第探しにいきました

DyDoの『さらっとしぼったオレンジ』が昔から好きなのもあって、自宅周辺の DyDo事情(自転車で20分圏内)はそこそこ知っていたんです

(※すごく好き。しかし写真がデカい)

「まぁ直ぐに見つかるだろう。」と時間にして1時間程かけ周辺のDyDoを10箇所くらい見て回ったんですが、 

ないっ!

探せど探せどアメリカンが無いっ‼︎

んまぁ無いいっ❗️

何とまぁ無いっ‼️

自販機にないならスーパーへと、近くの大手スーパーに行ってもないっ!

本当に売ってるのかも怪しく感じた為、ググる等して調べてみたが、ちゃんと売っている
DyDoの公式ホームページにも載っている

少し後を引かれる思いもありましたが、地方ということもあり進出が遅いだけかなと自分を納得させ、その日はアメリカン探しを終えることにしました。

後日、B太と暇を持て余していた際に、

B太「何かしよ〜」

A夫「せやなぁー」

B太「ねぇねぇ、何かしよ〜」

A夫「んじゃあ、ほな、ちょっとやりたいことあんねんけど。」

B太「何でもこいや!」

A夫「探してる缶コーヒーがあんねんけどさぁ……」

そこからB太にアメリカン探しをした時の経緯を話し、車でアメリカン探しの旅に出かける事が決まりました。

(※車色がとても不思議。これは一体何色と言うべきなのか。)

少し荒れた天気の中、B太を運転手に車は動き出します。
車の速度が徐々に上がっていくのに比例して、B太のテンションが段々うるさくなっていきました。

B太「おい‼︎スタートしたからには見つけるまでは終われんと思うとけよ!

A夫「おっ、おう(笑)」

B太「どこまでもいったるからなー!

A夫「はいはい(笑)」

B太「どんだけ時間かかっても諦めてやらんからな!!!

そもそもB太は運転が好きなのもあって、さながら遠足前の小学生くらいにテンションが上がっていってました。

そうこうしていると、反対車線から奥へと繋がっている道にDyDoの自販機を発見します

A夫「ダイドーです!

発言したは良いものの車は急には止まれず、少し進んでUターンする事を決める。

丁度いいスペースがある工場の材木置き場が目に入り、そこでのUターンを提案しようとしたその時!

A夫「ダイドーです!!

2台目のDyDoも発見し、

B太「おいおい、あるね〜笑」

と、2人して興奮を味わいながら、とりあえずUターンがてら2台目の確認にでました

車の助手席から降り、少しの雨に濡れながら自販機を覗きに向かう。
大した期待はせずとも僅かな心の高鳴りをそのままに、上から順にパパぁーっと DyDoの商品を見ていくと……

(あった。)

A夫「あるやんっ!

B太「はぁっ!?

B太「あったん!?

A夫「ここにアメリカンって書いてるわ‼︎」

(※写真は後日撮ったものです)

まさかの1発目からのアメリカンの登場だった

そこからしばらくは2人揃って笑いが止まらなかった(笑)

あれだけ話を盛り上げておいたんだから仕方がない
伏線からの回収としてはバッチリだ笑


ほとぼりが冷めると、2人で「この後どうするよぉ笑」となったが、パパっとネットで調べたところ、アメリカンにはまだ別の種類が存在するらしい

今回見つけたアメリカンは、アメリカンのカフェオレ味らしく、原種となるアメリカン、シンプルなコーヒーのアメリカンがあるのが分かり、それを探すことにした。

(※こいつです。手書きですみません)

そもそもN氏から聞いていたのは、アメリカンという名前だけで、一発目に見つけたアメリカンがN氏の言う『コーヒーの概念が変わる』アメリカンかどうかは確かではなかったんです。

そうと分かればこっちのもん、まだまだ楽しい宝探しの旅は終わりません。

とりあえずUターンして、1番最初に見つけたDyDoの確認に行くと、
そこにはアメリカンが置いてなかったんです。

(※どれも美味しそう)

この不確実性こそがアメリカン探しの醍醐味、見つからなかった事が逆にテンションを煽りました

(ええやんか笑)

それからしばらく、車を走らせながら窓から道端にある自販機の確認をしていきました

コカコーラ、サントリー、アサヒ、
伊藤園、キリン、大塚製薬、
チェリオ……等々。

色々確認しつつ、時には見間違えながら旅を進めていくと、ある事に気が付きました。
理由は分かりませんが、自分らが見ていった中だと工場に置いてある自販機は、DyDo率が高いという事に気付いたんでず。

こうなるともう工場が目に入って仕方がありません。
工場を見つけただけでテンションが上がります。

アメリカンの良いところというかDyDoの良いところは、出現率が一定ではなく、丁度いいランダム性があるところでした。

エリアによって、アメリカン出現率が多い地域もあれば少ない地域もあります。そもそもDyDo設置率が多い地域、少ない地域も分かれます

旅は楽しくなる一方です

そんなこんなで旅を続けていると、こんなものを発見しました。

まさかのアメリカン亜種の2種類目です(旅の途中から原種じゃないのを亜種と呼び始めました)

アメリカンのアイスコーヒー味です

アメリカンは原種とカフェオレの2種類かと思っていたのが、どうも見逃していたらしく3種類目の登場でした

よくぞ見逃していたと思いました

あの時のお宝発見感、脳内麻薬が頭の中を駆け巡ったのを覚えています。


すぐさま購入し、笑い顔3、ドヤ顔7の割合をした表情で車に戻り、B太に見せにいきました

B太「なんやなんや、よう分からん表情しよってからに」

A夫「まさかの知らんアメリカン発見してもた(笑)」

B太「おいおいマジかよ(笑)」


お互いにこの旅の面白さを改めて実感した瞬間でした。


さて、3種類目を見つけた事で分かったのが、アメリカンのカフェオレ味(亜種1)とアイスコーヒー味(亜種2)の出現率の違いです。

亜種1は亜種2を見つけるまでに、何度か出現はしていました。エリアにも寄りますが3、4台に1個という割合ぐらいです(今思えばずば抜けて自宅周辺にアメリカンが無かったんです)

亜種2もその後は何度か見つけていきましたが大体12、3台に1個の割合でした。勿論エリアによっては多いところもありました。

しかも、その亜種2が比較的多くあったエリアでは更なる大発見もあったんですが、その話はまた後半で。


新たに亜種2を見つけ、勢いそのままに奈良市周辺を巡り始めたところ、ある問題に衝突します。

景観法です。

というのも、今までだと自販機の横のボディーで各自販機の判別が出来たんです。

コカコーラやサントリー、アサヒなどはそもそもDyDoとボディーの下地の色が違います。(赤色や紺色です)
伊藤園やチェリオ、キリンなどは、下地はDyDoと同じく白ですが、デカデカと文字が分かりやすく書いてあったり、ラインがひいてあったりと、違いは割と分かりやすいので遠目から見ても判断に困らないんです。

が、しかしここで景観法の登場です。
例えば、

こういったのがあります。
こうなると、横からだけの判断じゃあどのメーカーの自販機なのか分かりません。

つまり、遠目で発見しても正面まで行かないと確認が出来ないんです!
無駄足が増えるんです!

しかしそんな事を言ってても仕方がないので、無駄足覚悟で遠目で見つけた自販機もちゃんと正面まで車を走らせて探し続けました。
簡単な旅では無くなっていきました。

多少のダルさや飽きと戦いながらも、旅はまだまだ続きます。

途中、買ってあった亜種1と亜種2は、もう飲んでしまおうという事になり、これがN氏が飲んだアメリカンなのかどうかも分からないまま、とりあえず飲む事にしました

心がほっとする味でした。



自販機を探し続けていると、便利なもんで色々な能力が身に付いてきます

まず分かりやすいのが判別能力。100メートル先くらいであれば自販機を見分ける事ができるようになりました。、
見分けというのは、正面からでも見分ける事が出来るという能力のことです。

ボディーで見分けるのは誰でも容易い。問題は正面です。自販機の正面の見た目の事を、僕らの間では表情といってるんですが、各メーカーで表情が違う。

個性があるんです!

パッとは分かりにくいかもしれませんが、例にあげるとすると、コカコーラは全体的に虹色っぽい色合いをしてます。
カラフルなデザインが多いからでしょう。
伊藤園は、青、緑系の色合いで、主役の DyDoはカラフルですが全体的に淡い色合いをしています。場合に寄っては色々なメーカーの商品がMIXされてるタイプもあり、それに関しては色合いもまばらです(全て個人的な見解です)

ここで問題なのがチェリオです。何ともまぁDyDoとよく似た表情をしてらっしゃる。何度騙されたか分かりません。
DyDoかと近付けばチェリオ、確認に行くもチェリオ、もう嫌になる程チェリオに騙され続けた結果、

B太「もうチェリオは2度と飲まん
A夫「同じく

となったりもしました。(チェリオの商品は大好きなので2日前に飲みました)

また車に乗っている状態のまま、DyDoの表情を一瞬見るだけでアメリカンがあるかないかも見分けれる能力も身に付きました。
シンプルに動体視力集中力があがったんだと思います。
ただ、見間違いがあっては大変なので、毎回止まっての確認は行いましたが、ほぼほぼあるかないかの見分けは当たっていました。
それに日が落ちてからとかだと、ボディーの色が全く分からなくなるので、本当に表情のみで判断をしていったんですが、それでも当たってました(笑)

人間の適応能力って凄いですね。

旅に場面を戻しますが、宛がない僕達はとりあえず車を走らせ続けます。そうしていくと、また面白い事が起きてきたんです。

僕らはDyDoの自販機がどこにあるかも分からないので、適当なところで曲がったり、路地に入っていったりしたのですが、そうすると8、9割方でDyDoの自販機に巡り合う様になってきたんです。

あまりにも立て続いたので、

A夫「俺らはもはやDyDoに呼ばれ始めてる

と調子に乗りまくっていたくらいです。

ひとえにDyDoさんの企業努力、営業さんの拡散力の賜物だとも思うのですが、そう錯覚してしまう程のマッチング率だったんです。

旅の面白さはまだまだ収まりを見せません

アメリカンのレア度に明確な基準ができ始めたんです。

前半でも言った通り、カフェオレ味よりアイスコーヒー味の方が出現率が低いんです。つまり、レア度はアイスコーヒー味の方が高い。

亜種1<亜種2

となります。

しかしこれまでは、決まって亜種1と亜種2は1本ずつのセットで出現していたんですが、新たなパターンが出てき始めました。

亜種1亜種1 亜種2亜種2
カフェカフェ アイスアイス

です。(写真を撮れてなかったので、文字で表しました。ご了承を。) 

要するに、2本ずつのセットで並んでるやつですね。
これはレア度が高いです。

新パターンはまだ続きます

亜種2
アイス

なんとアイスコーヒー味オンリーです。
カフェオレ味を置いておらずアイスコーヒー味オンリー置き。
これも珍しいですねぇ〜。

更にこんなパターンまでありました

亜種2亜種2
アイスアイス

なんとカフェオレ味無しのアイスコーヒー味2つ置きです!
これはテンション爆上がりしました!

各パターンのレア度を星の数で表すとするならば

亜種1……★(レア度1

亜種1亜種2……★★(レア度2

亜種1亜種1……★★星半(レア度2.5

亜種2……★★★(レア度3

亜種1亜種1 亜種2亜種2……★★★★
レア度4
亜種2亜種2……★★★★星半
       (レア度4.5

大体こんな感じです。

ちなみにレア度はMAX星5です

レア度4.5の並びのやつでいうと、僕らが見つけた限りだと2台ほどでした。
ざっくり100台近くのDyDoを見てきた中でです。

一応ですが原種のレア度をあげておくとすると、

原種……★★★★★★★★★★

      (レア度10)

じゃあ星5はどのパターンなのか……

少し話を旅に戻させて下さい。

旅を始めて4時間くらいたった頃、日も暮れていき少しお腹が減ってきました。
晩ごはんを食べようか食べまいか悩んでところ、丸源ラーメンの看板が目に入りました。
ただ、晩ごはんを食べるにはまだ少し時間が早かったのもあり、一旦通り過ぎる事にしました。

ところが丸源の入り口の近くにDyDoが置いてあるじゃありませんか!
しかもサイズが通常の自販機サイズよりも大きく、横に広かったんです!

これを見に行かない訳にはいきません!

DyDoの自販機目当てで丸源の駐車場に入っていったのは、丸源のお客の歴史上後にも先にも僕らだけでしょう

期待しながら確認すると、まさかのアメリカンゼロです。カフェオレ味すら置いてなかったんです。です。凡の自販機だったんです(あくまで僕らの観点の上でみると凡というだけです。種類は豊富でした)

ですが、これを機に通常サイズよりも大きいサイズの自販機の事を、
“丸源サイズ“と呼ぶ事にしようと2人で決めました。

また用語が増えました。

結局晩ごはんは旅が終わるまでは食べないという事を決め、再び車を走らせていると、今までにない新しいパターンのDyDoを見つけました。

車のメーカーである、SUZUKIの敷地みたいなところの歩道沿いにあったんですが、
ほっそいんです。細いDyDoだったんです。
横並びで5、6種類くらいしかないくらいのサイズでした。
旅中に見たDyDoの自販機でもダントツで細く、種類も少なかったんです!

B太「こんなサイズのやつもあるんかぁ!(笑)」

A夫「オモロいなぁ〜(笑)」

2人で新パターンに驚き、笑いながら近づいていくと………

もう皆さんもお気付きでしょう……

そうなんです❗️
あったんです❗️❗️

こんな数少ない商品バリエーションの中にアメリカンが置いてあったんです‼️

味はカフェオレ味の亜種1のみでしたが、その自販機のサイズでアメリカンを置いてあったのは、僕が探した限りだと今の処そこのみです。

そうです、これが星5です。
レア度MAXのアメリカンです。

2人してレアなパターンを見つけれたと大喜びし、その日の旅のピークをそこで迎えました。
記念として、細いサイズの自販機を
“SUZUKIサイズ“と名付けて呼ぶ事にしました。

それ以降、このレア度を超すようなパターンには出会えてない為、ああいったレア度基準になりました。

ただ僕がまだ見つけてないパターンも、今後見つかる可能性はあるので、レア度は今後も変わっていくと思います。

話は戻り、
そこを最後にその日はそれ以上の物が見つかることのないまま、
原種には出会えないまま、
旅は終わり、今に至ります

そして現在へ………。

近況としては、えらいもんで僕の自宅周辺のDyDoにも、アメリカンが進出してきました。
以前は置いてなかったDyDo自販機にも、亜種1が出現し始めてます。
喜ばしい限りです。

今ではDyDo自販機の表情を確認し、アメリカンの有無を確認するのが日課になってます。
毎回ワクワクできます。

フィールドは日本中です


原種は未だ見つかってません

見つかるかどうかも分かりません

もしかしたら、既に販売中止になっている可能性すらあります(本気でDyDoに電話して確認しようか迷ったくらいです。故にあのレア度になってます。ただ亜種を売ってて原種を売らないなんてことはないだろうと信じてます。コーラのレモン味は売ってるのに純粋なコーラを売らないなんて有り得ないじゃないですか!?)


ただ僕にとっては、最早もうあるかないかは問題ではありません



B太が言いました。

B太「これはONE PIECEと一緒やねん!見つかるかどうかは分からんけど、あると信じて探し続けるしかないねん!

A夫「確かにな!とりあえず探し続けよう!原種が置いてある自販機がラフテルってことや!それが俺らのラフテルなんや!


今後も僕らは探し続けます

アメリカンの原種を、ONE PIECEを信じ、旅を続けます

物語は終わりません


旅は、

冒険は、


まだ始まったばかりです…
             
              
              …to be






p.s…ちなみにN氏が僕に言っていたのは、アメリカンのカフェオレ味の事でした(笑)美味しく頂きました(笑)

最後カッコ付けちゃってすいません笑

テヘペろっ















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