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83.(27/365) ゆるやかに発酵する職員室

年明けに1本の記事を投稿した。

めっちゃざっくりまとめると、「職員室で先生たちとラジオをしたい。」というぼくの思いをある先生と共有し、それが動き始めたという内容。

この記事を書いた翌週、まず、職員室ラジオに賛同してくれたA先生をゲストに収録をした。
普通に面白かった。
収録データを共有ドライブにあげ、職員朝礼で、「ラジオはじめました。良かったら聞いてください。」と全職員に伝えた。

そして、昨日。
前回の記事でゲスト出演を快諾してくれたB先生と収録をすることができた。
お題は「小さい頃になりたかったもの」。
今回からA先生も、パーソナリティーに加わり、3人での収録になった。
これまた、楽しすぎた。
B先生とは、今年初めて同勤になった。
普段仕事上で関わるB先生とはまた違った一面を垣間見ることができた。
A先生は、この収録のすぐ後に出張があるのに、ギリギリまで収録に参加し、限界まできたら途中で抜けて、チャリで出張に向かった。
A先生、ほんまにありがとうございます。
A先生が出張で抜けた後、まだ少し時間があったので、そのまま収録を続けた。
収録はそのまま無事終了。
結局、15分ちょいの収録となった。

収録が終わった時、B先生が「いやあ、ありがとうございました。」とお礼を言ってくれた。
いやいや、お礼を言いたいのはこちらこそです。
そこから、この職員室ラジオという取り組みを切り口に、組織のことについてあれこれと話ができた。
その時間が、収録時間にも負けず劣らずの豊かな時間だった。
ぼくは、この職員室ラジオが、日々忙しい先生たちの雑談の種になればいいなあと思い、やっている。
まあ、一番の理由は、ぼくが楽しいからなのだけれど。
職員室ラジオをやっていくことでの具体的な効果の例として、例えば、ろうかをすれ違う時に、「〇〇先生、こないだのラジオ聞きましたよ!あんな趣味あったんですねー!」とか「〇〇先生、今日は〇曜日やから、はよ帰らなあかんのですよね?お互い頑張りましょねー!」とか、そういう場面が一つでも生まれてくれれば、このラジオをやって良かったと思える、みたいな話をした。
B先生は、それにものすごく共感してくれたようで、「そうなんです。ほんまそれ大事やと思うんです。」と応答してくれた。
ラジオを収録するまでと、
ラジオの収録と、
ラジオの収録後と。
そのどれもで、小さな小さな、全体からすれば、ささやかですぐに流れていってしまうような、でもとても豊かなコミュニケーションが生まれる。
だから、ラジオがやりたい。
ラジオというものがあいだにあることで、直接面と向かって1対1で話すときのような緊張感は薄れるし、話し手と聞き手のような一方通行な関係ではなく、一緒にラジオを創る仲間として、お互いがその場に存在できるのもいい。

結局B先生とは、収録後も、話が止まらず、20分ほど話した。
これもこのラジオやってての大好きなところ。
今までラジオ収録した先生は、去年から数えると、30人近くになる。
その30人近い先生の全員が、もれなくラジオ後もしゃべる。
「いやー、ありがとうございました。」から色々しゃべる。
ぼくは、それを聞くのがすごく好きだ。
先生たち一人ひとりは、当たり前だけれど、思いを持って仕事をしている。
話を聴くほどに、そんな一人一人の先生に対するリスペクトが大きくなる。
職員室ラジオという取り組みを通じて、少しずつ色んな先生達の考えに触れることを重ねて、じわあっと、本当に変わっているのかわからないぐらいの速度で、でも、確かに少しずつ発酵してきているんじゃないか、と最近思う。
学校という森を外側から俯瞰して考えることも大事だけれど、こうやって、森を形づくる一要素として、森のために、とかじゃなくて、まずは自分が自分自身の「生」のために、面白がってやる。
それが結果として学校という森の発酵を促すことにつながる。
そんなイメージで、これからも職員室ラジオを細々と面白がっていく。

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