今までそんなに良くないと思われていたことが、良いに変わることはある。
子どものころ、学校の保健室の前に保健新聞というものが掲載されていた。
健康や病気にかんするトピックを、子どもにもわかりやすく伝えるコラムみたいなものだ。
そこに、ゲーム脳というものがあった。
ゲームをすると、脳がおかしくなってしまうという内容だったと思う。
脳みそのイラストと、様子がおかしくなった子どもの写真が恐怖を煽るような内容だったと思う。
子どもながらに、そんなことはあり得ないと思っていたが、今ではそんなことを考える人はいないだろう。
たしかに依存症になる可能性はあれど、ゲームをしたくらいで人間が壊れるなんてことはあり得ない。
同時に、ゲーム関連の会社で働く人も、昔は注目もされなかったが、今では憧れの的だ。社会的地位も収入もあるかもしれない。
そういう外的なイメージや評判で、私たちは簡単に良い・悪いを判断してしまう。
今ネガティブに思われていることだって、なにがきっかけで評価されるか分からない。
その逆もまた然りだ。
だから、判断はしても良いけど、心のどこかに留保の余地を残しておく。
白が黒に置き換わるように、自分の考えも変わるのだということを覚えておく。
そうすれば、過度な断言や批判はしなくなる。
結局のところ、決めつけるような言論というのは、どこか怪しさがあるということだ。

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