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藤井風2024日産スタジアム配信ライブレポ!エンタメが詰まったカラフルなライブ

藤井風さんの2024/8/24の日産スタジアムライブが、なんとYouTubeの風さんのチャンネルで配信されました。アーカイブも今のところ配信期限未定で残っており、ぜひ一人でも多くの方に観てもらえたらと思いレポを書きました!


学生の頃から動画をアップしているチャンネルで満員の日産スタジアムライブ配信

風さんがYouTubeチャンネルで投稿し始めた当初、風さんはまだ学生で、Jpopなどのピアノ耳コピ動画を上げていたのが、今では同じチャンネルで満員の日産スタジアムライブが配信されるんです。なんとも感慨深いですよね。一人の人間の成長の軌跡・物語・ドキュメンタリーを見ているようで、なんとも言えない気持ちになります。
また、同じチャンネルにはコロナ により無観客となってしまった2021年の日産スタジアムライブ配信のアーカイブも残っています。今回はお客さんで満員の日産スタジアム、というのも、コロナ後に皆んながエンタメを楽しめる時代が戻ってきたんだという感慨深さがありました。

https://www.youtube.com/live/TELFpTs29Ag?si=PIZrJqqAvGTldUgJ

今回のライブのアーカイブはこのURLから観ることができます。元々期間限定公開でしたが、今は期限未定で公開を延長してくれています。観られるうちに、ぜひ一人でも多くの方に観てもらいたいなと思います。

エンタメが詰まった終始ワクワクするライブ構成

風さんは歌うだけでなく、楽器演奏、ダンス、自転車でのアリーナ席回遊などなど、ライブを通して様々なエンターテインメントを披露。元々ピアノ弾き語りのイメージが強かったので、ライブのエンタメの幅の広さに驚き、終始ワクワク楽しめるライブでした!
コロナ禍の無観客日産スタジアムライブを彷彿とさせるような、アリーナ席の中に置かれたピアノ演奏から開始。その後、ライブの随所でピアノ弾き語りだけでなくショルキーやサックスの演奏も披露!また、今までMVでもダンスしているところは少し見ていましたが、実際のライブでもこんなに踊りながら歌うんだとびっくりしました。手持ちマイクだけでなく、ヘッドマイクで本格的にダンスするシーンもあり、ピアノ弾き語りの時とはまた違う表現がとても格好良かったです。オールマイティーにハイレベルな表現ができる多彩な方なんだと改めて思いました!

色とりどりな歌の表現力

また、ライブでは風さんの多彩な歌の表現力にも圧倒されました。整った音源での歌い方に比べ、よりライブならではの、臨場感を持った様々な歌い方の表現をされている印象でした。

  • 平歌をあえてピッチ低めで歌い、サビでの盛り上がりとの高低差をつける「花」や「きらり」
    素人があえてピッチ低めで歌おうとすると単に音痴になってしまいがちだと思うので、プロならではの流石の表現だと思いました。風さんは曲によってあえて楽器含めた全体のピッチを下げる表現もされます。こういうピッチの調整は風さんがよく行う表現だなと思いました。

  • 演劇のように歌う「死ぬのがいいわ」
    まるでミュージカルを観ているような気持ちになりました。ドラマティックな表現力と気迫が格好良かったです。

  • あえて平坦にロックバンドっぽく歌う「旅路」
    元々「旅路」はピアノ弾き語りで情緒たっぷりに歌う姿を見ていたので、ロックアレンジで、ロッカーのようにあえて抑揚をあまりつけず平坦な歌い方の表現をしているのが新鮮でした!このアレンジもとても格好良かったです。

  • 情緒的に歌い上げる「満ちていく」
    エンタメの詰まったライブの中、この「満ちていく」は静かに歌を聴かせることに集中したような表現で、引き込まれる歌唱でした。観客がスマホライトを照らした満天の星空のような景色も感動的でした。
    個人的には、風さんが曲中の転調の際にイヤモニに手を当ててしっかりと音を確認している姿が仕事人(?)の雰囲気というか、人間らしさみたいなものが垣間見れてほっこりしました。

  • 友達に話しかけるように歌う「青春病」
    歌うというより話しかけるような形に近い雰囲気で、曲中のダンサーさん達との絡み・パフォーマンスも友達同士で戯れるような形でした。まるで映画のワンシーンのようでした。

このように様々な歌い方の表現の幅を一気に観ることができるのも、ライブならではの醍醐味ですね。

ラスト2曲「何なんw」「まつり」での盛り上がり

ライブの終わりにぴったりの大盛り上がりの2曲で締めくくられました。「何なんw」アウトロのピアノソロ、ライブの臨場感、会場全体のボルテージの高まりそのままに風さんがピアノに駆け寄り演奏に入り、本当に格好良かったです。現地で観ると配信の200倍くらいテンション上がるんだろうなと思いながら観ました。ぜひ現地で拝みたかったですね。
また、ラストの「まつり」も会場全体で手振りをしながら盛り上がり、ラストを飾る花火も上がり、所謂ライブのラストの盛り上がりに日本の夏の風情を加わって、情緒がありました。こちらも「現地にいたら最高だろうな〜〜」と思いながら観ていました。
それにしても「まつり」、こんなに日本の古き良き風情があるのにポップスとしてライブでめちゃくちゃ盛り上がれる曲のバランス感覚やセンス、一体どうなっているのでしょうね。「藤井風の作る・表現する音楽はやはり天才的…」と改めて実感しました。

ライブを現地で楽しむということ

今回この日産スタジアムのライブがYouTubeでライブ配信されるということで、一部の方からは「せっかく必死にチケット取ったのに、無料で配信で観られるのは複雑な気持ち」といった声が上がったようです。ですが、個人的にライブを現地で楽しむというのは、アーティストと同じ空間で一緒に思い出を作る、というかけがえのない・唯一無二の経験ができることだと思っています。配信と現地の良さは全く違いますよね。
ライブ冒頭の方で、風さん自身もMCで「みんなもライブに来とるつもりじゃろうけど、わしもみんなのライブに今日来てます」「This is not my show, this is your show」と言っていましたが、ライブの醍醐味というのはこの言葉に集約されていると思います。お客さんの一人として参加した自分の手拍子、歓声、歌声が他と合わさって風さんの耳に届いたり、「満ちていく」のようにみんなで照らしたスマホライトの景色が風さんの目に映ったりすることで、一緒に人生の1ページの思い出を作るんだと思います。
私も先日TWICEのライブで日産スタジアムに行ったので、後ろの方の席だと実物の本人が米粒くらいにしか見えないというのもよく分かるのですが (笑)ライブに現地で参加するというのは一緒に空間と思い出を作り上げるということなんだなと風さんの配信ライブを観て改めて実感しました。

今回ライブをYouTubeで配信してくださって本当にありがたいです。いつかぜひ現地で風さんのライブを堪能したいと思いました!

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