肝性脳症の原因と症状

肝性脳症」の原因は様々ありますが、有害物質のひとつアンモニアと、体内のアミノ酸バランスの異常が原因の一因といわれています。

アンモニア

肝臓の機能が低下すると、アンモニアが解毒されず、血液中のアンモニア濃度が上昇します。結果として脳に達し脳症の原因になります。ただし、個人差が大きく発症する患者さんもいれば、発症しない方もいます。

アミノ酸

アミノ酸は私たちの体の血管や内臓、皮膚、筋肉などのもとになる
タンパク質を構成している物質です。

アミノ酸は人間の生命活動に必要不可欠な物質であり、
肝臓の機能とアミノ酸は密接な関係があります。

よって、肝機能が低下すると、血液中のアミノ酸のバランスが
崩れてしまいます。こちらも個人差はありますが、
このアミノ酸バランスの崩れが、
脳に影響を及ぼし肝性脳症を発症する場合があります。

肝性脳症の症状

「肝性脳症」を発症すると、「意識障害」、「異常行動」、
「はばたき振戦」などの神経症状が現れます。

「肝性脳症」は、自覚症状のまったくないものから、
意識を消失する「昏睡」まで症状の程度に差があります。
日本では一般的には表のように、5つに分類されています。


昏睡度が低い場合は患者さんご自身や、
ご家族でも気づかない場合があります。

放っておくと昏睡状態にまで至る場合がありますので、
出来るだけ重症度が低い時期に治療を開始することが重要になってきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?