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所属事務所について。

  こんばんは、またまた深夜の独り言です。今日は私の所属している事務所であるVARIALについてお話します。

株式会社VARIAL公式HPはこちら
https://varial.co.jp/index.html


  私は自分の事務所が大好きです。高校三年生の後期、10月頃にInstagramにてお声掛けを頂いて、12月に無事に所属が決まりました。その後の受験期を経て5月より本格的に活動を始めました。同時にレッスンも受け始め、Twitterも今までのプライベートアカウントから、商業利用へと切り替えました。舞台出身の私は、映像の現場は本当に何も分からなくて、何か不安なことがあるとすぐマネージャーさんに電話をかけていました。声をかけて頂いた案件には全部行ったし、自分でもほぼ毎日案件にエントリーしていました。現場で他の事務所の方と撮った写真や、公開情報などの扱いもマネージャーさんや、他の事務所の先輩方に教わりながら1つずつ学んでいきました。Twitterの運営も、他の事務所さんはマネージャーさんが管理していたりもするのですが、うちの事務所はSNSの管理は完全に個人に一任されているので、たくさんのことを考えました。匿名の質問箱を使って非難されたり、空リプやRT先で悪口を言われたりしたこともありましたが、ひとつひとつ、それも1つの意見だと思い真摯に受け止めて、なんとかマイルールみたいなものを作ってきました。
  私は人にも本当に恵まれています。初めての撮影現場でお世話になった他事務所の先輩方は、とても礼儀正しくしっかりとした方々で、私に現場でのいろはを優しく教えてくださいました。そのお陰で、現場で大問題も起こすことなく今日まで活動してこれたと思っています。本当に感謝し、尊敬しています。たくさん現場に出ていくうちに、VARIALの先輩方ともご一緒する機会が増えました。HPに載っているような、うちの事務所の代表的なタレントの皆さんは、本当に作品や現場に対して誠実に考えていて、現場で頼りにされている方ばかりです。自分のことだけではなく、事務所のことを長い目で見て、将来のことをよく考えています。
  お恥ずかしい話なのですが、私は一時期事務所を辞めようかと考えていた時期がありました。なんだか自分がやりたい事と違うような気がしたからです。大きな仕事も貰えないし、成長のない場所だと思っていました。ですがそれは大きな間違いで、実は水面下で大変革が起きていたし、本当はとてもタレントのことを大事に思ってくれている場所でした。大きな仕事が貰えないのも、それは自分の経験値や信用の問題で、先輩方は着実に大きな仕事に近付いていました。そして何よりも、先輩方が事務所の未来に、とても希望を持っていました。それに気が付いた時に、私はなんて不誠実な人間なんだと思いました。ただの学生だった私を見つけ出し、この世界に引き入れてくれた。私たちのことを大事に思って、たくさん動いてくれていた。そうして先人たちが繋げて来てくれた、決して短くはない元EMOTION、現VARIALの歴史を、その重みや想いの大きさを、私は何も見ずに事務所を疑っていました。そしてその日から私は、疑う材料も信じる材料もない状態で不安がるのは辞めようと考え、もっとしっかりと事務所と向き合うことを決めました。
  それからまた仕事の日数を増やし、個人で出ていた舞台の数をセーブし、とにかくたくさん現場に出ました。事務所のほうから声をかけて頂いた案件には、ほぼ全てに二つ返事で「行きます」と応え、現場ではとにかく礼儀に気を付けて、挨拶をしっかりとし、そして作品のことを最優先に考え動くようにしました。

  そして11月の自主公演の日に、私は事務所のHPに掲載していただきました。

  うちの事務所はエキストラメインや副業の方を含め200人弱程のタレントが所属しているそうです。その中の15人がHPに「所属タレント」として掲載されています。普通に考えても物凄い倍率で、しかも平成12、13年生まれの私たちミレニアム世代が現在の事務所内最年少です。掲載された時点では、私はまだ所属から一年も経っていませんでした。そんな状況でHPに載せていただけるのは、私事ながらにも「凄いこと」だと思いますし、とてもとても嬉しくて、色んな人に自慢しました。応援してくれている人達に「私、芸能活動してます」と、ちゃんと報告が出来るようになったことがとにかく嬉しかったです。
  自分で言うのも烏滸がましいのかもしれませんが、HPに載せていただいた時点で自分もVARIALの顔であると思っています。VARIALの名を背負っている自覚を持っています。今まで私が背中を追っていた先輩方のように、自分もその先輩方と一緒に事務所を引っ張っていく存在になったのだと思いました。今までその自覚がなかった訳では無いのですが、改めて、より一層強くそう思うようになりました。私はその事をとても誇りに思いますし、私たち所属タレントが有名になることで、大きな仕事を頂いてくることで、事務所に対して、私を拾ってくれて、守りながらここまで育ててくれた恩を返せるのではないかと思っています。今はまだそんなに名も知られない小さな事務所かもしれませんが、私たちがVARIALの最初の広告塔になるという気概を持って活動しています。業界の方だけではなく、一般の皆さまにも知ってもらえるくらいに、大きな場所にしていきたいと思っています。

  そういう思いを持っているからこそ、私は事務所の悪口を言っているタレントを見ると悲しくなります。うちの事務所に限った話ではなく、現場に出ると自分の所属事務所を悪く言うタレントが一定数はいるのです。他所の事務所の内情は私には分かりませんが、タレントを本当に大事に思ってくれるスタッフの存在を知っているからこそ、それに目を向けずに悪口を言っていることに悲しくなるのです。
  事務所と契約を交わす時には、当たり前ですが自分で契約書にサインをします。私は未成年なので親の同意が必要でしたが、契約者としてサインをするのは自分ですし、印鑑も自分のものを押します。つまり自分で望んで、選んでその事務所と契約をしているわけです。運営に対して不満があるのは、契約前にちゃんと聞いて納得した上で契約を交わすべきところですし、仕事が貰えない云々は単に本人の努力不足です。それを全部事務所側に責任転嫁をしているのが、とても不誠実だと思うし、自立出来てないように思えます。それに悪口を言っている人程、現場に全然出てなかったり、マネージャーさんとあまり話してなかったり、事務所側の指示に従ってなかったりするのです。私から見たら、中途半端な関わり方しかしていないような気がするのです。全然現場に出ないから事務所からの信頼も新しい仕事も得られないし、マネージャーさんと話さないから不確定な情報を見て不安になるし、事務所の指示にちゃんと従わないから事務所がやろうとしていることが理解出来ないのです。私はそう思っています。事務所のことを信用する材料を自分から集めようとしないくせに、不確定な要素だけで疑う材料ばかりを集めて悪口を言うんです。それってどうなんでしょうね。悪口を言う人に対して、それは自業自得じゃんって私は思っちゃいます。そうして別の事務所に移ったとしても、結果は何も変わらないのでは無いかと思います。


  最初にも言いましたが、私はうちの事務所が大好きです。少しずつ事務所の内部のことが分かってきたからこそ、たった1年間じゃ事務所内のことは何も分からないし、それだけで見限るのは些か暴力的だなと思いました。疑うにも信じるにも不十分な材料しかないのなら、ひとまず信じてみなきゃ何も状況は変わらないのだと気付かされました。だから今は迷わずに事務所での仕事を最優先に出来るし、たくさん現場に出ていくことが出来ます。せめて何か一個でも、たった一回でも大きなお仕事を頂いて、事務所に恩返しするまでは辞めることは出来ないなと思っています。しっかりと目的を見据えてこれからも精進していきます。
  そして、今もし自分の所属している組織に不信感を抱いている方がいましたら、見限る前に、一回自分の中の情報を整理してみて欲しいです。不確定な情報はないか、自分の勝手な決めつけではないか、問題を解決しようと自分は試みたか。その上でも見限るに値するような場所なら見限れば良いと思うし、自分と合わないなら場所を変えて良いと思います。見捨てたり見限ることは悪いことだとは思いません。自分の人生なので、自分が納得出来るように生きて欲しいと思います。でもその前にこれらをちゃんと考えてみて欲しいです。自分勝手に勘違いをして一方的に嫌っているなんて状況は、とても悲しいことだからです。どうか、自分に対して慢心せずに疑り深くあってください。その場の感情に囚われて盲目にならずに、広い視野を持ってください。そうすればきっと、今よりは何か変わるんじゃないかって思います。自分以外の「他」という存在に対して誠実に生きていきたいですね。


伊波悠希

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