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ミーハーなアラサーがはじめて買ったCDの話

私が、はじめて買ったCDは

SMAPの『青いイナズマ』だった。

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これは、初めて買ったCDの思い出というよりも、私がいかにミーハーであるか記憶を辿るお話。


話は幼少期に遡る。
私の初恋は幼稚園時代、ジャニーズの光GENJIというグループの諸星くんだった。当時の記憶としては、正直なところどんなテレビを見ていたか、何で光GENJIを知ったのか記憶はない。
けれど、近所のスーパーに置いてあったチラシをずっと大切にしていたように思う。何か食品メーカーのチラシだったと思う。真っピンクの背景にメンバーの顔がプリントされたカラーのものだった。
そして、父が職場で「娘が光GENJIが好きなんだ」と話したところ、同僚の方が光GENJIの下敷きをくださったようで、これももれなく私の宝物になっていた。


時は流れ、小学校に入学した私は、いつの間にか光GENJIから興味が離れてしまった。しかし、根っからのジャニーズ好きは健在で、KinKi KidsやSMAPに興味が移っていった。
そしてドラマ好きだった私は、ドラマで主人公を務めたジャニーズの面々を軒並み好きになっていった。そんな時代にジャニーズのトップを走り続けていたのがSMAPだった。

SMAPに初めて出会った記憶は(これも定かではないが)従兄弟のお姉ちゃんがSMAPの大ファンで、そこでしっかりとSMAPを認識したように思う。まだ6人だった頃だ。

ソロで数々のドラマの主演を果たし、時には5人揃ってスペシャルドラマに出演したりしていた。

私が小学校高学年に上がった頃には、『SMAP×SMAP』のスタートもリアルタイムで見ていた。当時テレビでは最新だったんじゃないかと思うほどのCGが使われた歌のコーナーを見て、子供ながらに「こんなにお金かけちゃったら、番組すぐ終わっちゃうよ〜」と心配していたが、そんなド素人の考えとは裏腹に、後に超長寿番組になっていった。

そして同時期に『青いイナズマ』は発売された。田舎生まれの私は、お小遣いを握りしめ、ドキドキしながら町の商店街の小さなCDショップに入った。家に帰り、包装された袋を丁寧に開けて、CDプレイヤーにセットする。この『自分で買ったお気に入りを開封する』という行為は、今でもワクワクする瞬間のひとつだ。

音楽に関して、最近はデジタルシングルやサブスクリプションでの配信が主流になってきているが、このワクワクする感覚はCDを買わないと味わえない。

こうして初めてのCDとの出会いを果たした私は、中学に上がるとSMAPからロックバンドのGLAYに興味を移した。GLAYに関しては「ファンだ」と言えるほどどっぷりハマった。

発売されるCDは予約をして初回限定盤を欠かさず購入していたし、1ページでも掲載されていれば音楽雑誌も片っ端から買っていった。当時CDショップでは、掲載期間の終了した告知のポスターやPOPがもらえたので、CDショップに通っては店員さんに交渉していた。ライブやMVのVHSも購入したし、音楽番組の録画も欠かさなかった。少しの期間ファンクラブにも入っていた。

この時代に、私の隠れていた「コレクター魂」が覚醒したと思っている。

GLAYのファンをしていたのは中学時代の3年間だったが、今10年ファンを続けている嵐よりも、ある意味熱烈に追いかけていた。

そんな3年間と並行して、相変わらずジャニーズ好きは変わらなかった。ドラマは見ていたし、バラエティや音楽番組も見ていた。

SMAPは、私の青春を丸ごと共に過ごしたグループだった。
解散の時には、その事実を正面から受け止められず、『SMAP×SMAP』の最終回は録画していたけれど結局見られずに消してしまった。


私が嵐に出会えたのは、先輩のSMAPが道を作ってくれたからだという風にも思っている。

いつまでたっても褪せることのない、あのワクワクした感覚は、いちばん初めにSMAPが教えてくれたことなのだ。


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