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【まじめ読み】List11 会社が自分に「何を求めているのか」をもっと意識すればよかった~『40代を後悔しない50のリスト』第2章

諸先輩の後悔の中で非常に多いのは、会社が求めていることと、自分でやろうとしていることのミスマッチです。

企画部部長のAさんが、思いつきの多い直属の上司の指示で現場の混乱を招かないように、自身がフィルターとなり自分の判断で優先順位を決め部内を統率し、メンバーの混乱はなくなったものの、ある日突然営業部への異動を命じられました。
上司が期待していたのは、杓子定規に現場を回すことではなく、面白い企画やアイデアをみんなで生み出すようなことだったのです…

という実例とともに
「もっと早くそのことに気づけばよかったのに」と。


最近は1on1がメジャーになり、上司との方向性のすり合わせをする機会は当たり前になってきている。

上司も、何かを期待してるならそれをきちんと伝えるべきで、それを伝えずに結果の不出来を部下のせいだけにはできない。部下へ伝えるコミュニケーションの有無が問われるようになってきていると思う。

なので、上記のような例は、自分の考えだけで判断したことを妄信し、猛進した結果のような気もする。



会社が自分に何を求めているのか

この点において、立ち振る舞いが非常に難しいケースがあるんじゃないかと思う。


例えば、
会社が自分に求めていることと、直属の上司の求めていることに差分があること

次のステージに成長したいベンチャー企業に、期待されて入中途入社した人物が配属された先の上司と考えが合わないなど。
黎明期からの古参のメンバーである上司にない、別の視点が必要だからと自分はここに来たのだが、でも今はこの人が上司だし、現場は多勢に無勢だ。

とか。
いろんなケースがあるが、上司自身が会社に求められていることを把握できていない場合だ。


ほかに
会社の方針はあるが、現場が具体的に仕事を進めるには大きく何かが足りなくてポッカリ穴が空いていて、上司もその間を繋いでくれないような場合。

読み取ろうにも情報がなさすぎる、上司自身も手探りすぎて、明確なことばを避けるなど。

「案出してみて」「とりあえずやってみて」「多分できると思うから」

裁量があると感じられるようなタイプならいいが、そうでない場合や自分のレベルに対して難易度が高すぎる場合などは困る。
上司が途中経過や結果の答え合わせをしてくれない場合は尚更だ。結局自分が期待に応えられたのかわからないまま、自己評価期間がやってくる。

まあきっと、上司自身も同じ状況なんだろう。


あとは
会社の方針がころころ変わる
などもあるかもしれない。
会社の方針が不安だ、はそもそもだが…


大企業だとピンと来ない例かもしれないが、規模が小さくなると、会社の方針や経営層の判断との距離が近いので、影響を受けやすい気がする。


自分も多少いろんなケースに当たったことがあるが、40代前後で考えが大きく変わったことがある。

『 静観する 』

みたいなことだ。
若い時はできなかった。

会社の求めていることだとしても、ほんとにこれを進めていいのか、様子を見ようという、余裕を持てるだけの視野と視座が若い頃より少しは備わったのだと思う。
ふてぶてしさを身に着けたともいえる。

あとは
『これは得意これは苦手というのがわかるようになった』
『これはイージーモードかハードモードかというのがわかるようになった』
これもある。

会社が求めておらずでも自分としては必要だと思うことについては、得意な分野であればハードモードでも、最後は自分一人でも強引にやれる。なので寄り道してもいいか、と。
一方、苦手なものでも、会社が求めているのであれば、潮目を読んでやろうなど。
ずる賢くなったともいえる。

この辺は、会社とどのような関係で付き合っていこうかという考えで、人によって考え方も変わる気がする。


社員も昔よりいろんなタイプが増えてきていて、エンゲージメントなるものにも気を使わなければいけない時代だ。
働き方においては物理的な面でも多様化して、オフィスがない会社もある。

会社が社員に求めることというのは、会社にとっても、大事なことなのかもしれない。


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