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穂積陳重ウルトラ行脚200km①

7月の連休を使って四国は愛媛・高知にまたがる山々を走ってきました。
走って??はい、自分の脚で!
これは友人が企画してくれたウルトラレースなのですが、内容を簡単に記しておきますね。

  • 7月16日(土)0時伊予西条駅スタート

  • コース:伊予西条→新寒風山トンネル→UFOライン(瓶が森林道)→土小屋→道の駅みかわ→四国カルスト→檮原(ゆすはら)→道の駅日吉夢産地→道の駅森の三角ぼうし→宇和島市穂積橋(ゴール)

  • 制限時間:36時間(後で39時間に延長)

  • 固定エイドは56km地点の土小屋のみ。あとは移動エイド。

  • コース上にコンビニは最初と最後の3軒だけ。40km以上自販機ないところあり。

  • 累積5162m(COROSによる実測)

というなかなか読んでるだけでハードな内容ですが・・・実際走ったところ予想以上のハードさでした・・。
兎にも角にもスタート!スタート地点は海抜3m(笑)

伊予西条駅

しばらく割と走りやすい道をサクサク走ります。夜中だからかそれほど暑くはないけど湿度はすでに高い。しばらくすると緩く上りが始まってだんだん斜度が上がってきます。最後の自販機にもみんな足を止めず走る走る!初参加でコースがよくわかっていない私は、手持ちの水があることをいいことに何も買わずについていきます。

トンネルばっかり・・・

そのうちトンネルが見えてきます。中は涼しくて快適!これはいいと思ったけどこのあと数え切れないくらいトンネルを通過する羽目になることにまだ気づいていなかった・・。人が通れる最長のトンネル『新寒風山トンネル」は5000m以上あって長いこと長いこと。その入り口に移動エイドが待っていてくれました。思いのほか汗をかいて喉が渇いていた私、一抹の不安を感じます。
このあとゴールまで何十ものトンネルを通るのですが、節電のため半分電気が消されているもの、中には全く照明がなくて真っ暗なもの(!)天井からジャージャー水が流れているもの(こわれている??)実に色々なトンネルに遭遇することになりました。


UFOラインでの雷雨、暴風

寒風山トンネルを出て鋭角に左折後は狭い道をゆるゆるジグザグと登っていきます。大体30km地点のCAFE BASEに到着。ここでも移動エイドが飲み物とつまむものを用意してくれていました。この時間じゃカフェはやっていないのでありがたい。そしてここからいよいよUFOラインのスタート。
山の尾根沿いを行くこの道は晴れればとっても見晴らしがいいとのこと。主催者はここで朝を迎えたら朝焼けが綺麗だろうと時間設定したのだけど・・・
実際はポツポツ降ってきたなあと思ったらあっという間に土砂降り。すぐにウィンブレは着たけれどそのうち暴風が吹いてきて寒い!!トンネルの中でレインパンツを履き、もう1枚上着を追加。こういう時はトンネルありがたいな(笑)
おまけにゴロゴロ言い出したかと思うと時々光ってそれがどんどん近づいてくる。まずいよ、これは。こんな尾根のところで雷は。でもこの26kmあるUFOラインには避難するところなどなし。
すると別のエイドカーが傍でテントを張っているのを発見。少し奥まったその場所で思わずテントに飛び込んで雷と雨を凌ぐ。
7月とは思えない寒さ・・・手が紫になって全身がガタガタ震えている。本当はカップラーメンを作るように持ってきていたというコンロでお湯を沸かしてくれて、みんなに熱いコーヒーやお茶を作ってくれた・・助かったー。後から来た人も含めて6人くらいかなあ。とりあえず暖をとり30分ほど休憩する。ただいつまで経っても雨は変わらず降り続けているので、諦めて再出発することにする。まあ雷が去ればあとは雨だから。それは仕方ない。

ガスが晴れるとこんな風景が時々見える


土小屋での朝ごはん

UFOラインは地面に数字が書いてあって、それが1kmごとの距離表記になっている。一緒に走ってたランナー曰く、何かあった時自分の居場所を伝えるためじゃないかとのことだったけど、確かにもうずっと目印も何もない。
今日は雨にガスにほとんど景色らしいものが見えないけど、時々さっと晴れると絶景が見える。これお天気が良かったらすごい眺めだろうなあ。地形の関係だろうか、下から湧き上がるように霧というか水蒸気が流れてくる。すごい、こんな景色は見たことがない。
この地面の数字が26になるとUFOラインは終了。結局土砂降りのまま終わって56km地点の「土小屋terrace」に到着。ここは数年前にリニューアルした石鎚山登山口の山小屋で、モンベルのフレンドショップでもある。ここの2階で食事がいただけるのだ。
おにぎり2個、バナナ、お味噌汁、笹団子、甘酒そして熱いお茶。
こんなに入るかなあと思いつつ結局ぺろっと完食!これですごく元気が出た。やはりガソリン入れないと車は走れない(笑)

朝ごはん
石鎚山登山口の土小屋

ここから石鎚スカイラインを下っていきます。これが意外ときつかった・・・

次回に続く



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