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男らしさとゼロリスク

「まじめな会社員」を読んだので久しぶりに「普通の人でいいのに!」を読み返した。
身の丈にあった人では我慢できない、不釣り合いな相手じゃないと満足できない女の悲哀を描いた漫画だと思うんだけど、これは言い換えれば女の上方婚志向の別の表現なんだなと思った。

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そんなことを考えていた時にこんな漫画がツイッターに流れてきた。

オタク、アイドル好きだよね。
アイドルに対する執着はなんだろう。
「可愛い女」は言い換えると「希少性」だと思うんだけど、希少性を追い求めるのも、女の上方婚の裏返しだと思う。
女の上方婚志向が批判されがちだけど、男の希少性に執着する習性を批判しないとフェアじゃない。
ただ、問題なのは、モテる男、恋愛強者ほど現実を見て現実の女を目指すのに対して、非モテほど希少性を追い求めてしまうということ。
まー、上方婚目指しすぎて結婚できずにいる女がいることを考えると、非モテといういう意味では同じなのかな?

アイドルを追いかけるオタク、気持ちが全然わからないなといつも思う。
「自分が追いかけるのをやめると推しが悲しむ」と本気で言ってるオタクがいて、いやいや、アイドルはあなたのことを覚えていないし日常で思い返すことなんてゼロですよ?と言いたくなる。
誠実に追いかけていればアイドルが振り向いてくれるに違いないという考えが根底にありそうだけど、もしかして、女は口説かないと手に入らないという事実を知らないのではないか?という気がしてきた。
アイドルを追いかけるという行為、口説くという行為がないのが良いとこなのかもしれない。

優しいだけの男って、誠意を持って優しく接していればいつか女は気持ちを伝えてくれるに違いないという思っているフシがある。
女は受け身なので、基本的に男が口説かないとことが始まらない。
女を口説く、気持ちを伝えるという行為は失敗するとそれ以後関係がなくなるハイリスクハイリターンな行為と言える。
この「リスクを取れるか」が男らしさの正体なんだと思う。

気になるのは、世の中ゼロリスク志向になっているなということ。
何かを始めるという時、少しでも失敗のリスクがあるとやりたがらない人は多い。
俺の周りでも成功の確信がないと動かない人はいる。
どんなに保険をかけてリスクを減らしたとしても、最終的にはやってみないとわからないなわけで、結局失敗のリスクを引き受けて決断しないといけない。
ゼロリスク志向が蔓延するとそれだけ世の中から男らしさがなくなっていくのかな?と思うんだけど、年々暴力が減っていることと連動しているような気がする。

人間、賢くなると(勉強すると)自然とゼロリスク志向になる気がする。
学校では恋愛が禁止されるから女の実態(受け身である)を知る機会はないし、学校生活が終わり社会に出る頃には恋愛できない体が作られるのではないだろうか。

女が男らしさを求めるのは「決断できるか(リスクを取れるか)」ということで、それは大きな成功を手に入れられる可能性があるかということにもなる。
女が男らしさを求めるのが合理的な判断ということになる。
真面目な奴ほど目の前の女に執着して行動できないし、適当な奴ほど他にも女がいると簡単に行動できる。
どっちがいいのかわからないけど。

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