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肩書の接尾語についてのいち考察

 「士業」なんて言葉があって、世の中には「◯◯士」と名付けられた国家資格保有者専用の仕事がある。「士」という文字ひとつで、その仕事のありようを表現するわけだけど、考えみたら、「士」以外にも、職業をあらわす接尾語は色々とある。

弁護士、税理士、会計士、弁理士、行政書士、栄養士、介護福祉士、臨床心理士、宇宙飛行士、棋士、鑑定士、剣士、建築士、運転士、中小企業診断士

漫才師、空師、山師、宣教師、教師、医師、建具師、絵師、能楽師、調理師、利酒師、指物師

落語家、彫刻家、演出家、著述家、翻訳家、思想家、画家、芸術家、建築家、文筆家、装丁家、漫画家、舞踊家、脚本家、料理研究家、音楽家、革命家

研究者、学者、役者、指揮者

住職、鳶職、畳職、福祉職、管理職、一般職、専門職

蕎麦屋、酒屋、居酒屋、米屋、株屋、パン屋、電器屋、八百屋、葬儀屋

歌手、騎手、運転手

詩人、歌人、俳人、軍人

 「士」グループは、おそらくは武士から来たのだろう。国家の運営に必要な専門家の集団。国家資格と密接に関わっている。
 「師」グループも近いが、職人的であり、徒弟制度の世界との隣接性を感じる。あとは、こちらは資格の世界というよりも、免許の世界、といえばよいか。
 「家」「者」グループも、専門家なんだけど、文化芸術方面。国家とか試験、師匠に認められずとも、自ら名乗ることが許される感じ。

 「職」グループは、ちょっと解釈がむずかしい。「職業」っていうぐらいだから、もっとバリエーションがあっても良さそうなんだけど。
 「屋」グループは、わかりやすい。作ったり、売っているものが職業の名前をあらわしている。
 「手」「人」グループは、なんだろう。仕事とかいうよりも、生き方って感じがする。

 自分の肩書を考えたい人の参考になればと思って、書いてみた。

 自分はひょんなきっかけで、「プロジェクト進行支援家」を名乗ることになったんだけど。「進捗屋」とかでも、面白いよね。進捗、売ってます、みたいな。

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