ニーズとシーズ
ニーズとシーズという考え方がある。
ニーズは、顧客が求めているものを想定して商品やサービスを作ったり販売したりすることだ。
初秋のこと寒い日におでんを販売するのは、顧客のニーズを想定した動きと言える。
シーズは、商品やサービスがあって、それをどうやってお客さんにアプローチできるか、という考え方だ。
例えば、堅牢なパソコンがあって、そのプロテクト機能が、防災用の金庫に応用できるかもしれない。その技術を変化させて金庫を販売するのが、ニーズ戦略と言える。
この考え方は、個人にも応用できる。
自分がやりたいこと、実現したいことをベースに、知識を身につけたり、行動を起こしたりすることをニーズ思考と考える。
これが、僕たちが生きている一般的な考え方だろう。
一方で、いま持っている資格を活かすために新しい仕事を探すのはシーズ思考と言える。
ここ数年、「やりたいこと」をベースにすることが重要視されているが、そのやりたいことというのは、ものすごく曖昧で、人にとっては見つけることが難しい。
僕もそう感じる一人だ。
そして時に人は旅に出たり、他人の話を聞いたりするのだが、とにかく実際に手を動かしてみる、というのも大切だろう。
とにかくやってみる、とにかく働いてみる。
その中で感じたことや興味を持ったことが、自分が極めたいことにつながるかもしれない。
なんだか、世の中はより分かりやすく論理的になってきている気がするが、「なんとなく」という曖昧さから生まれるものも依然あるのではないだろうかと思うのだ。
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