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ピープル課題に悩む全てのビジネスリーダーに贈る。最高のアウトプットを生み出す、意外と簡単な方法。

価値ある企画。面白そうな企画。儲かりそうな企画。問題を解決するために、絶対に失敗の許されない企画。進退を賭けた勝負の企画。成功するために、どうしても外したくない企画。

そんな企だてを成功させるために必要なものはなんでしょうか?

秀逸なアイデア。やり抜く情熱。困難に負けない根性。資金や情報、それにもちろん、時間。知恵と勇気。不退転の決意。どれも欠かせないものばかりです。しかし、そうしたリソースは、やりたいことの大きさと比較して、だいたいいつも、不足しているに決まっているのが相場だったりします。

リソース不足以上に近頃、特に問題なのが「ピープル課題」というやつです。一緒に課題に取り組むはずの大事な仲間が、うまいことコミュニケーションできなかったり、気持ちや思いのズレが摩擦を生み、遅れやミスに繋がったりする。同じ目標を掲げているつもりが、「結局、目指しているところがよくわからない」「指示が思いつきで、でたらめ」とか、プロジェクトメンバーって割とカジュアルに気ままだし薄情だし、どんなに尽くしても「当たり前」って感じで、マネジメントって、実に面倒で報われないものです。

実は、このメンバーとの間にある、ひとつひとつは実に些細な問題が、溜まり溜まって、周り回って、プロジェクトの進行を妨げ、リソースを無駄食いさせる諸悪の根源だったりします。

そんなピープル課題が、たったの二日間でみるみる解消して、チームのメンバーが一丸となって取り組むべきことが見えて、一人ひとりに腹落ちして、やる気スイッチが着火する。そんなうまい方法があるんです、、、と、人に勧められたら、どう思いますか?

私だったら、直ちに信じることはまずありません。そんなに簡単に解決できたら、誰も苦労はしないよ、と。

スクラムだとか、チームビルディングだとか、モチベーション管理SaaSだとか、パーソナリティ診断とか、タレントマネジメントだとか、はたまたコーチングに1on1とか、本当に昨今、あらゆるHR課題の解決策が商品化されていて。もちろんどれも価値ある製品、サービスなのだろうと思います。しかし残念ながら、自分たちが本当に必要なソリューションを理想の形で取り入れるのって、なかなか、難しい。あれもこれも取り入れてみるけど、帯に短し、襷に長し。

と、コミュニケーション課題解決のソリューションに対して、割と懐疑的でネガティブな私なのですが、ひょんなことから「非日常のワーケーション」なる体験をすることになったのでした。

新宿から特急あずさで二時間半、蓼科の山中にあるキャンプサイト。人里離れた非日常空間で、初めて一緒に仕事をする5人が、自己紹介もそこそこに、とある新たなビジネスを企画するというものでした。

仕掛け人は山田さんという見るからに温厚なITベンチャー企業の取締役で、映画「オーシャンズイレブン」のダニーオーシャンよろしく、彼が目利きして集めたメンバーが、目的も深くは理解できぬまま集まった、という構図。バックグラウンドも年齢も、業種も性別もバラバラ。当の山田さん本人はニコニコ笑顔満面なのはまあ良いとして、集められた4人は不安と緊張、少しばかりの期待入り混じる複雑な表情。

そんな5人が、正味たったの24時間ぐらいの期間を経て、ビジネスコンセプトを練り上げ、自身の役割はもちろん、やってみたい、面白そう、是非成功させたいコミットメントを胸に帰宅することになるとは夢にも思わなかったし、その興奮冷めやらなくて、いまこの文章を書いています。

いま、働き方がどんどん多様になるなかで、個人の時間はどんどん文節化され、細切れになっています。ひとつのミッションや案件に専任になることは少なくて、兼任に次ぐ兼任、一億総「わたし、何が本業なんだっけ」状態。しかも、リモートで連携しなきゃいけないメンバーも多い。便利なITツールはもちろんあるんだけれど、一番肝心な「手触り感のある関係性」が、気づけば随分、希薄になっている。

リモート化の流れは、止まることはないでしょう。だって、やっぱり、便利だから。でも確実に、デメリットもある。それは、一体感が生み出しにくいということです。仕事を前に進めるために、熱量ってやっぱり、欠かせないんです。そのために、対面で情報交換するのって、やっぱり強い。でも、みんな忙しいから、なかなかその時間が作れない。

いま私たちに必要なのって、「超短時間で、解くべき課題を発見し、解決手段を導きだし、意味と意義が全員に腹落ちできる方法」なんじゃないでしょうか。

今回、テストケースを通じて得たのが、それを実現する要素に、3つあるということです。そして、それを共有したいのです。すなわち、まず第一に、東京を離れた非日常の空間であること。次に、優れた意思疎通の技術を用いること。最後に、固定観念をほどよく崩すこと。

例えば、「サウナでミーティングしてみる」みたいな、一見気を衒っているけども、やってみたら成る程、という方法論って、確かにある。緊張と弛緩のリズムを上手に取り入れて、視界をクリアにし、課題にフォーカスする。

そうして得られたのが、実に濃密な時間なのでした。

ビジネスの成果物、獲得目標という「コト」のみならず、どうやって進めるのかという「過程」の話、一緒にやる人間が、どんな人間性で、どんな動機を持つのかという「ヒト」の理解。これらが渾然一体となって凝縮され、そのプロセスをともにする時間、それ自体が一体感を生んでいく。

そんなプログラムが、「やってみたら成立した」のでした。

いま、蓼科湖の湖畔で見出された新たな価値創造の方法を、広く共有しようと、新たなプロジェクトが生まれようとしています。ピープル課題に悩む全てのビジネスリーダーに贈る。最高のアウトプットを生み出す、意外と簡単な方法。

頭をほぐし、身体をほぐし、心をほぐす。コンディションを整えたらば、後は一直線でイシューを明らかにして、トコトン、思考のスプリントを繰り広げれば良い。

少々、長文になってしまうのが悪い癖で、すみません。こんな話に興味のある方がいたら、駄目でもともと、騙されたと思って、ドアをノックして欲しいなと思います。不毛な働き方論争を終わらせる、最高のアウトプットの出し方が、朧げながら見えています。ご一緒したら、きっと素晴らしい答えが見つかると思います。

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