第75回セントライト記念回顧〜イタズラはたまに成功するから感服する〜

レースはこちら

https://m.youtube.com/watch?v=Bv1opQC3Llc


結果はこちら


https://race.sp.netkeiba.com/?pid=race_result&race_id=202106040511&mode=result&rf=payback_list

たまーに、競馬の重賞競走の回顧でも載せたいと思います。
今回は9/20に行われた朝日杯セントライト記念から。
このレースは「菊花賞(G1)」のトライアル(3着までに入ると優先出走権が与えられる) ですが、菊花賞にあまり繋がらないレースでもある。その理由は、例年は京都競馬場で行われる本番とコース形態が違いすぎるからと言われていますが、今年は本番が京都競馬場改修で阪神開催に変更となるのでどう影響するか。
公式の前半1,000mは60.5秒で勝ち時計が2.12.3。俗に言う「平均ペース」といわれる流れの中、各馬2コーナーまでポジション取りが激しく、タイム以上の消耗戦だったと思います。結果として、それほど早いとは言えない勝ち時計に対して先行馬総崩れになった大きな要因ではなかったでしょうか。

アサマノイタズラ


「イタズラ」なだけに結果的に「どっきり大成功!」と言ってもいいレース振り。正にゴール直後に「テッテレー♪」なんて効果音が流れてきてもおかしくない一瞬でした。田辺裕信ジョッキーもウマ自身も「やったね❤️」といったところでしょうか。
道中は後方から。死んだふり作戦といっても言い過ぎじゃないでしょう。4コーナーでも手応えはそれほどいいとは言えず、結果的に展開がはまった感じ。菊花賞本番は同じようなレース展開になる可能性は低いので真価が問われる一戦になるのではないでしょうか。

ソーヴァリアント

道中は5〜6番手で結果的に中段。
レース展開が見られる位置という意味で絶好位。ただ、このポジションに対してウマ自体はかかり気味というか、戸崎圭太騎手がなだめるのに苦労していて、結果的にレースの半分以上過ぎてから折り合った様子。この辺りの消耗が、直線思ったより突き抜けなかった遠因と思われ、最後に差されたことに繋がったと思われます。

オーソクレース

個人的に今回一番注目していたのが本馬。
年末のホープフルステークス(G1) から9ヶ月の休み明け。しかし、そのホープフルステークスでは最有力馬の1頭だったわけで、傷が癒えた初戦としてどういうレースをするかでしたが、結果的には可もなく不可もないレースだったと言えるでしょう。
道中はソーヴァリアントを見ながらのレース。ソーヴァリアントが折り合いに苦労していた反面、このウマはしっかり折り合っておりレースには順応できていたと思われます。その一方で最後に伸びなかったのは「位置取りの差」ではなく「休養明け」だったことが要因だと思われます。無駄な力が入っていたのかもしれません。

タイトルホルダー

1コーナー回った時は2番手。その後、先行集団の位置取りの激しさに飲み込まれ、結果は無惨にブービー負け。皐月賞(G1) の2着馬ですし、各馬のマークにもあいましたから力負けではないと思います。ただ、先行する人気馬はこういう展開になることはよくありますし、ここで勝てないと大きいレースでの入着は厳しい。菊花賞はこういうレース展開にならないことが多いので、この結果は参考外でいいと思いますが、一方で大幅な巻き返しも難しいと思われ、前途多難な前哨戦結果と感じました。

最後に

イタズラは時々決まるから爽快だし嫌味もない。今回の結果は「壮大なイタズラ」と受け止め、「やられたわ」と苦笑いするのが一番なのかもしれません。

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