44.自分を癒す⑤ナーディーショーダナ
今日は「自分を癒す」の5回目、『ナーディーショーダナ』を紹介します。ナーディーショーダナはヨガの呼吸法で、左右の鼻から交互に呼吸することで、自律神経を整えると言われています。
サンスクリット語でナーディーは「気の通り道」、エネルギー(=プラーナ)が通る「道すじ」を指します。ショーダナには、「浄化」「整える」という意味があります。
したがって、ナーディーショーダナを行うと、木の通り道が浄化され整っていく、自律神経が整うと言われています。
食べたい渇望がある状態は、交感神経が高まっている状態なので、自律神経を整え、食べたい渇望を手放す方法として、私は『ナーディーショーダナ』を私のマインドフル・イーティング講座では紹介しています。
実は、右と左の鼻による呼吸には、それぞれこんな特徴があるとされています。
右の鼻呼吸は、陽のエネルギー、緊張感、興奮感などを生み出すと言われています。交感神経とつながっていて、左脳を活性化させます。
それに対して、左の鼻呼吸は陰のエネルギー、リラックス感、落ち着きなどを生み出します。副交感神経とつながっていて、右脳を活性化させます。
左右の鼻呼吸を意識して片方ずつ交互に行うことで、乱れた自律神経を整えて心身を快適な状態に導くというのが、ナーディーショーダナの大きな目的です。
ナーディーショーダナには、食べたい渇望を落ち着かせてくれる他にもたくさんの効果があります。
(1)頭がすっきりする、眠気が覚める
ナーディーショーダナを行うとすぐに頭がすっきりし、眠気が吹き飛んだような感覚を覚えます。何となく頭がぼんやりするときに取り入れてみると、とてもリフレッシュできます。
起きたてで頭がぼんやりしているときや、眠気を感じた仕事や勉強の合間に行うのもおすすめです。
(2)やる気、集中力のアップ
エネルギーの道すじを浄化することで、良いエネルギーが巡りやすくなり、やる気や集中力がアップします。また、ナーディーショーダナを行うと、自然と呼吸そのものに集中することになり、注意散漫になっている心を落ち着けることができます。
(3)ストレスの緩和、リラックス効果
ナーディーショーダナを行うと、ストレスの緩和、リラックス効果が期待できます。ストレスを抱えて緊張状態が続いている方におすすめです。
(4)不眠解消
眠らなくてはいけない時間になっても上手く寝付けない、ぐっすり深く眠れないという方は自立神経の乱れが関係している可能性があり、興奮や緊張状態がほどけず、交感神経が優位になっている状態。ナーディーショーダナを取り入れ、自立神経のバランスを整えると、眠れるようになるかもしれません。呼吸が自然と深くなり、安眠に繋がります。
(5)イライラ、怒りの鎮静
イライラや怒り、悲しみ、不安といった負の感情が湧いてきたときにもナーディーショーダナは効果的です。左右の鼻で交互に呼吸するだけで、気持ちが落ち着いていきます。日常的に続けていくことでイライラしにくい穏やかな心を手に入れることができます。
片鼻呼吸法のやり方
左手は軽く膝の上におきます。
右手の人差し指と中指を折り曲げ(もしくは2本指を眉間に置き)、顔の正面に準備します
親指で右鼻を抑え、左鼻から今ある息をすべて吐き出します。
吐ききったら、左鼻から息を深く吸いこみます。肩が上がらないように気をつけましょう
薬指で左鼻を抑え、親指を外した右鼻から息を吐き出します。
今度は、右鼻から息を吸いこみます。
親指で右鼻を抑え、薬指を外して左鼻から息を吐きます。
このように、片鼻ずつ交互に呼吸を続けます。
2−3分続けたら、最後に手をほどき、自然な呼吸に戻ります。
ぜひ、試してみてくださいね。
今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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