負の性欲とジェンダロール。ダーウィンの本を読め
昨日の日記で「旦那の愚痴を書くのもLINEを晒すのも女なんだよな、あれは何なんだろう?」ということを書いたんだけど、負の性欲という概念から説明されていた。
負の性欲のことは知っていたけど、あらためて読んだら全然理解していなかった。
非モテに対する性的嫌悪感の発露であることが問題になっているけど、話のポイントは
女:選考する立場(口説かれる側)
男:選考される立場(口説く側)
なんだなと思った。
これはよく言われているように女は妊娠するから、男は種付けするからなんだけど、それを無視して言えばこれってジェンダーロールだよなーと思う。
女が口説く側、男が口説かれる側に回ってもいいじゃない。
でも、そうはならない。
世の中のジェンダーロールの話を聞いてると、男にはジェンダーロールを降りることを要求する一方でジェンダーロールに付随する義務は要求するみたいな話になっている。
女ははたして妊娠のリスクを無視して口説く側に回れるのだろうか?
それができなければジェンダーフリーとは言えない。
ダーウィンの本によると、本能を消すことはできないらしい。
本能は人間以前の太古の生物の獲得した能力、記憶のようなもので、それが人間の意識の奥底に刻まれている。
ブランクスレート説というのがある。
人間はまっさらな空白の石板でできていて、人間の能力は生まれた後に獲得するというもの。
でも、これは否定されつつあって、冷静に考えて親から見た目を受け継ぐように性格も受けつくわけでまっさらで空白の石板なわけがない。
言葉すら覚えて生まれてくるらしい。
子供が幼稚園に入ると男の子は青を選び、女の子はピンクを選ぶことに対して、社会がジェンダーロールを押し付けているからだと言われてきたけど、結局それらは生まれ持った本能が色の好みを作っているだけで、ジェンダーロールを社会に押し付けられたわけではない。
学者がブランクスレート説を生み出し、それが受け入れられた背景には遺伝による差別や優生学を排除したかったからというのが見え隠れするけど、実際には遺伝による記憶は受け継がれてしまう。
つまり、本能を消せないということはジェンダーロールの呪縛から解き放たれることはないし、ジェンダーフリーにもならない。
だから、女が男を口説く側に回ることもない。
でも、それでいいと思う。
自分は強固なモテないタイプの男女平等主義者である一方、保守的な男女不平等主義者でもある。
女に重いものを持たせられるか?というという問いに対する答えが全てで、持たせられないという人は男女不平等主義者で、持たせられるという人は男女平等主義者。
周りを見ているとジェンダーロールに従っている人の方が幸せに見えるし、モテている。
負の性欲が悪いわけではなく、非モテが生まれる背景が悪いわけで、非モテを量産しているのは学校教育なんじゃないかなーと思っている。