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青空

 綺麗な青空を見上げると、心が晴れやかになったり、大変なことがあってもがんばろうとや乗り越えられそうだったり、どこか力が湧き出てくる感覚があります。
 一方で、大自然を前に「自分の存在の小ささ」を感じるときがあります。

◎青以外の情報

 空には青以外の情報がないこと、晴れている空の青色そのものも、色彩学では「神経を落ち着かせる色」であること、開放的で先が全て見えてくることなどから気持ちが晴れやかになるのではないでしょうか。
 反対に、暗く先が見えないと、「何かいるのでは・・・?」「このままどうなるのか?」など考え、不安や恐怖感から行動を起こすことが難しいです。
 しかし、青空には前に進む力を与えてくれる不思議な力があります。

◎Awe体験

 大自然や大宇宙の悠久さや広大さを前に、自分の存在の小ささを感じる体験を、脳科学ではAwe(オウ)体験といいます。
 このAwe体験をしているとき、その人の脳はとても活性化していることが多くの研究から明らかになってきています。

 これは、カナダ・トロント大学のステラー博士らの研究では、「Awe体験によって世界が違って見えた」「Awe体験によって生かされている感じがした」と実験を通じて被験者は答えており、Awe体験をすると自分の自我(エゴ)を少なくし、謙虚な気持ちを起こすことがわかったと示しています。

 大宇宙の悠久さや自然の広大さを前に「自分を小さい」と感じるとき、人は非常に謙虚な気持ちになり、そして素直に感謝の気持ちを持ちます。

 中国・広州大学のリー博士らの研究では、Awe体験で未来の時間の感覚を持てるようになり、社会性のある行動が取れるようになるという結果を示しています。
 「未来の時間の感覚を持てる」というのは、未来を単なる時間経過した先にあるものと捉えるのではなく、自分が生きている「いま」と同じような感覚で捉えること。

 人はAwe体験をすることによって、いまの社会はもちろんのこと、未来の社会や人のために役立つことをしようと考えるようになるというわけです。

◎小さなところから

 環境や時間の都合などでなかなか大自然を感じる機会を得ることが少ない人も多いと思います。
大自然の美しさ、広大さ、悠久さを少しでも感じられたら、それも一種のAwe体験です。このような動画を大画面にして見てもいいかもしれません。
大自然の美しさ、広大さ、悠久さを少しでも感じられたら、それも一種のAwe体験です。このような動画を大画面にして見てもいいかもしれません。

※参考資料 科学的に幸せになれる脳磨き
 

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