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エピソード59 清姫

59 清姫

平安時代の伝説、安珍・清姫(あんちん・きよひめ)
の物語。
その物語は奥州の若い僧、安珍が熊野詣の途中で役人
の家に一夜の宿を乞うたことに始まります。
僧の見目麗しさに恋心を抱いたその家の娘、清姫はし
つこく安珍に迫り、困り果てた安珍は「熊野詣での帰
りにまた立ち寄る」と告げその場を切り抜けると、参
拝後清姫に会わずに帰ってしまいました。
なかなか帰らない安珍の裏切りに気付いた清姫は、血
相を変え、着物や草鞋を脱ぎ捨てながら安珍を追いか
けます。
ついに人から大蛇へと姿を変え安珍にあと一歩まで迫
ったところで、安珍は道成寺(どうじょうじ)に逃げ
込み釣鐘の中に匿(かくまわ)われます。
しかし清姫もすぐに追いつき、釣鐘に巻き付くと炎を
吐いて安珍を黒焦げにして殺し、自身も川へと身を投
げて死んでしまいました。

今も歌舞伎や能楽、人形浄瑠璃で「道成寺物」として
演じられる物語です。


59清姫 オリジナルストーリー

時は大正中期、日本は海外列強の軍隊に追いつけ追い
越せとばかりに、兵器とともに外国人に負けない人体
改造の研究を進めていた。

そしてここは帝都東京のとある科学研究施設。

博士:
安高君、ついに私が研究を進めていた薬がいよいよ最
終段階に入ったぞ!この薬が成功すればまさに我が帝
国陸軍は無敵だ!

安高:
博士やりましたね。二人で南米で見つけた特殊な蛇の
再生能力を人体にも取り入れられれば、どんな傷でも
すぐに再生し戦場に復帰できる無敵の兵士になるでし
ょう!

博士:
そうだ。現在の最後の壁の薬の副作用さえ克服し、
人体実験ができれば完成だ! ...
それはそうと安高君、例の話、決心はついたかね。
ドイツ軍との共同研究、不死身の軍隊・ラストバタリ
オン計画への特別研究員としての参加だ。
もしこれが叶えば我が研究所としても鼻が高い。...
ただ気がかりなのは私の一人娘・清のことだ、
たぶんドイツから20年は帰ってこれまい。

安高:
博士、これは日本帝国陸軍の為です。僕の感情などお
国の為に捨てましょう。
清さんには僕が話します博士心配しないでください。

博士:
安高君、すまん。君と清が将来の約束を誓い合った中
だと知っていながら...
本当にすまん。

安高は博士の娘・清にドイツに渡ること、そして清の
思いを諦めさせる為、それはドイツの貴族の娘と結婚
するためだと話した。

清は3日間自分の部屋で泣いて過ごした。そして4日
目の朝。

清:
ひどいは安高さん、それにお父様も私の気持ちは知っ
ていたくせに。 
こうなったら2人が研究している薬を飲んで死んでや
るわ!

清は研究所に忍び込み研究途中の薬を飲み込んだ!

清:
あ~熱い体が燃えるよう、安高さんお父様さようなら

しかし清は死ななかった、清の身体の半分は蛇のよう
になり、精神も崩壊し、残った最後の感情で地面を這
いまわりながら安高を探し始めた。

博士:
安高君さあ早く、この緊急避難カプセルに。これは全
て私の責任だ。娘は私がけりを付ける。

博士は無理やり安高をカプセルに入れると、軍隊にも
らった護身用の銃で化け物と化した清を何度も撃った

しかし、清は撃たれた傷がすぐに塞がり博士に鋭い牙
でかみついた。
博士は一撃で絶命し、清はそのまま安高の入ったカプ
セルを蛇の身体でぐるぐると取り巻いた。

清:
許さんぞ安高~私をおいて他の女のところなど行かせ
るものか~。この入れ物ごと絞め殺してやる~。

清は凄い力でカプセルを絞めつけたがびくともしない
今度は清は怒りと体内変化で身体に火がついた。

カプセルを取り巻いたまま炎は天井まで立ち上り、研
究所は火の海と化し施設のほぼすべてが灰と化した。

しかし、安高の入ったカプセルだけは燃えずに残って
いた。
中から安高が出てきた。

安高:
清、すまなかった。...
しかしおかげで貴重な実験結果を得ることが出来た。
お前の命、無駄にはしないぞ!

後日安高を乗せた船はドイツに向けて出港した。

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