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引き寄せの法則~序章

前回の続きになります。

母の縁故で入社した会社には16年務めて退職しました。

経済的にも精神的にも安定し、子育ての傍ら占い学校なんかにも通ったりして、特に何事もなく平凡に暮らしてたのですが、40を過ぎたころから「このままではダメだ」という何とも言えない焦りを感じる様になりました。

今思えば恐らく更年期障害の一症状だったんだと思います。でもその当時はとにかくこの会社を辞めてもっと自分が生きていくための力をつけなければと半ば脅迫に近い思いに駆られていました。

次についたのは営業の仕事でした。
今まで事務仕事しかした事のない私にはまったく未知の世界。
とにかく毎月数字の事を言われ、未達が続くと上司から嫌味を言われます。「このまま未達が続いたらまた解雇されてしまうかもしれない」
そう思うと毎月不安でたまりませんでした。

ある日の夜、私は会社から帰宅するためにもうすっかり暗くなった夜道をうつむきながらとぼとぼと歩いていました。
通勤経路には一社の神社あります。私は普段気にもしていなかったのですが、その夜はなぜかその神社が目にとまりました。

赤い社に赤い提灯、提灯には〇〇稲荷神社の文字…

以前「稲荷のご利益は三倍返し」というのを聞いた事があり、なんとなくお稲荷さんを敬遠していたのですが、この赤い提灯が暗闇の中で何とも言えない薄桃色の光を放っていて、その妖艶さに私はすっかり魅せられてしまい鳥居の前でしばらくぼんやりと立ち止まっていました。

この参道…女の子がいる…

もちろん見えたわけじゃありません。何と言ったらいいのか分かりませんが、その時はそう感じたのです。でも、不思議と怖いとは思わず「ああ、きっとここの神様なんだな」と素直に受け入れていました。

そんな事もあり、夜の参拝もはばかられたのでその日は鳥居の外から軽くお辞儀だけして帰宅しました。

後日、不思議な縁を感じた私はその神社のお札を受け、自宅にお祀りさせていただく事にしました。別に特別な信仰心があったわけではなく、ただ単に困ったときの神頼みがしたかっただけのような気がします。まぁ、それほど切羽詰まってたとも言えなくもないのですが。

お祀りさせていただくとはいえ何をどうしたら良いのかも分からなかったので、とりあえず日当たりの良い所に置き、毎日お水とお香を焚いて朝の挨拶と日頃の感謝をお伝えする様にしました。

時は流れて2024年4月の頃
6年近く耐え続けた仕事でしたがついに限界を感じこの会社も退職することにしました。退職後に私が選んだ職業は…

夜の占い師

…石橋を叩いて壊して渡れないタイプの私がなんでこんな仕事をする事になったのかなどの経緯はまた改めて書いていきたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


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