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RISING SUN藤井風ライブ配信レポ!

2022年8月12・13日に行われたRISING SUN ROCK FESTIVALというフェスで、コロナのため出演キャンセルとなってしまったVaundyの代打として出演した藤井風さん。そのライブ配信を見たので、今日はその感想をお話ししていきたいと思います。(過去記事を時間差でアップしており、今さらな内容ですみません…)

Vaundyのピンチヒッター藤井風、なんとライブ配信あり

コロナ以降、ライブもフェスもなかなかコロナ前のようには実施できない状況が続いていましたが、今年になって少しずつ、ライブもフェスもコロナ前の勢いを取り戻しつつあるような感じがしています。
ただ、2022年夏はコロナ第七波の影響で、ライブやフェスもアーティストのコロナ感染で延期や出演キャンセルが頻発していました。関係者の方々は本当に大変な状況だと思うのですが、早くこの感染の波が落ち着いて、みんなが安心してライブやフェスを楽しめる世の中になったら良いなと思っています。
ただ、そんな状況だからこそ、出演キャンセルとなってしまった人の代打で他のアーティストが出演する、というサプライズ感のある状況も続いていました。RISING SUN ROCK FESTIVALではコロナや体調不良でKing Gnu、Vaundy、BiSH、カネコアヤノさんなどが出演キャンセルとなってしまったのですが、代わりにレキシと藤井風さんが追加出演となりました。そして風さんのステージはなんとYouTubeでライブ配信されるということで、「え、他のアーティストはYouTube配信ないのに、風さんだけあるの、すごいなぁ」と思いました。詳しい経緯は全然分からないので、私の勝手な想像ですけど、もしかしたら風さん側が「配信して良いなら出演OKだよ」と言って引き受けたのかもしれないな、と思ったり。元々フェスに行く予定のなかった人や、風さんのファンでツアーに当たらなかったファンの人達は「配信ありがとう〜」という気持ちだったのではないかと思います。

Vaundy弾き語りメドレーでスタート

前置きが長くなってしまいましたが、実際のライブの中身について話していきたいと思います。
今回はピアノ弾き語りライブということだったのですが、まず最初はVaundyの『踊り子』のフレーズをアカペラで口ずさんだところから、『踊り子』の弾き語り演奏でした。今回はVaundyの代打という形での出演だったので、リスペクトを表現しているんだなぁと思いました。

そこからはVaundyメドレーという感じで、『踊り子』に続いて『恋風邪にのせて』『napori』『東京フラッシュ』と、全部で4曲、フルではなくワンコーラス程度ずつではありましたが、Vaundyメドレーを聴かせてくれました。
風さんの歌うVaundyの曲はどれもすごく自然に風さんの弾き語りに馴染んでいました。Vaundy自身も力みすぎない歌い方やお洒落な雰囲気の曲が多いので、風さん自身の曲にも通ずるところがあって、すごく自然なカバーになっていたのかなと思いました。

『何なんw』『帰ろう』のライブ感

その後のMCで、Vaundyの代打で出演することになったので「バウくんへのリスペクトを込めて演奏しました」というお話をされていました。その後は風さん自身の曲を2曲演奏されていました。
まず一曲目がデビュー曲の『何なんw』そして二曲目が『帰ろう』でした。『何なんw』は気持ちテンポが早めで、ライブっぽさを感じられました。『帰ろう』はキーを下げて歌っていて、原曲の胸に迫る雰囲気よりも軽くてあたたかい、夜のライブに合う雰囲気になっているなと思いました。ちょっとだけ喉の調子というか、裏声の調子が悪そうだったので、もしかしたら曲中の裏声の高い部分を考慮してちょっとキーを下げたのかもしれないなとも思いました。何にせよライブ感のある素晴らしいパフォーマンスでした。

コロナでRISING SUNに立てなかった人達の「コロナメドレー」

その後は、コロナや体調不良でRISING SUNに立てなかった人達の曲を「コロナメドレー」と言いながら演奏してくれたのですが、まず一曲目がKing Gnuの『Vinyl』でした。この曲について風さんは「一昨日出演が決まって昨日練習したら難しくてびっくりした」と言っていたのですが、それでも流石の演奏でした。原曲はかなりロックな曲なんですけど、風さんはすごくジャズっぽいアレンジにしていました。確かにこのKing Gnuさんの『Vinyl』、歌のメロディーだけ聴くとジャズっぽい雰囲気があるのかもなと思って、風さんらしい流石のアレンジでした。

次がカネコアヤノさんの『祝日』のカバーでした。カネコアヤノさんはピッチの揺らし方、というんですかね、音をはめすぎないアンニュイな歌い方やノスタルジックな雰囲気が特徴だと思うんですけど、風さんのカバーでもピッチを揺らす歌い方をしていて、すごくカネコアヤノさんへのリスペクトが感じられる演奏でした。

その次のカバーがBiSHの『オーケストラ』でした。BiSH、特にアイナジエンドさんって息継ぎがとても印象的で、息を吸う音も大事な曲の一部っていう感じがするのが特徴だと思うんですけど、風さんのカバーでもその特徴的な息継ぎが表現されていて、そこにもすごくリスペクトを感じました。

自身の持ち曲に戻り『まつり』を踊ってフィナーレ

その後は自身の持ち曲に戻って、『きらり』『旅路』そしてアンコール的な位置付けで『まつり』を歌いました。持ち曲は言わずもがな素晴らしい演奏で、『旅路』は曲調も相まってグッとくる、泣きそうになる演奏でした。『まつり』だけピアノ弾き語りではなく、音源を流しながらスタンドマイクで歌う形でした。風さん自身でサビの振り付けを観客の皆さんにレクチャーして、みんなで最後の曲を踊りながら終えたのはすごくフェスっぽくて、それもまた粋な計らいだなと思いました。

普段のYouTube配信の延長のようなライブでした

0時45分という深夜からの開始だったにも関わらず視聴者は20万人を超える時もあり、かなり反響も大きかったんじゃないかなと思います。二日前に出演が急遽決まって、一日の練習で、約50分のステージをされていた風さん、全12曲中7曲が他のアーティストのカバーというステージだったわけですけど、急遽決まって準備期間が短い中でもこのようなステージができるのは風さんならではだと思いました。
普段から自身のYouTubeチャンネルのライブ配信でも色んなアーティストの曲をたくさん弾き語りしているので、普段の配信のめちゃめちゃちゃんとしたバージョン、という感じの、風さんらしさのあるステージだと思いました。
多種多様なアーティストの曲をカバーしている風さんの演奏を見ていると、アーティストである前にただ本当に音楽が好きで、普段から色んな曲を聴いているんだなと実感します。今回急遽決まったステージ、ライブ配信をしてくれて本当にありがたいと思いましたし、オンラインではなく、いつか実際の風さんのライブも観に行ってみたいと思いました!

この記事について、Radiotalkでお話ししている回はこちら
https://radiotalk.jp/talk/852844

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