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【フィズリーシン】で対戦相手を真顔にしよう【ルーンテラ】

こんにちは。お久しぶりのデッキ紹介。
前回【フィズリーシン】は陰湿すぎるのでお蔵入りにしましたと書きましたが、環境の変わり目であることと僕のnoteの購読数がほぼないことを鑑みてそんなに影響もないかなと。
自分でも中々手ごたえのあるリストが組めたのでご紹介。

デッキリスト

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good

・《フィズ》と《リー・シン》の条件達成がとても速い。
・全体的に非常に気持ちの良い動きが多数。

bad
・中型スタックを並べ立てるデッキに不利。
・対戦相手は楽しくない。

デッキの特徴

低コストの優秀なスペルをガンガン打って回すことで、《フィズ》と《リー・シン》のレベルアップを早期に目指すデッキ。
レベルアップした《フィズ》のネクサスストライクを《リー・シン》の蹴りによるテンポ阻害も絡めて通して行きます。小型が上手く並べば《マインドメルド》も視野。
強くはない。マスターポイント0付近はコントロールデッキで遊んでいる方が多いので多少盛らせていただきましたが、優秀な中型の並ぶデッキに不利ということは、環境デッキの大体には不利ついている気がします。
代わりに余りあるのが気持ちよさ。相手の妨害の届かないバーストスペルを多数ぶっぱなしていく音でもう楽しい。《フィズ》が相手の除去にトライデントをぶっ刺して消すのがたまらない。《リー・シン》が相手を蹴り飛ばすのがあぁ気持ちいい。エモートはとりあえず切りましょう。

――あー、楽しかった! ……なんであいつら真顔なんだ?

《フィズ》の勝利時セリフの1つ

プレイ方針

チャレンジャーの除去とリコールによるテンポ阻害で相手の攻めをいなしながらこちらの打点を通して行きます。具体的な動きとして、

スペルを5,6回使用しながら《フィズ》や《リー・シン》を着地させる。
→相手の攻めのターンはマナを温存させて待ち受ける。
→こちらのイルーシヴやオーバーパワーやリーシンキックを少しずつ通す。
or小型を並べて《マインドメルド》で押し切る。

というのが基本。《退却》や《烈震掌》などの時間を稼ぐだけのカードを採用しないことで、勝ち筋を《マインドメルド》に依存していないのは良いところかなと思います。

気持ちいいポイント

デッキの売りは気持ちよさなので気持ちいいポイントもご紹介。

《シンコペーション》

カードゲームは単純なテキストほど強い法則はここにもかなう。用途が多くて強かった。こちらのアタックに有利トレードを試みた相手をおちょくるのはもちろん、《フィズ》に除去スペルの対象を差し替えることで無効化する動きが非常に強力。デコイは《霊龍》も可。《リー・シン》の着地を保護しよう。変わりどころではリー・シンキックの対象決定後に《ロングトゥース》と入れ替えることで10点顔に刺さるのも強烈です。シナジーを無限に産んでいるカードは使っていてとても楽しい。

《イカサマ》

今期一番面白いカードは間違いなく《イカサマ》。たった1,2コストで3枚相手の手札を見ながらこちらの手札を増やします。アタックを決めたら有利になるが相手の《流砂》が怖いそんな時は”サマ”。《リー・シン》を着地させたいがこちらの守るカードがないそんな時もサマ。相手が非常に怪しいアタックをしてきたがブラフか分からないそんな時までサマ。公然と《イカサマ》できるゲームここにあります。気持ちよすぎて忘れそうになりますが相手の手札は裏返ったりしないのでちゃんと確認しましょう。ちゃんと確認して《イカサマ》できるゲームはルーンテラだけ。

《鉛の忠告》

妨害されずコストも払わない貴重なスペル。《イカサマ》とのコンボも非常に魅力的かつ、《龍の賢眼》などのスペル2枚条件をマナを多分に残しながら達成できるのが素晴らしい。何より音が大変よい。大砲をぶっ放してる感じとバーストスペルの速度感が噛みあって気持ちいい。これを入れるとハンドはゴリっと減ることとなりますが、そのぶん1枚が2枚になるカードを多数取り揃えることでハンドの消失を回避しています。これがあるだけで相手は除去カードを《リー・シン》や《フィズ》に使うか否か大いに悩むことになります。

《リー・シン》の《竜の怒り》

盲目の僧《リー・シン》が雄たけびをあげ対面のユニットをネクサスに向けて蹴り飛ばします。変わらないこの気持ちよさ。同名のスペルも存在しますがこちらはスキル。なのでスペルシールドが効きません。さらに《リー・シン》でチャレンジャー指定しつつ《トリックスター》を使えば蹴り飛ばしながら奮起します。攻撃力を0にされてもちゃっかり蹴り飛ばすので《流砂》や凍結も安心。相手のアクションを挟んだ後に《シンコペーション》を使えば普段見られないキャラの蹴りも見られます。蹴りはネクサスストライク扱いになるので《フィズ》で蹴れば《フィッシング》がハンドに入ることに。

《フィズ》

《シンコペーション》で相手の《復讐》のターゲットを移し替えた後に《鉛の忠告》を打ちましょう。悶絶。そのほか《フィズ》を対象にした《ホームカミング》は妨害手段が非常に限られているのが強烈です。受動的なミス待ちカードになりがちな効果ですが、脇を固めるカード次第で、自分から相手の動きを妨げられる点に大きな魅力を感じました。

――リー・シン! 聞いたことあるぞ!
――お前のことも……聞いている。

《フィズ》と《リー・シン》の掛け合いの一つ

まとめ

対戦相手の強力な動きにカウンターを構えて戦うやや特殊な立ち位置のデッキ。何をカウンターしてどれをカウンターしないかの考慮や、適切な対象にチャレンジャーを通して行く判断も身に着くような気がします。
何より、動きの全てが非常に気持ちのいいデッキ。対戦相手が不快になる類のデッキなので勝率がけして高くないのも慎ましき美点に思えます。無敵。
《フィズ》と《リー・シン》の組み合わせは公式も想定していたようで掛け合いが複数あるのも楽しいところ。新パックまであと数日、たまにはこんなデッキで遊ぶのもいかが。くれぐれもエモートは切りましょう。

画像等TealRedさんのwikiからお借りいたしました。
いつもありがとうございます。


おまけ

ここから先はデッキ作成の経緯を残すやや自分用メモ。

《フィズ》+《リー・シン》は正式リリース頃からの愛用デッキでありました。【世界を巡る者】から《テルストーン》サイクルが追加されたのは大きなはずみ。カード1枚でスペル2枚分プレイになるのでハンドの枯渇問題が解決。いつの間にか1/3にバフされていた《サンゴの仲間たち》や《ゆらゆらクラゲうお》のバリューが上がることでデッキ全体のパワーも押し上げられました。そして《イカサマ》。不快指数とともに一定水準の強さまでデッキが押し上げられたかなと思います。

当初は《退却》、《烈震掌》、《影の暗殺者》のシナジー3枚組を取り入れていたのですが、これでは相手の盤面が解決しない、時間を引き延ばしているだけのことに気づきます。相手の盤面が過剰に飽和して受けきれない展開が気になりました。また、《退却》はオーバーパワーや、そもそもブロックさせてくれないフィアサムに対して効果が薄く、《リー・シン》の保護カードとしてはアド損。《烈震掌》はファストカードのため《フィズ》や《リーシン》の走り出しに使えず、ワンテンポ遅れるために小型横並びの即オープンアタックに無力。《影の暗殺者》は《戦線復帰》の使用できた時には強いが、それ以外ではスペルカウントの進まない3コスト、と、それぞれ使いどころが限定されているカードであるなと思いました。

使いどころが限定されているカードたちを2積みすることを思い付き、シーズントーナメントにも持ち込みます。パッと見めんどくさそうなデッキなので嫌がったBANも幾つか貰えましたが、いざ対戦してみるとやはり安定感がない。特に僕はマリガンがまだ下手なのでデッキのポテンシャルを引き出しきれないなと思いました。

そこで今度はやりたいことを明確化して、3積みを基本としてみました。チャレンジャーとリコールによるテンポ阻害、イルーシブとオーバーパワーによるネクサスへの打点、と、分かりやすい強みを持たせたデッキが上手く組めたと思います。それぞれのカードに複数の用途を持たせることで、ハンドに被っても安心でした。同時に弱味も明確になりました。オーバーパワーとフィアサムで殴る【カタリナグウェン】への対策がほぼなかったり。3積みデッキを作るというのはどういうことかを学んだ気がします。一つ言えるのは、無数に試行回数を稼ぐランクマッチでは3積みデッキの安定感がかなり精神的に良いということ。ストレスフリーでサクサク回すとミスが減るのが嬉しいもの。大会では通用しないのであまり甘え過ぎるのもアレですが。

ランクマッチ用デッキと大会用デッキは違う、というのを肌で感じたのが今回の収穫。僕が遊ぶのは主にランクマッチですが、大会用のデッキがどういうものかも、徐々に考えて行きたいなと思います。このデッキでも、相手のミスを待つ前提のカードではなく、こちらから仕掛けられるカードを多めに採用してみました。例えば《龍の麗爪》の一番強いタイミングは、こちらがスペル使用回数がまだ1回でパスを回したら相手がアタックしてきた時です。一番強いタイミングが相手のミスのカードは採用しないのって大事かも。それではまた次回。

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