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2023 スパルタスロン(〜スパルタ)

CP52ネスタニ(170.4km)からCP60テゲア(193.9km)までの道、
去年はほとんど記憶がありませんでした(笑)
なので今年ここを走っても全く覚えのない風景が広がり(笑)
「へえー、こんなところ走ったんだ」
なんて他人事のようなことを思いつつ。
でも今年も同じくらい疲れまくっています・・・走っているつもりなのに
全くスピードも出ず、明るくなってきても霧が広がっているせいか頭もスッキリせず。
やっと頭が動くようになったのはCP60テゲアの直前、左折する角にひつじの群れを見た頃からでした。

走っても走っても

テゲアで夜間装備一式を返却します。薄いウィンブレだけはゴール後を考えて
ポーチに入れておきましたが。さて次のCP61からは延々上りパートが始まります!
確かCP61あたりで同じチームのKさんと遭遇。本来はこの時間にここにいるような人ではないのですが、どうやら今年は脚をかなり傷めているよう。
この時、今この時間で完走できるか聞かれて、
「大丈夫ですよ!去年もこんな時間でしたから」
と能天気に答えた私ですが、頭が動いてなかったんでしょうね・・・後で見たら
去年より20分ほど遅かったのです・・・いつの間にこんなに遅れてしまったのか・・その記憶すらなし(笑)

去年はここからCP69(225km)までベタ歩きだったのを深く反省して、今年はなるべく頑張って走ることを決意。しかしCP61からの上りってこんなにきつかったっけ・・・坂の途中で力尽きて歩きが入る始末。そして歩くと遅くてガンガン抜かれる。

そこからはKさんと走ったり、エイドで追いついたり。去年のオーブンで焼かれるような暑さはないものの、今度は明け方の寒さが嘘のようにまた気温が上がってきます。
でも走れるところは走っていると意外と走れる区間が多いことに気づいてびっくり。こんなに下りもあったんだっけ?またしても去年の記憶がいかにいい加減だったかに呆れる始末(笑)もう自分の記憶は信じられないな!

しかしほぼ脚も下半身も終わっていて、走っているつもりでも前のランナーについていけなくなる。なぜみんなあんなに走れるんだろう・・・弱すぎる。
でもCPごとの距離と時間を見ながら(紙がないからね)とにかく前に進む。
前に進めばいつかスパルタに着く!(間に合えば)

Kさんのお友達ジョージ撮影


なぜか知り合いばかり

Kさんは今回12回目の完走を目指すすごいランナー。
彼を以前からずっと応援している地元の人がずっと追って、写真や動画を撮って応援してくれる。一緒にいた私もついでに応援していただき感謝感謝。
こんな応援の人がいるのにへたれたり弱音を吐いたりできないよね。

そんなこんな走っているうちになぜか知り合いの日本人ランナーが集まってきて4人に。もっと先を行っていると思ったランナーや、最初の頃に会ったランナーとか。今まで誰もいなかったのになぜここになって(笑)

そしてやっとCP68モニュメント(221.6km)に到着!
まだここからCP69までは壁のような激坂が待っているけれど、それを過ぎたらあとはほぼ下り!(のはず・・・)このCP69が遠い・・・

去年は下りだけじゃなくて上りもあるじゃん!と憤った私でしたが(笑)
今回は大した上りじゃなかったなあという感想・・・人の感覚は本当いい加減。
下りでもスピードが出るわけじゃないけど、少なくても走れる。
シェルのGSまで来るとあと10kmほど、と覚えていてだんだん気持ちが軽くなる。

あと2km!


みんなでフラッグを持って

この辺りはだいぶフラットになって家や店が増えてくる。
ふと気づくと周囲のランナーで傾いている人が多い・・支えられながら進む人もいるし、地面に寝っ転がってマッサージを受けてる人もいる。

高速の下を通り、橋を渡って最後のCP74(242.4km)に到着。
一緒にいたHさんとKさんはここにフラッグを預けていました。
Hさんは所属チームのメンバーからの寄せ書き入り。
ここでみんなで相談して2人ずつフラッグを持ってビクトリーロードを走ることにしました。HさんのはMさんと。KさんのはKさんと私で。
そこへ後ろからYさんも合流!なんと5人も集まるとは!YさんはHさんのフラッグを3人で持つことになりました。

脚が限界の人やここに来て熱中症になってしまった人もいて、ビクトリーロードまでは歩くことにしました。時計を見たら走ったおかげで去年よりだいぶ早くなってましたが、もうタイムよりも励まし合ったみんなでゴールを目指すことにしました。

歩いていても沿道からの応援はものすごく、ブラボー!の嵐は変わりません。
ビクトリーロードに入るとKさんは応援の人を盛り上げながら走るので、さらに声援が大きくて本当に楽しかった!
ゆっくりだったので、とにかくマンションの上階の人からすぐ近くで応援してくれる人まで会話しつつ声援に答えながら。本当に至福の時間でした。
これがあるからやめられないんだろうなあ・・・

日本からのランナーやチームメイトも応援に来てくれて、感謝しつつ
レオニダス王の階段を登る前に応援者とコースに一礼。
ゆっくり王の足元に到着。
今年もレオニダス王の左足へのタッチ(これが正式なゴールになります)へは行列でしたが(笑)今年も無事にタッチできやっとレースが終わりました。

その後はまた次回に続きます。

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